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「トランプへの貢ぎ物(前半)」三橋貴明 AJER2025.4.29

   

令和の政策ピボット呼びかけ人に「作家・予備校講師・歴史系YouTuber 茂木誠先生」が加わって頂けました。

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財務省解体のための”超”具体的な6つの施策を紹介!これをすれば日本は復活します[三橋TV第1011回]そろそろやめにしたいヒノキ・ 三橋貴明・saya

https://youtu.be/D10grLtEZQ0

 

 3月21日に24年までの、日本銀行の資金循環統計が公表になりました。わたくしは、資金循環統計をこよなく愛する者です。わたくし以上に、資金循環統計を活用している者は、日本国内にはいないと思います。

 

 なぜ、今まで放置していたのかと言われそうですが、4月は消費税本を書いていたので、取り扱う時間がなかったのでございます。

 

 まずは、政府の国債・財投債と国庫短期証券の総額。いわゆる「国の借金」ですね。最近(二年ほど前だったか?)、財務省は「国の借金」の定義を、元々の、

「国債・財投債」

 から、

「国債・財投債・国庫短期証券」

 に変更しました。

 

 理由は、国債・財投債の総計が間もなく1千兆円を突破するので、

「国債が1千兆円を超えると破綻する~っ!!!!」

 のプロパガンダ・レトリックが賞味期限になりつつあるためです。だって、

「国債が1千兆円を超えると破綻する~っ!!!!」

 とかやっていて、実際に1千兆円を超しても破綻しないと困るじゃないですか。というわけで、国債・財投債の発行残高が1千兆円に近づいたことを受け、財務官僚は、

「あ、やべ」

 と、「国の借金」に国庫短期証券を追加したのです。国庫短期証券(要は短期の国債)を追加すると、「くにのしゃっき~んっっっ!!!」は、とっくに1千兆円を超えています。

 

 どうせ、愚民(日本国民)は「国債が1千兆円を超えると破綻する」を忘れているだろうから、今度は1千兆円強の舞台で勝負だ。というわけですよ。

 

 でも、1千兆円という大台を超えると、なかなかレトリックも苦しくなるよね。

 

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【皇統論:第七十五回】両統迭立-、【歴史時事:第七十五回】ロシア革命への道、がリリースになりました。


 https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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【日本国債・財投債・国庫短期証券の推移(兆円)】

http://mtdata.jp/data_94.html#JBP

 

 日本国債・財投債・国庫短期証券の総計(つまりは国の借金)は、24年末時点で1124兆円に達しています

 

「国の借金が1千兆円を超えている~っ!!!」

 というわけなのですが、1997年は321兆円だったんだよね。国の借金が、三十年前の三倍ですよ、三倍。くにのしゃっき~んっが三倍になったにも関わらず破綻しない。

 

 おかしいとおもわないほうがおかしいでしょ。

 

 図は、

「政府が国債を発行し、銀行預金を増やす形で国民・企業に支出した」

 履歴に過ぎません。

 

 97年時点では、政府は321兆円しか、

「過去に日本国民(※企業含む)に銀行預金を供出していなかった」

 という話であり、それが今は1100兆円を超えた。ただ、それだけの話です。

 

「で?」

 もちろん、

「日本政府が国債を発行しても、国民の銀行預金が増えるわけではない」

 と、主張したいならば、それでいい。

 

 でも、その場合、君は頭の中が異次元転生していることになるよ。現在の地球上で暮らす以上、政府が国債を発行すれば、民間の銀行預金が増えてしまうのだから。

 

 この当たり前の話を、否定するコメント求む!

 

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