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「菅政権の地方経済潰しをくい止めろ(前半)」三橋貴明 AJER2020.12.15

    

 

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望月慎先生登場! 改めてMMT(現代貨幣理論)について学ぼう! [三橋TV第332回] 三橋貴明・望月慎・高家望愛


https://youtu.be/gj3531zP-y0

【Front Japan 桜】「国民」を救う気がない!第3次補正と通常予算の真実 / 中国が笑う日本の入国管理[桜R2/12/25]
https://youtu.be/9-wyegO9r9s

【ch桜・別館】sayaの質問、三橋所長の話はなぜ解り易いの?[R2/12/25]
https://youtu.be/R5cBQ_ACEeI

 さて、望月さんが三橋TVで解説している通り、MMTを批判するならば「信用貨幣論」「表券主義」「機能的財政論」等のキーワードを用いなければなりません。


 つまりは、
「銀行は借り手の口座の通帳の数字を増やすのではなく、どこかから資金調達をして「また貸し」しているのだ!」
「貨幣とは、媒体に書かれた数字(と債務者)の情報ではなく、媒体の価格そのものだ! 一万円札の紙幣は、紙として1万円の価値があるんだ!」
「インフレ率がどうであろうとも、財政は黒字であるべきだ。あるいは赤字であるべきだ」
 といった批判をするならば、まだしも良心的という話です。何しろ、きちんとMMTの理論を「読んで」批判している。


 とはいえ、現実にはMMTが、
「変動為替相場制の独自通貨国では、政府はインフレ率が許す限りにおいて、財政赤字を拡大しても構わない(というか、拡大する必要がある)」
 という財政的な結論を導き出す(単なる事実ですし)ことを受け、自分が過去に発言した(あるいは信じていた)財政破綻論を全否定されることに耐え兼ね、「MMTの内容」を学ぶことなく、ストローマンをでっちあげ、批判するという最低の行為に手を染める連中だらけです。


 無論、経済学者に限らず、政治家も同じです。

消費税ゼロ案は無責任 立民・元首相 野田佳彦氏
 財政の健全化はポストコロナの最大のテーマになる。その方法は経済成長によって税収を上げるか、歳出削減か、増税かの3通りしかない。
 菅義偉首相は今後10年は消費税増税は不要との考えを示す。議論を封じるやり方がいいのだろうか。選択肢はいろいろあったほうがいい。(後略)』

 今さら野田佳彦を取り上げても仕方がないと思われるかも知れません。とはいえ、野田タイプの緊縮政治家は、今も与野党のスタンダードです。


 まずは、野田は「財政健全化」を勝手に「政府の負債を減らすこと」と定義している。

【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】
http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu

 しつこく「島倉チャート」を掲載しますが、野田はまずは日本政府の債務残高(2015年時点)は名目の金額で1872年の3740万倍!実質でも1885年の546倍!になっている事実を理解しろ。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 また、財政健全化に定義があるとするならば、
健全なインフレ率の下で完全雇用が達成され、生産性向上により働く国民の実質賃金が安定的に上昇していく国の政府の財政収支
 になります。


 そういう意味で、財政収支は黒字だろうが赤字だろうがどうでもいいのですが、望月さんが解説されている通り、財政黒字の国では大抵は「金融バブル」が発生しています。(最近だと、日本、アメリカ、アイルランド、スペインのケース)


 また、野田は、
『税率を3%から5%、そして今の10%へと上げるのに平成時代の大部分を使った。その労力を考えると基本的に消費税減税に慎重だ。』
 と、語っています。 


 国民を貧困化させた政策の実現に「大変な労力を使った」って、威張るな! ここまで愚かな政治家は、そうはいない。
 というか、国民貧困化政策に膨大な政治リソースを費やしたわけです。平成日本が停滞の御代だったのも、無理もありません。


 そして、野田はインタビューを、
『若手議員の中には無制限の財政ファイナンスを主張する現代貨幣理論(MMT)を唱える人もいる。借金はちゃんと返すという基本にのっとった手堅い財政運営を叫ばないといけない。そういう人が絶滅危惧種になってはだめだ。
日銀が国債を買い続けているのも異常だ。何を弾みに金利が上がるか分からない。』

 と、MMTに対するストローマン・プロパガンダで締めくくっています。


 MMTは「インフレ率が許す限り」において、国債発行と財政支出を続けても全く問題がないと主張している(事実だから)に過ぎず、「無制限の財政ファイナンス」などと言っている者は誰もいません。


 脳内で製造したMMTを批判するな。政治家が妄想で語るようになったら、おしまいだぞ、野田。
 

 しかも、日銀が国債買うのは、そもそもそうしなければ貨幣(日銀当座預金)の発行ができないためです。


「何を弾みに金利が上がるか」
 って、日銀が国債を買えば、金融市場から国債が減り、金利は下がる(国債価格が上がる)のは当たり前だろうに・・・・。

 「何を」って、何なんだよ? 具体的に示して欲しいです。


 こんなバカ頭の弱い男が日本の総理大臣だったのですよ。もっとも、先述の通り、日本を亡国に追い込んだ主犯の一人である野田佳彦は、ある意味で日本の緊縮政治家のスタンダードです。
 

 緊縮政治家に対する容赦なき批判が必要です。特に、緊縮政治家の地元の皆さん、連携し、徒党を組み、圧力をかけて下さい。

 

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