購入機器② サイノシュア社の Elite です。
美容医療機器の紹介です。今回開業にあたって、なかなか機器の選定には時間をかけました。
重要としたのは、
① レーザーの質 ② 使いやすさ ③ 近くの医療機関においてない ということ。。です。。
①、②は当然として、、新参者としては、 ③ にも気をつけないとですね。。
この機器には、アレキサンドライトレーザー と Nd‐Yagレーザー が載っています。
アレキサンドライトレーザー とは、いわずとしれた、脱毛の王道レーザーです。
で、
この機器を選択したのは、今まで様々な レーザー や フォトフェイシャル の機器を使用してきて、
最後に患者様によく言われたのが、シミがとれて来たら、、毛細血管だったり、ほんのりした赤み
がねぇ~気になるのよね~っと
この解決策となりえるのがいわゆるロングパルスの Nd-Yagレーザー です。
大学には、ロングパルスの Nd-Yagレーザー があったので、毛細血管拡張・赤ら顔治療を行ってい
ましたが、このレーザーの痒いところに手が届くような多様さに感動したものでした。
しかし、メインの機器となりにくいためか、勤務先のクリニックでまずおいてあることはなくて、、
、、他の機器で頑張る のですが、全体的にはよくなるんですが、なかなかその点だけ
を治療するのは難しかったのです。
開院するときは、自分のクリニックでは必ず置こうと、ずっと心に 思っていました。。。。
やはり、レーザー会社の方からも 「そんなに ロングパルスのYag が必要です?」 と言われま
した。。(笑) 最後の方には、なにも言われなくなりましたが、、(笑)、、あきらめられたかな。。
さて、レーザーの種類(波長)の話ですが、、
メラニン(茶色に対する)の反応曲線と、ヘモグロビン(赤色に対する)の反応曲線は下のように
なります。
☆Google画像より引用
これからわかることは、
① 波長が短いほど メラニンに対する反応がよく、長くなるにつれて、次第に切れ味がおちてい
きます。臨床的にしみとりで使用される波長は、532(KTP/1/2Nd-Yag)、694(ルビー)、
755(アレキサンドライト)、1064(Nd-Yag)です。
② ヘモグロビンに対する反応は3つの山があり、532(KTP)・595(パルスダイ)・1064(Nd-Yag)です。
③ 波長が長いほど、皮膚深部まで到達するということです。
ですので、
Nd‐Yag レーザー の特徴としては、
① メラニンに対する反応は、ほどほどで、切れ味はあまりよくない。
② 赤に反応する。
③ かなり、深部に到達する。
で、①と③の特徴、つまり、
深部に達するという点から、男性の髭などの毛根の深い場所の脱毛に最適です。これに関して
は、水分との反応曲線から違う考え方もあるのですが、経験的に使用されていて問題ありません。
さらに、
メラニン色素への吸収率は波長が長いほど低いので、色素が多い肌の脱毛には、照射エネル
ギーをあげてもヤケドを起こす可能性はずっと減少するという点で、海外では、黒人やヒスパニッ
ク系方々の脱毛に繁用されています。
そのうえ、脱毛の王道である アレキサンドライトレーザーで起こってしまった剛毛化にもその深達度
の点から有効とされています。
ではマイナス点はないのかといえば、
脱毛では、他のレーザーで残存する毛に使用するため、ある程度のエネルギーで照射されるため
か、深くはいるためか、その痛さが問題となります。。
長くなったので、、次に続きます~
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