株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「安全保障を食べるワニ」(前半)三橋貴明 AJER2022.3.8
 

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 社団法人日本飲食団体連合会 副会長 山下春幸」様が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

佐波優子登場!トレードオフの財政観は安全保障上、最悪だ![三橋TV第524回]佐波優子・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/gRzswJaB4ZA

 

 

 

 グローバリズムの天敵は「戦争」です。国境を越えた財、サービス、資本、人の移動の自由化が「善」であるなどという発想は、安全保障を無視しない限り成立しません。


 逆に言えば、安全保障を脅かす「戦争」が起きない、起こさせない覇権国のパワーが強いことが前提なのです。
 

 同時に、グローバリズムは「裏切り国」に利をもたらす。


 他国が「自由貿易で~す」などとやっている反対側で、特定の国が自国の市場、企業、供給能力を保護し、
「相手国には得るが、自国には売らせない」
 政策を採ると、その国が経済成長し、「覇権国への挑戦国」へとのし上がることになる。


 結果、覇権国のパワーが相対的に落ち込み、グローバリズムは終焉に向かうことになるのです。
 

 グローバリズム後の世界は、「国家」のパワーが相対的に大きくなった世界です。国家の力を使わない限り、国民の需要を満たせず、安全保障も維持できなくなる。逆に、市場のパワーが消えうせる。何しろ、民間主導の「市場」では、現実に対応できない。

 

 ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)が24日、株主に宛てた手紙で、
ロシアのウクライナ侵攻がグローバリゼーションに終止符を打った
 と記しました。その通りです。第二次グローバリズムは2022年2月24日に終わりました。


 ロシアのプーチン大統領は、SWIFTから排除され、外貨準備を凍結されたことへの報復で、外貨建て国債を「ルーブル建て」で返済することを「容認」する大統領令に署名。SWIFT排除も、外貨準備凍結も、外貨建て国債のルーブル返済も、全て「反・グローバリズム」です。


 グローバリズムとは、所有権が保障された状況で、フェアな市場参加と「契約の順守」が維持され無き限り、成り立たないのです。
 

【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

EU首脳、天然ガスのルーブル支払い「供給契約に違反」
 ロシアのプーチン大統領が「非友好国」に対し、天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう要求したことについて、欧州連合(EU)の首脳らは24日、供給契約に違反する恐れがあると指摘した。
 プーチン氏の発言を受けて、欧州の天然ガス価格は急騰。天然ガスの約4割をロシアから調達しているEUへの供給を巡って懸念が強まった。
 ドイツとイタリアは、ロシアの行動がエネルギー供給契約に違反する可能性があると表明。ドイツのショルツ首相は、ドイツの企業がロシアの化石燃料に対して支払わなければならない通貨は契約で決まっているとした上で、「どこでも固定契約があって、納入金の通貨はこれらの契約の一部に含まれている。ほとんどの場合、それはユーロかドルである」と述べた。イタリアのドラギ首相も「基本的に契約違反であり、これを理解することが重要だ」と強調した。
 欧州委員会のフォンデアライエン委員長はドイツやイタリアの考えに同調。ロシアの動きはEUによる制裁を封じ込めようとするものであり、「エネルギーがわれわれへの脅迫に使われる時代は終わった」と訴えた。(後略)』

「エネルギーがわれわれへの脅迫に使われる時代は終わった」
 と、言いつつ、EU首脳はロシア産原油の購入をボイコットする計画に合意できませんでした。

 

 プーチン大統領が、

「あ、ルーブルでの支払い嫌なんだ。じゃあ、天然ガスと原油のパイプライン止めるわ」

 と言ったとき、ドイツやイタリアはどうするのでしょうか。「どうにもならない」というのが実情です。


 結局のところ、パワーとは(軍事サービスの「生産」を含む)財やサービスの生産能力、供給能力なのです。
 

 その肝心要の供給能力について、
「安ければ、外国から買えばいいじゃん」
 と、各国が相互依存を深め、自国の供給能力維持を疎かにしていった(特に日本)。
 

 我々は、第二次グローバリズム下で自国の生産者を軽視し、安全保障について真剣に考えてこなかったツケを、これから払い始めることになるのです。


 グローバリズムが終わった以上、「自国生産路線」への大転換が必要です。

 

「自国生産路線への転換が必要だ!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。

◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。

㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。