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「反グローバリズムの日本国民よ連結せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.26
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やったフリ?それともアドバルーン?「今冬原発九基稼働」の真実[三橋TV第579回]三橋貴明・高家望愛
さて、令和4年第10回経済財政諮問会議に「中長期の経済財政に関する試算」が掲載されました。(わたくしはこの試算公表が大好き) 「中長期の経済財政に関する試算」を見ると、プライマリーバランス等の過去のデータが分かるのです。
ちなみに、これまでの傾向からすると、2021年度(~2022年3月末まで)のPB赤字の確定値は、23年1月に公表されることになります。
というわけで、21年度、22年度のPBは確定ではありません。あくまで見込み値なのでご注意ください。
【日本のプライマリーバランス赤字(左軸)とインフレ率・長期金利(右軸)の推移】
http://mtdata.jp/data_80.html#PB
日本政府は2020年度から21年度にかけ、PB赤字額は20兆円減少しています。
つまりは、政府の「緊縮財政」により、日本のGDPは4%弱の下押し圧力を受けたことになります。
逆に言えば、21年度のPB赤字を20年度と同等レベルを維持してくれていれば、21年度経済成長率は6%前後に達していたことになります。(実際は2.2%)
ちなみに、21年度のPB赤字圧縮は、政府の支出が抑制されたのに加え、税収が(信じがたいことに)過去最高を更新「してしまった」ためです。
何しろ、21年度の税収は約57兆円と見込んでいたにもかかわらず、実際には67兆円に達した。税収増だけで、PB赤字見込み額を10兆円分、押し下げたことになります。無茶苦茶な「苛政国家」でございますよ。
PB赤字とは、もちろん基礎的財政収支の赤字のことですが、
「誰かの赤字は、誰かの黒字」
でございまして、政府がPB赤字を減らしたということは、反対側で民間の黒字が減少したことになります。
黒字とは、純資産の増加(もしくは純負債の減少)。政府のPB赤字圧縮政策により、我々は予定(見込み)よりも二十兆円分、純資産が増えなかったことになります。
ところで、圧縮された21年度のPB赤字額(見込み)であっても、28.6兆円。
20年度ほどではありませんが、リーマンショック、東日本大震災級のPB赤字を実績として出した。
「で?」
で、ございますよ。
国債金利もインフレ率も、ゼロパーセント。何も起きていない。
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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
第四十二回「皇統論 藤原純友の乱」「歴史時事 サラーフ・アッディーン」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。
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何も起きていないにも関わらず、相変わらず日本政府は2025年度PB黒字化目標という旗を降ろしていない。
一体全体、何のために?
コロナ禍前までは、
「PB赤字が拡大すると、金利が上がる! ハイパーインフレーションになる!」
といった陳腐な財政破綻論で説明していたわけですが、20年度以降の「実績」が、彼らが「嘘をついた(というか、バカだった)」ことを証明してしまったわけです。
PB赤字論に関する神学論争は終わりました。
デフレ(総需要不足)が継続する日本は、PB赤字を拡大したところで、何も起きない。
そして、政府のPB赤字拡大は、民間の黒字拡大である。
すでに結果が出たこの事実を、是非とも共有し、「PB黒字化目標」という竹中平蔵が日本の喉元に打ち込んだ毒針を引き抜く活動にご協力頂ければと存じます。
「PB黒字化目標という毒針を引き抜こう!」に、ご賛同下さる方は、
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