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「積極財政派と緊縮財政派の死闘が始まった(前半)」三橋貴明 AJER2024.5.28

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

高度経済成長期と今の日本は似ている⁈ 人手不足は日本復活の大チャンス [三橋TV第868回] 三橋貴明・saya


https://youtu.be/VgUIOUAq74k

 

 骨太の方針2024の議論が進みつつあります。


 焦点となっている、
「2025年度、プライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)の黒字化」
 について、果たしていかなる決着となるのか。


 何しろ、2025年度とは来年度です。


 内閣府の最新資料によると、2023年度は30.4兆円のPB赤字だったのが、今年度は18.6兆円に減らされ、25年度は1.1兆円にまで削減される「見込み(というか妄想)」になっています。


 今年度も、結局は補正予算が組まれることになるため、PB赤字は30兆円程度に拡大することになるでしょう(しなかったら、逆にヤバい)。


 いずれにせよ、対GDP比5%のPB赤字をゼロにするとは、国民経済に5%超のマイナス成長圧力をかけるのと同じです。


 本当に、そんなことできるのか? もちろん、してはならないのですが、その上で、本当に、そんなことできるのか?

財政健全化目標の扱い 財政再建派 積極財政派がそれぞれ提言
 ことしの「骨太の方針」で焦点の1つとなっている財政健全化目標の扱いについて、自民党のいわゆる財政再建派、積極財政派の双方がそれぞれ提言をまとめました。
 政府が今月にもとりまとめる、ことしの経済財政運営の基本方針、いわゆる「骨太の方針」では、財政健全化に向けて「基礎的財政収支」を来年度に黒字化するとした目標の扱いが焦点の1つとなっています。
 これについて、自民党の財政健全化を重視する議員らが参加する「財政健全化推進本部」は4日、党本部で会合を開き、「基礎的財政収支」の来年度の黒字化目標を堅持し、その後も継続的に黒字幅を確保すべきだなどとする提言をまとめました。
 一方、党の積極財政派の議員らが参加する「財政政策検討本部」の会合では「黒字化に固執することに断固反対する」とした上で、公共事業に使われる「建設国債」の発行をちゅうちょすべきではないなどとする提言をまとめました。
 2つの本部はそれぞれ、岸田総理大臣に提言を提出することにしています。(後略)』
 

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皇統論第六十四回「最後の勝者」、歴史時事第六十四回「英雄の物語」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 何か、ここまでくると、もはや政治家は、どうぞお好きに、PB黒字化という奇妙奇天烈な目標に固執してくれ。そして、国民を苦しめ、日本国を「暴力」が支配する残虐な国と化してくれ、と、思いたくなってきますね。我慢するけど。


 先日、中国共産党が「まともな食料安全保障強化政策」をやっている事実をご紹介いたしました。


 中共の連中が、なぜ「14億人を飢えさせない」ことに懸命になるのかと言えば、中国の歴史は、
「飢えた人民が流民として流れ出し、各地で乱が勃発し、王朝が倒され、王族は皆殺しにされる」
 の、繰り返しためだったためです。


 中共の政治家たちは、「自分たちの生命を守るため」に、「14億人、誰も飢えさせない」という、至極、真っ当な政策を推進しているわけです。何しろ、彼らが「責任を取らされる」とは、文字通り「首が飛ぶ」を意味しているのです。


 それに対し、民主制の国民国家である日本では、政治家は「選挙で落選する」ことで責任を取ることができます。


 逆に「だから」なのでしょうかね。国民を苦しめるPB黒字化目標に、まさに「宗教的」に固執する政治家が普通にのさばっている。


 自民党の積極財政議連や財政政策検討本部の提言を「ガス抜き」として切り捨ててはなりません。それでは、何も変わらない。


 彼らを、
「もっとやれ! 絶対に妥協するな!」
 と、焚き付け、同時に古川を初めとする緊縮財政推進本部(財政健全化推進本部)の国会議員たちを選挙で落とす。


 「変えられる」という一点において、日本国民は中共に対して有利なのですよ。変えようよ。

 

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