株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「食団連発足とコストプッシュ型インフレの正体」(前半)三橋貴明 AJER2022.5.3
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

「都会の農園」で考えた、生産者の繋がりと共同体意識の復活[三橋TV第553回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/dekK9BnROOQ

 

 

 

 いよいよ、今年の骨太の方針を巡る議論が佳境に入りつつあります。


 本日午後の、自民党政務調査会で政府の骨太の方針原案が占めされ、そこから政調内の議論を経て、総務会に回されることになります。

安倍氏ら積極財政派に配慮、基礎的収支の黒字化目標の年限明記を見送りへ…骨太の方針
 政府は6月上旬にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」で、国と地方の基礎的財政収支(PB)黒字化について、「2025年度」としていた目標年限の明記を見送る方針を固めた。
 安倍元首相ら積極財政派に一定の配慮を示した格好だが、「財政健全化の『旗』を下ろさず、これまでの目標に取り組む」とも明記。財政再建派の主張とのバランスに腐心した内容だ。
 原案では、黒字化目標について「感染症及び直近の物価高の影響をはじめ、内外の経済情勢を常に注視していく必要がある」とし、「状況に応じ必要な検証を行う」と強調した。21年度の骨太の方針では、「25年度のPB黒字化を目指す」と年限を明記していた。(後略)』

 なかなか解説が難しいのですが、とりあえずPB目標が無くなったわけではありません。
 

 骨太の方針では目標年限の明記を見送る。とはいえ、これまでの目標(25年度PB黒字化)をは明記し、同時に「状況に応じ、必要な検証を行う」とする。
 

 つまりは、今回の骨太の方針閣議決定前には、最終的な決着が着かず、
「今後、検証する」
 と、議論継続という形で、積極派と緊縮派が妥協したという話です。まさに、玉虫色。


 ポイントは、骨太原案にある新型コロナウイルス感染症パンデミック、直近の物価高のみならず、岸田総理がバイデン大統領に「防衛費の相当な増額」をコミットしているという点です。


 つまりは、積極派としては、即座に、
防衛費増額のためには、PB目標の破棄が必要だ。検証しよう
 というレトリックが使えます。


 とはいえ、財務省側は「状況に応じ」必要という文言を利用し、
いや、状況に応じ、と書いてある。未だ、その状況に達したとは言えない
 という反論ができるわけです。


 というわけで、今後の政調の議論の焦点は、「状況に応じ検証」を、いかに「確実な検証」に持っていくか、という話になります。


 なんで、この非常時に、こんなくだらない議論をしなければならないのか、心底から情けないのですが、これが日本の政治の現実です。
 

 政務調査会の平場の議論では、確実に決着が着かず、政調会長一任になるでしょう。高市政調会長の判断に注目させて頂きます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

第四十回「皇統論 平将門の乱-坂東燃ゆー」「歴史時事 ウクライナ国民共和国」がリリースになりました。

ぜひ、ご入会下さい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 現時点で、国民的には、勝利、ではありませんが、財務省的には、敗北、でしょう。もっとも、財務省の官僚たちが敗北感に打ちのめされたからといって、国民を救うに十分な財政支出がされるわけではありませんが。


 また、敗北の予兆を受けたのか、財務省は傀儡(大臣)を使って反撃に出ています。

25年度黒字化「変わらぬ」 財政目標堅持 鈴木財務相
 鈴木俊一財務相は31日の閣議後記者会見で、2025年度に国・地方の基礎的財政収支(PB)を黒字化する目標について、「方針に変わりはない」と言明した。
 鈴木氏は「今年1月に経済財政諮問会議で、変更が求められる状況でないと確認されている」と指摘。その上で、「中長期的な財政健全化のためにPBの黒字化、債務残高対GDP(国内総生産)比の安定的引き下げを目指して経済財政運営を進めていくことが重要だ」と強調した。』

 うん。鈴木君。君は「政党の議論」や「民主制」について理解しているのかな?


 政党における議論を完全に無視して、PB目標維持をぶち上げるとは、何と立派な財務省の飼い犬となり果ててたのでしょうか。


 鈴木大臣の発言は、明らかにPB維持の既成事実化を狙った財務省のプロパガンダです。
 重要なのは、今後の自民党の政調内の議論になります。
 皆様の声を、是非とも自民党積極財政派に届けてください。「PB目標は、すぐさま検証し、破棄しろ」と。

 

「PB目標を今すぐ検証し、破棄しろ!」にご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。

◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。

㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。