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「お笑い大阪万博とんでもないことになってるぞー」(前半)三橋貴明 AJER2023.9.12
 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

◆◆◆一般参加可能な講演会のお知らせ◆◆◆

2023年10月4日(水)18時から 船橋市民文化創造館きららほーる 

講演「公益経済主義とBNI マクロ経済学から見る経済のこれから」

BNI千葉京葉リージョン (stores.jp)

 

こいつら本当に日本人か? ライドシェア推進組の狂気 ラストフロンティア日本 [三橋TV第762回] 坂本篤紀・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/jUpwJ7pHqlI

 

 デフレーションという総需要不足は、現代においては「バブル崩壊」と「緊縮財政」のコンボで起きます。
 

 バブルとは、我々民間が「負債」と「投機(投資ではない)」を増やす経済現象です。カネを借りて、土地や株式(やゴルフ会員権や仮想通貨や)といった資産を「値上がり益(キャピタルゲイン)」目的で買う。
 

 なぜ、カネを借りてまで資産を買うかと言えば、目の前で値上がりしているためです。そして、我々がキャピタルゲイン目的で一斉に資産を買うと、実際に値上がる。
 

 それを見た他の人も「まだまだ価格が上がる」と、キャピタルゲイン目的の投機をすることで、価格が上昇していきます。
 

 バブルが崩壊すると、我々は「借金をして買った資産価格が暴落した」状態になります。バランスシートで言えば、
「借方(資産サイド)の実質的な価格が暴落したにも関わらず、貸方(負債サイド)で銀行からの借り入れは残っている」
 状況になる。結果、所得を稼いでは「借金返済」に走る。(日本の場合、借金返済の主役は企業でした)


 借金返済は消費でも投資でもないため、国民経済において需要が減少を始める。そのタイミングで、政府が「緊縮財政」に走ると、国民経済の需要が一気に縮小し、デフレーション(総需要不足)が始まる。
 

 日本のデフレが始まったのは91年のバブル崩壊ではなく、97年の橋本緊縮財政以降なのです。


 だからこそ、デフレショーン解消のためには政府の「財政拡大」が必要になります。もちろん、民間の資金需要(要は借入意欲)を高めるため、金融を緩和する必要がありますが、主役はあくまで「財政政策」だったのです。
 

 そこ(2012年のこと)に登場したのが、いわゆるリフレ派の皆さんでした。
 

 彼らは、
「日銀がインフレ目標を設定し、量的緩和の継続をコミットメントすれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、借入が増え、消費や投資が増えることでデフレ脱却できる」
 と、主張しました。


 ちなみに、「カネを発行すれば、カネの量>モノ・サービスの量になるので、物価は上がるでしょ」等々、出鱈目を吹聴していた自称リフレ派がいましたが、岩田先生にせよ、別に「カネを発行すれば、デフレ脱却できる」などとは言っていません。あくまで、上記の通り「日銀がインフレ目標を・・・・・・・・・・・・消費や投資が増えデフレ脱却」と説明されていました。つまりな、岩田先生はデフレが「総需要不足」であることを認識されていたわけです。需要回復までのプロセスが「???」であったため、わたくしは「風が吹けば桶屋が儲かる理論」と批判していましたが。
 

 そもそも、日銀の量的緩和とは「銀行の日銀当座預金を増やす」政策です。我々は日銀当座預金を使うことも、借りることもできない(ついでに、振り込んでもらうこともできない)。日銀当座預金が増えた「だけ」でデフレ脱却、つまりは消費や投資が拡大するはずがないのです。
 

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超絶的に面白い! 三橋先生と竹倉先生の縄文・弥生談義。日本人の男性は、縄文時代からやっていることが変わらないという衝撃の真実。

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アベノミクスの10年、労働者にツケ…「意外。教科書にはなかった」 元首相の指南役・浜田宏一氏インタビュー
 大規模な金融緩和を中心とした安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」の指南役として、当時内閣官房参与を務めた浜田宏一米エール大学名誉教授(87)が本紙のインタビューに応じた。浜田氏はアベノミクスの10年間について、大企業で利益が出ても中小企業や労働者に恩恵が波及しなかったことに「意外で、いびつな状況」との見解を示した。主なやりとりは次の通り。(原田晋也)
 —過去に「アベノミクスはトリクルダウン」と発言していた。
 「私がアベノミクスの性質を十分に理解していない時、トリクルダウンのようなことをやっていると誤解した。反省している。最近の私はアベノミクスはトリクルダウンではなかったと思っている。今、トリクルダウンを信じてはいない」(後略))』

 まあ、色々と言いたいことがあるかも知れませんが、自分が「間違っていた」ことを表明できるという点で、浜田教授は尊敬に値すると思います。
 

 浜田教授はトリクルダウン理論や、マンデル=フレミングモデルを振りかざし、結果的に「財政拡大が不要」という空気醸成に一役買ってしまった(そして、財務省は喜んだ)。
 

 アベノミクス(厳密には財政拡大を伴わないアベノミクス)が始まってから、十年以上が経過しました。
 

 吉川洋ら緊縮財政派は、相変わらず何の反省もなく、財務省の飼い犬として緊縮財政を推進しようとしている。彼らに比べれば、浜田教授は本当に「立派」だと思ってしまうのですが、皆さん、いかが思われました。

 

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