株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
チャンネルAJER更新しました。
「政治の本質ー中間組織の復活を」(前半)三橋貴明 AJER2020.8.9
令和の政策ピボット呼びかけ人に「ジャーナリスト 上島 嘉郎様」が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
高市早苗前・総務大臣登場 私が総裁選出馬を決意した理由(わけ) [三橋TV第434回] 高市早苗・三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/kOIVHeWDOTY
先日の実話。
ある著名な(超有名)アーティストのライブに行った際に(きちんと、感染症対策はしていました)、シンガーの方が、
「僕は立場上、政治的な発言をしないようにしています。だから、逆に政治にも期待しない」
と、仰り、それはまあ、個人の価値観だから構わないんですが、その後に、
「ワクチン接種は、ご高齢者よりも未来がある子供たちを優先するべきではないかと考えます」
と、続けたこと。
いや、もちろん「ワクチンは未来がある子供たちに優先するべき」と考えるのも、個人の価値観だから構わないですが、その前の発言と「矛盾」していることに気が付かないのかなあ。
民主制の国民国家において、国民へのワクチン接種の優先順位を決めるのは「政治」でしかできないのです。「ワクチンは子供たちを優先に」も、立派な政治的な発言です。
それ以前に、公衆衛生上の問題からワクチンを国民に打つというのも、完全に「政治」の話なのですよ。
だって、「個人」で子供たちに優先的にワクチン打つとか、できますか? そもそも、そのワクチンを、どうやって入手するの? 政治にしかできませんよ。
わたくしは別に、件のアーティストさんを責めたいわけではないのです。多くの日本人の「政治」に対する態度も、似たようなものでしょう。
政治には関わらない、と言いつつ、政治に振り回され、結局は政治的発言をしていることに気が付かない。
今回のコロナ禍で、飲食店(及び関連産業)の方々が「政治的」に惨い目に合されています。だからと言って、
「もう、政治には期待しない。俺は、一人で生きていく」
などと粋がったところで、政治に振り回される人生に変わりはない。政治に背を向けるのではなく、(同業者などで)徒党を組み、政治を動かす「しかない」という現実を理解して欲しいのです。
政治への関わりをやめてはならない。民主制の国民主権国家である以上、全ての責任は我々が負うしかないのです。
政治とは本当に、心底から腐っています(別に、日本だけではない)。許由ではないですが、政治の話を聞くと、耳を洗いたくなります。それでも、関わって「少しでもいい方向」に変えるために動く方が、政治に殺されるよりは「マシ」なのです。
人類の文明とは、そんなもんなのですよ。
政治とは、我々の思い通りに動くことは、まずない。それでも、関わらないよりは、関わる方が事態を「より、マシ」に動かせる「かもしれない」。
その程度の話に過ぎないのです。これが、我々が生きる世界の現実です。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
※要望多数につき、評論家・中野剛志先生 【通貨論争史:イギリス編】【通貨論争史:日本編】が再掲となりました。
『岸田・前政調会長、自民総裁選に立候補へ…複数候補による選挙戦が確実に
自民党の岸田文雄・前政調会長(64)は25日、9月の党総裁選に立候補する意向を固め、岸田派幹部に伝えた。総裁選には菅首相(72)が再選を目指して出馬する考えを示しており、複数候補による選挙戦になることが確実となった。
岸田氏は25日、岸田派幹部に「総裁選に立候補する」と伝えた。26日に正式表明する。派内には中堅・若手議員を中心に出馬を求める声が高まっており、岸田氏は24日のBS11の番組で「総裁選をやることによって、自民党の幅の広さや多様性を示したい」と意欲を見せていた。岸田派(46人)以外に支持を広げられるかが焦点となる。(後略)』
岸田・前政調会長が、自民党総裁選挙への立候補を表明しました。
岸田氏は、「公益資本主義」などを訴えていますが、財政観は相変わらず財政破綻論。とはいえ、正直、菅義偉よりは「マシ」だと思います。
現段階で、自民党総裁選挙への立候補を表明しているのは四名。「誰に自民党総裁になって欲しい」と問われれば、
一位 PB黒字化目標の「凍結(※破棄ではない)」を訴え、自国通貨建て国債を発行している日本はデフォルト(財政破綻)しないと明言した高市早苗・前総務相
二位 貨幣観は間違えているが、公益資本主義を主張する岸田文雄・前政調会長
三位 PB黒字化目標の閣議決定のために動いた下村博文・政調会長
四位 菅義偉
という順位になりますが、別に高市さんが自民党総裁になったところで、バラ色の未来が訪れるとは微塵も思っていません。
とはいえ、野党にまともな財政拡大政策を掲げてもらうためにも、わたくしは高市さんに自民党総裁になって欲しい。
今の日本に必要なのは、しつこいですが「財政出動への競争」です。
財政出動への競争が行われたとして、繁栄の未来が来るとは限らない。それでも、与野党が「緊縮への競争」をするよりは「マシ」でしょう?
というわけで、高市さんには是非とも20名の推薦人を集め(これは簡単ではない)、総裁選挙に出馬し、
「日本は自国通貨建て国債しか発行していないので、財政破綻しない」
と、繰り返し主張して欲しいのです。
今の日本に必要なのは、理論に裏付けられた財出への競争。そのための材料、データを、我々はいくらでも提供できる環境が整っているのですよ。
「政治への関わりをやめてはならない」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!
日本経済復活の会のホームページはこちらです。