リプレイ検証→リクエスト

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NPBでは、2018年シーズンから現行の「リプレイ検証」から「リクエスト」制度に変更することが明らかになりました。

 

現行のリプレイ検証では、審判がジャッジを下した後、当該審判が「確認をしたい」という必要性を感じた時に限り、映像での検証を行ってきました。

つまり、下した判定を映像で検証するということであり、「ビデオで判定」するのではないため、「リプレイ検証」と呼ばれてきました。

 

リクエスト制では、9イニングで2回の「リクエスト権利」を各監督が保持します。

 

MLBの「チャレンジ」制度に近くなったともいえるかもしれません。

 

しかし、MLBと決定的に違うのは、カメラ台数です。

 

NPBでは、今まで通り、テレビ中継局の映像を使用するということです。

テレビ中継では、多ければ10台を超えるカメラがありますが、通常は10台以下であると思います。

そのうち、スロー再生器に録画されるのは3台くらいでしょう。

その確認できる映像の種類の少なさがリプレイ検証でも時間がかかる原因の一つでした。

 

「判定を覆すのにたる映像が確認された時には判定を改める」という方針でここまでやってきましたが、その確証を得るための映像の数があまりにもMLBと違うということです。

 

それと、検証するための設備もモニターの大きさや、映像解像度の高さなど、きちんと整備しなければいけないものが沢山あると思います。

今までは、モニターのある部屋に入った審判団は、まず、中継がリプレイを流すのを待つか、録画されている映像を巻き戻すかの選択を迫られます。

気の利いた中継局は、モニターのある部屋に入ったのを見計らって、スロー映像を流しているものです。

しかし、その映像が来なければ、巻き戻してそのシーンを審判団の手でスローにしたり、ストップして確認します。

中継技術スタッフの熟練した腕と、スロー再生機材とは違うわけですから、思ったところで止められなかったりすることがあると聞いたことがあります。

従って、中継をそのままみられるモニターと、もう一台、放送局が使うのと同等クラスの録画再生機とつながったモニターの整備は必要だと思います。

しかし、リプレイ検証が導入されて以降、各球団の機材整備が進んでいるとの情報はほとんど聞こえません。

 

ルールブックが作られた時代には、こういった映像技術が無かったわけですから、時代の進化でテクノロジーの導入を検討するのは必要なのかもしれません。

 

MLBがチャレンジ導入した時には、20~30億円の費用が掛かったといわれています。

 

表面だけをまねして、審判員一人一人に余計なストレスがかかるのではなく、「リクエスト」の制度にしたことで、よりよくなったと思えるように、導入で満足せずに、その制度をより素晴らしいものにしていく整備の努力を惜しまないでほしいと思っています。