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「帝国主義は終っていない(前半)」三橋貴明 AJER2024.11.5
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

【特別鼎談】国連の“皇室典範改正”要求に直接反論してきました!現地ジュネーヴで目撃した実態とは?徹底的にお伝えします(葛城奈海×saya×三橋貴明)[三橋TV第939回]


https://youtu.be/xWI5NTPra2A

【緊急】村上誠一郎総務大臣による国民民主党潰しについて解説します。

【ひろゆきvs米山隆一】基礎控除の上限アップ実現には財源がいる!という嘘

 そろそろ政治ではなく経済(というか統計)の話をしたいのですが、来月、税制改正大綱の成案が決まる重要な時期ですので、もうしばらくお付き合いください。


 自民党総裁選挙の頃から始まった、一種のムーブメント。すなわち、日本国民を貧困化させている元凶は「財務省」であるという認識。
 

 総裁選挙、総選挙と、この認識(というか事実)が拡散していき、ついに減税政策が「国民的な議論」の俎上に上ってしまった。


 例えば、
やっと減税が議論されているので「消費税」のウソを暴いておきます(私も騙されていました)[三橋TV第934回]三橋貴明・菅沢こゆき
 この動画の視聴者数が30万を超えてしまった。


 これまで、何度も消費税問題について取り上げてきましたが、これほど視聴されたことはなかったと思います。


 財務省がなぜ緊縮財政至上主義で、減税、特に消費税減税について嫌悪し、露骨なまでに妨害しようとするのか。


 それは、財務省には「事業がない」ためです。


 例えば、国土交通省の官僚ならば、「国民のためにこのインフラプロジェクトを手掛け、尽力した」といった実績が評価され、出世の階段を昇っていきます。


 財務省にはこの手の事業がない。となれば、財務官僚の査定は、どうなるのでしょうか。上司は何をもって、部下を評価すればいいのでしょう。


 すなわち、緊縮財政です。どれだけ政府支出を削減し、増税のためにどれだけ「汗をかいたか(こう表現する)」によって、財務官僚は査定される。ただ、それだけの話なのです。


 あ、一般の方は分からないでしょうし、わたくしも理解できないのですが、官僚の人生の目的は「出世」です。財務官僚が出世したいならば、緊縮財政のために汗をかかなければならないのですよ。


 財務官僚は出世し、家族を幸せにしたいために、国民を苦しめる緊縮財政を「あらゆる手段」を使って実現しようとする。減税政策を通してしまうと、所管している官僚は出世路線から外されてしまう。(本当に外される)


 だからこそ、彼らは必死に抵抗する。財務省はもちろん、他省庁の官僚とのコネクション(これを「政治力」と呼びます)をフル活用し、減税政策を潰そうとしてくるのです。

 

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お待たせいたしました「三橋貴明×荒川和久:抱腹絶倒!-独身王国「江戸日本」の真実-(後編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

子孫は残さずとも、文化、産業を残した江戸の独身男たちの物語も、いよいよクライマックス!

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【速報】国民・榛葉氏が103万円の壁めぐり村上総務相に反論「発言依頼を複数から確認している」 全国知事会にも苦言
 国民民主党の榛葉幹事長は15日の記者会見で、玉木代表がテレビ番組の中で、村上総務相が全国知事会に対し103万円の壁見直しを行えば地方税収が減ると発信するよう働きかけていたと発言し、村上総務相がこれを否定したことについて、村上氏への反論を展開した。
 榛葉氏は「わが党の玉木代表がテレビで、村上総務大臣が(全国知事会の)村井会長に発言を依頼したということを申し上げたら、総務大臣はすぐ否定していたけど、我々は今週の初めに大臣から全国知事会に連絡を入れているという複数の筋から確認がされている。私は(依頼は)あったんだろうと思う」と述べた。(後略)』

 総務省と村上誠一郎総務大臣が、全国知事会に対し、103万円の壁見直しを妨害するように働きかけていた。


 11月13日、国民民主の玉木代表が、東京MXテレビの番組で、
「今一生懸命、総務省が全国知事会や自治体の首長に工作を行っている」
「『こういう発言をしてくれ』『こういう減収があるからやめてくれ』と、村上総務相が村井知事会会長らに連絡して、発言要領まで作っている。いかがなものか」
 と語りました。


 村上大臣は否定していますが、「複数の知事」に依頼してしまった以上、国民民主党にリークする人も出てくるでしょう。


 中央政府が、地方自治体の首長を活用し、減税政策を潰そうとする。まあ、日本の場合は緊縮財政推進のためならば、
「減税政策に反対しないならば、おたく(都道府県)の地方交付税を減額する」
 といった荒っぽいことも、普通にやりそうですけどね。


 そもそも、103万円の壁見直しで地方自治体が減収になるならば、地方交付税交付金を増やせば済む話です。財源は、もちろん国債。


 村上大臣はガチガチの財政破綻論者で、2018年には、安倍総理(当時)が消費税増税を二度延期したことを受け、


今の日本の子供は生まれた瞬間に900万円に近い借金を背負っている。そして現在の借金とこれから増える借金に対して、次世代の子どもたちは発言権も投票権もない。
 今の有権者にとって心地のいいことだけを言っていては、結局はこれから生まれてくる次世代の子どもに負担を押しつけることになる。
 誰かが次世代の子どもたちの代弁をしなければならない。』


 と、語っています。


 凄い。政府の負債について「国民の借金」であると混同させ、国民の危機感を煽る、論破され尽くした最低なプロパガンダを2018年にもなってやっていた。

【日本の政府の長期債務残高の推移(兆円)】


http://mtdata.jp/data_88.html#saimuzandaka

 日本政府の長期債務残高は、1970年度と比較し「177倍」になっているわけだが、これで何の問題が生じた?


 明治時代と比べると、4000万倍だぞ(物価上昇を除く実質では約600倍)。


 半世紀前と比較し、政府の負債を177倍に拡大したにも関わらず、何も起きていない。これが「2倍」とかならばリアリティがあって危機感も高まるわけですが、177倍と言われると「あれ?」と思うよ、まともな人間なら。

【日本の基礎的財政収支(プライマリーバランス)対GDP比(%)】


http://mtdata.jp/data_93.html#PB

 2020年、安倍政権はコロナ対策としてプライマリーバランスを約50兆円の赤字にした。


 何か、問題あったか?


 むしろ、PBの赤字額が足らず、多くの国民が苦しみ、時には命を絶った。


 現在の日本は、長期債務残高(≒国債)が増えようが、PBの赤字が拡大しようが、何の問題もない。反対側で、国民の貨幣、純資産、黒字が増え、苦しみが和らぐ。


 それにも関わらず、財務省は国民を救う減税政策を妨害するべく、あらゆる手段を採ってくる。自分たちの出世のために。


 この構造を理解した上で、政治で変えるしかない。政治で変えよう。

 

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