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「日本はサプライロスによってデフレ脱却した(前半)」三橋貴明 AJER2025.3.11
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「作家・予備校講師・歴史系YouTuber 茂木誠先生」が加わって頂けました。

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【中野剛志登場】衝撃!経済学の教科書は間違っていたノーベル経済学者が経済学を否定する理由[三橋TV第995回] 中野剛志・三橋貴明・菅沢こゆき

https://youtu.be/AeYC7E0JNTk

 

 ドイツの政治が興味深いことになっています。

 

 何度か解説してきましたが、ドイツは「基本法(=憲法)」を変更し、国防費やインフラ整備については「国債発行」で(事実上無制限に)行うことになりました。

 

 ところが、国民が「緊縮病」に陥っているドイツは、新政権の積極財政路線により、却ってAfDの支持率が高まっているという皮肉な状況になっています。

 

ドイツ財政規律緩和に国内反発、防衛費増支持も極右躍進 | ロイター

 ドイツ次期首相就任が確実視されるフリードリヒ・メルツ氏は、長期間維持されてきた政府の財政規律を緩める決断を下し、国際的に高く評価されるものの、国内では政治的反発の広がりに直面している

 メルツ氏が党首を務める保守政党キリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が長く財政拡張に厳しい姿勢をとってきただけに、メルツ次期首相が公的債務の拡大容認に舵を切ったことで驚きが広がった。

 23日発表のINSAの世論調査によると、メルツ氏の財政拡張政策について全有権者の73%、CDU・CSU支持者の44%が「裏切られた」と感じていることが明らかになった。CDU・CSUの支持率は1ポイント下がって27%となり、一方で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は1ポイント上がって23%を確保した。支持率の差は総選挙が行われた2月23日時点の8ポイントから4ポイントに半減した。

 メルツ氏は選挙戦で「財政支出を拡大しない」と約束していたが、選挙後に方針を大きく転換した。(後略)』

 

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 おいおいおい・・・・。

 

 ドイツ国民の73%が「裏切られた」と感じているって・・・。

 

 現実に、

1.   ロシアの脅威が高まっている

2.   アメリカがNATO諸国を救わない可能性が「少し」出てきた

 

 当然ながら、ドイツ首脳部は「自国を守るため」に、財政拡大に転じ、国防力を強化し、かつインフラを整備しようと政策を転換したわけですが、それが国民の反感を買い、AfD(極右ではない)との支持率の差が縮まってしまった。 

 

 わたくしは、SPDと連立を組まざるを得ないCDU/CSUは、「移民政策」で譲歩せざるを得ず、AfDの支持率が高まると予想していたのですが、まさか「積極財政」でそうなってしまうとは

 

 いやあ、世界は広いです。

 

 明らかに「ドイツ国民のため」に積極財政に舵を切ろうとした途端に、支持率が下落し、AfDの支持率が上昇するとは。

 

 ホモ・サピエンスという「種」は何なんだ。

 

 まあ、そもそもこの状況で選挙戦において「財政支出を拡大しない」と訴えていたメルツ氏率いるCDU/CSUが「どうなんだ・・・」とは思いますが、ドイツで積極財政を訴えると、普通に選挙に負けるから、そうせざるを得なかったのでしょう。

 

 ドイツも狂っている。自分たちを救う積極財政を打ち出した政権を、批判する。財政均衡主義というイデオロギーに侵されてしまった、ドイツの狂気。

 

 こんなことは言いたくないですが、日本はマシです。

 

 幸いにも、財政政策や金融政策を縛るEU的な共同体には属していませんし、共通通貨にも参加していない。

 

 日本には、まだ国民を救うための経済主権はある。

 

 ならば、国民を救おう。自分たちを救おう。

 

 我々ホモ・サピエンス一人一人は、あまりにも弱い。だからこそ、互いに守り合い、生存と生殖という「生命体としての目的」を達成するために、共同体を作ったんでしょ。

 

 自分たちを、自分の子供を、孫を、その先の子孫を救おう。我々には、まだ「それ」ができる。

 

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