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「岸田総理大臣 真の異次元の少子化対策を教えてあげますよ」(前半)三橋貴明 AJER2023.2.28

   

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インボイス制度導入はデスゲーム ディーラーは財務省 ふざけんな![三橋TV第672回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/yhRJI0DzDrE
 

 日本で少子化が問題になったのは、1990年の「1.57ショック」からでした。


 1.57ショックとは、「ひのえうま」という特殊要因により合計特殊出生率が過去最低であった1966年(1.58)を、1989年に下回ってしまった、という一件になります。


 月間三橋で浅野久美さんと話していますが、今にして思えば、当時、
「DINKS」
 だとか、
「独身貴族」
 だとか、独身や子供を持たないことを賛美するようなキャッチフレーズが流行っていた


 いや、まあ、確かに、子供を作り、育てることはおカネがかかります。生産性が高い「Job」か?と言われれば、肯定することはできないけど、でも、子供を産み、育てるのは素敵なことだよ。


 というか、DINKS組って、老後のこと、どう考えているのかね? パートナーに死なれた後は、孤独に人生を送らなければならないよ。それって、金銭面の話は脇に置いておいても、キツクね?


 ちなみに、こういうことを書くと、
「三橋は女性は子供を産むべきだと思っているのか!」
 とか、面倒くさいポリコレから批判されるのだろうけど、思ってるよ。で、何か? ついでに、何らかの事情で子供を作れないご夫婦は、お気の毒だと思っているよ。


 まあ、現在の日本は不妊以前に、結婚できない、非婚化により少子化が進んでいますが。


 ついに、といった方がいいのでしょうか。ようやく、少子化に関する「真相」が世の中に広まりつつあるように思えます。

2022年の出生数、初の80万人割れ 想定より10年早く…「賃金が低いから無理」
(前略) 根本的な打開策は経済成長と賃金上昇としつつ、大学無償化や返済の必要がない奨学金の拡充など、高等教育の負担軽減の重要性に言及。「賃金が上がらない中で、子ども3人を大学に行かせるのは不可能という感じになっている。こんな社会をつくったのは政治の貧困だ」と強調する。(後略)』

1からわかる!少子化問題(1)このままだと日本はどうなるの?
(前略)Q:ここまで、少子化が進んでしまった原因は何ですか?
A:一番の原因は結婚する人の数が減っていることです。(中略)
Q:どうして結婚しない人が増えているんでしょうか?
A:まず大きいのが「経済的な問題」。収入の低さや雇用の不安定さです。
下の図は、男性が結婚している比率を雇用形態別に分けてグラフにしたものです。
30歳~34歳で見た場合、正規、いわゆる正社員の59%が結婚しているのに対して、非正規では22%となっています。
Q:倍以上も差が…。(後略)』
 

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 1997年以降、四半世紀、デフレ(総需要不足)状態が続いた。
 それにも関わらず、竹中平蔵ら構造改革主義者たちの政治力により、雇用の流動性強化、つまりは「労働者同士の競争激化」が推進された。


 結果的に、雇用環境が不安定化し、実質賃金はひたすら下がり続け、男性が結婚できなくなっていった。


 さらには、公共投資について「選択と集中」が行われ、東京圏(南関東)にばかり投資が集中した。人口は、最も出生率が低い東京圏に流入し続けた。


 少子化が進んで、当たり前です。


 この現実を認識した上で、「少子化対策」を打たなければならない。「異次元の」とか、フレーズはどうでもいいので。

『(東京新聞の記事から引用) 岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」で掲げた保育サービス拡充などの三本柱は、30年前のプランと同じ発想だと批判。「全く進歩していない。(政府などの)調査では、教育費がかかるから産めない、1人にとどめるとの答えが最も多い。教育費ゼロの方が効果が大きい」と主張する。』

 そう。岸田政権が(今のところ)打ち出している少子化対策は、1990年代のエンジェルプランの焼き直しに過ぎません。異次元でも何でもない。


 真の意味の「異次元の少子化対策」とは、緊縮財政と構造改革の転換です。何しろ、データが証明している。


 伊吹文明は、
「女性の価値観が多様化し、社会的立場の確立を求める人も増えた」
 とか、実に抽象的な分析を披露していますが、いや、そういうのは不要だから。データを見る「目」があるならば、
1.結婚適齢期の男性の雇用環境・所得水準の悪化
2.東京一極集中
 が少子化の主因であることなど、誰にでも分かります。


 そして、1・2が進んだ理由は、緊縮財政と構造改革です。90年代から延々と継続してきた「この路線」の転換無しに、日本の少子化問題の解決は絶対に不可能なのです。
 

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