これは私が17歳、高校2年生の時に数年後の未来を想像して書いた作文である

          『大学時代を振り返って』

   6年前、高校2年生の時にぼくは大学で外国語(特に英語)の
  勉強をしたいという気持ちがはじけそうなくらい強まって、そ
  れから2年間死ぬ気で頑張って見事に志望大学の合格通知を受け
  取ることが出来た。先生方から「ランクを下げた方がいい」と
  言われ続けながらそれでもこの大学一筋で頑張って、合格通知
  を手にした時はとても気分のよいものだった。
   入学した頃はこの東京と言う大都会でちゃんと暮らしていけ
  るのか、友達は出来るのかなどの心配事がたくさんあったが、
  それは全く問題なかった。ぼくは結構しっかりしていたのでき
  ちんとした生活を送り近所の人とも仲良くなった。人気のある
  スキーサークルに入った為、友達もたくさん出来た。
   1年生の時は緊張感を持って過ごしていたので勉強もはかどっ
  た。大学はおもしろい所で、様々な人たちと出会った。常に怒
  っている教授、しょっちゅう声が裏返る教授など個性の強い人
  達がたくさんいた。
   大学に入ったら遊びに徹するという人が多くいるが、ぼくは
  生真面目な性格のため、またとても勉強し易い環境であったた
  め勉強と遊びの両立をとることが出来た。
   2年生の時はカナダに1年間留学をした。カナダは緑に囲まれ
  たとてもきれいな所だった。カナダの人々はとても親切で初対
  面の人でも優しく接してくれた。カナダでの生活が1年も経つ頃
  にはたくさんの友達が出来、英語もものすごい上達をした。
   3,4年生の頃には単調で同じような毎日の繰り返しだった。車
  の免許も取っていたので夜や週末になると友達と遊びに出かけ
  たりもした。親友も出来、いろいろバカな事もした。
   それでも4年生の中頃になると落ち着いて勉強するようになっ
  た。ぼくはパイロットになりたいという夢があったので、航空
  大学校に入学するためにまた受験勉強をしなければならなかっ
  たのだ。
   この4年間の大学生活は初めて経験する事が多かった。なので
  ここでは一言で語りつくせない。
   今ぼくは人生で一番思い出に残った大学生活を終え、辛く厳
  しい航空大学校生活のスタートラインに立とうとしている。


GWで帰省中に高校の恩師に挨拶に伺った。
その時先生が見せてくれたのがこの作文である。
センスを感じさせない荒々しい文章で、公開するのが恥ずかしい。
でも読んでいて正直驚いた
当時の自分の気持ちが蘇ってきて、笑みもほころんだ
当時からわたしは大口を叩く人間だったことが見て窺える

作文を書いて8年経った今この作文で描いた未来の答えが出されている。
ディテールはちらほら違う。
英語を専攻しなかったし、東京での近所付き合いなんて皆無、勉強・・・、図書館に昼寝しに行ってた
でもCore(核)な部分は当時の想像と現実がほぼ同じである。
当時から志望していた大学に入学し、スキーサークルに属し、尊敬できる友達にも恵まれ、卒業後ではあるがカナダにも留学した。
そして今航空大学校の学生として、当時と変わらぬ夢に邁進している
ここまで来るのにもちろん、迷い、誘惑、挫折なども味わった。
そして人の手を借り、導いてもらったりもした。
どの段階がよかったとか悪かったとかじゃなく、回り道しないことがよいというわけじゃなく、もちろん結果よければすべてよしというわけでもない。
こうなる運命だったとも当然思わない。
むしろ助言や導きがなければ作文における未来とその未来を迎えた現在は大きく異なっているだろう。
I think I have been lucky so far, but I'm not just lucky.
夢が変わらなかったこと、環境に恵まれたこと、色んな意味でラッキー
過去を振り返るのもたまには楽しいな

これから5年後の未来は???
また17歳の時のように無心で思ったことを綴ってみようかな。
さすがに学も増えたし欲も沸くし、大口叩くのは控えて公開は数年後
乞うご期待
パイロット気取りボナンザ