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「防衛費をめぐり日本の財政議論が始まった」(前半)三橋貴明 AJER2022.12.21

   

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情けない・・。野口悠紀雄のあまりにも幼稚な貨幣のプール論[三橋TV第653回]三橋貴明・高家望愛

https://youtu.be/RGcmAeJtMfA


 日本銀行が金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策を維持することを決定。


 市場というか空気では、日銀が長期金利の変動幅を拡大するのではという憶測が流れていたのですが、黒田総裁は、
「日本銀行は十年物国債金利について0.5%の利回りでの指値オペを毎営業日実施していて、経済合理性の観点からは0.5%を超える利回りでの取り引きが継続的に行われることはないと考えられる。日銀としては機動的な市場調節を行っていく方針で、長期金利の変動幅をさらに拡大する必要があるとは考えておりません」
「金融政策については常に効果と副作用を十分に検証しつつ、適切な金融政策運営を行う必要があることはそのとおりだが、現状国債の買い入れが増えたこと自体は特に問題があるとは考えておりません
 と、発言。長期金利は一気に0.36%まで急落しました。


「日銀は市場に勝てず、国債金利が急騰して破綻する~っ!」
 と、期待していた破綻論者たちの期待は裏切られちゃいましたね、残念~。


 そりゃまあ、キーボード叩いて日銀当座預金を発行するだけで国債を購入できる日銀に、「市場」とやらが刃向かったところで、勝ち目がないですから。


 日銀の国債保有は50%を超えてしまいましたが、
「何が問題?」
 と、言われても、黒田総裁の発言のまま「特に問題があるとは考えておりません」としか、回答のしようがないのです。何しろ、特に問題がないので。


 とりあえず、日本国債の下落(日本国債金利上昇)に賭けていたファンドは、敗北が決定したわけで、手じまいするのではないでしょうか。ウィドウ(未亡人)が生まれないことを祈っています。


 無論、黒田総裁の任期が迫っており、4月以降の見通しは断言することができないのですけれども。

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

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皇統論第四十八回「前九年の役」、歴史時事第四十八回「大同盟戦争」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。

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金融正常化、財政に試練 金利1%上昇で国債費3.6兆円増
 財務省の後年度影響試算は金融政策の正常化で財政負担が増す将来の姿を示した。2026年度の想定金利がさらに1%上振れすれば国債費は23年度より3割増える。超低金利のもとで続けてきた放漫財政のツケが予算を硬直化させる。
 年3%の名目成長率を前提にした試算によると、23年度に25.3兆円を見込む国債費が26年度に29.8兆円に膨らむ。一般会計の歳出総額の25%超を占め、23年度予算案の22%から拡大する。利払い費は11.5兆円と3兆円増える。
 26年度の10年債の想定金利を1.6%と置いた。全ての年限の国債金利がさらに1%上振れすると26年度の国債費は33.4兆円に増える。上振れが2%なら37.0兆円に上る。23年度比で10兆円を超える負担増となる。(後略)』

 財務省は、最近の長期金利上昇(もう下がっちゃいましたが)を「好機」と見たのか、金利が上がれば破綻する~!を強化しようとしています。


 もっとも、上記の日経の記事には二つ大きな問題があります。
1.日本銀行が保有する国債に対する利払いは、実質的な負担にならない(国庫納付金として返還される)という事実には触れていない
2.現実には、日銀のYCCは維持されている
 という点を無視している。


 日経の記事の最後には、
『(引用)日銀が22年12月に金融緩和を修正し、財政負担は増し始めている。6日に発行した10年物国債は落札利回りが0.5%と7年半ぶりの水準に上昇した。』
 と、あたかもYCCが崩壊しつつある(のを喜ぶ)かのごとき記述がありますが、ざ~んね~ん。


 現実は、日銀の金融政策決定会合における「適切な判断」ひとつで、十年物国債の利回りは0.36%に急落してしまいました。


 まあ、この連中を説得し、改心させるのは、端から不可能です。とにかく、こちらは事実とデータに基づき、
「日本の財政破綻はあり得ない」
「税は財源ではない」
 といった事実をひたすら繰り返し、多数派を形成するべく努力するしかないのでございますけどね。これは「そういう戦い」なのですよ。

 

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