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『少子化対策はデフレ対策である(前半)』三橋貴明 AJER2020.1.28

 

 

 

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三橋TV第190回【狂気のシミュレーション「そんな無茶な!」で続く】
 
 はい、というわけで、まさかとは思い、同時に何となく「予感」もしていましたが、武漢から「同じ国民」を救出する際に、片道エコノミー分の料金を請求するという「頭がおかしい政府」が日本政府でした。
 
チャーター機利用者に8万円請求 政府
 政府は新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国湖北省から、政府のチャーター機で帰国する在留邦人に対し、片道分の正規のエコノミー料金を請求する方針だ。外務省によると、1人当たりの負担は約8万円(税別)になる見通し。 』
 
 驚いたのは、わたくしが上記を問題視し、珍しくツイートしたら、軽くバズったというか、炎上してしまったことです。
https://twitter.com/TK_Mitsuhashi/status/1222308537876893696
 いや、炎上は別に構わないのですが、
「自己責任だから費用をとるのは当然だ」
「受益者負担だ」
「8万円は適切だ」
「どうせ企業が払うだろ」
 などなど、わたくしを批判するリプライが相次いだのには驚愕しました。(もっとも、九割は三橋への賛同でしたが)

 問題の本質がわかっていない人が多いようです。
 政府が「同じ国民」を助けるためにカネをとることは、国民を「カネで選別している」に等しい行為だからこそ、批判しているのです。
 
 分かりやすい例を出すと、次なる大震災が発生し、瓦礫の下敷きになっている人を助ける際に
「助けてもいいけど、料金払えますか? 受益者負担です」
 と、言うのでしょうか。あるいは、拉致被害者救出の際に、
「カネを負担できる被害者は助けます。受益者負担です」
 と、拉致被害者を「選別」するんですかね。

 国家とは、非常事態が発生したならば、同じ国民を「無条件」で助けなければなりません。理由は、我々が日本国家という共同体を共有する「同じ国民」であり、いざ非常事態が発生した際には、連携し、協力し合わなければ生き延びられないためです。

 震災の際に、家族が瓦礫の下敷きになり、助けを求めた人に、
「カネ、払える?」
 と訊く行為が、どれほどおぞましいか。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※2月15日まで竹村公太郎先生の「日本文明の誕生-神話から歴史へ-」をご視聴頂けます。。

 

 ちなみに、中国で子供が溺れていて、親が助けを求めた際に、周囲の人が「いくら払える?」と尋ねたというエピソードを(中国人から)聞き、のけぞった記憶があります。
「中国って、そういう社会なのか・・・・」
 と、あきれ返ったわけですが、我が国では政府が「緊縮財政至上主義」の下で、カネ、カネ、カネ。非常事態時に「国家」に助けてもらった際に、カネを請求されるという「腐った国家」になり果てていたことが明らかになった。

 ならば、東日本大震災で自衛隊や警察、消防、土木業の方々に助けてもらった人にも「受益者負担です」と、費用を請求しなければなりませんね。

 国家って、そういうものじゃないでしょ。

 非常事態は、いつ、誰に襲い掛かってくるか分からない。武漢に滞在していた「同じ国民」の方々にしても、「こんなことになる」と予想していた人は一人もいないでしょう。
 
 それでも、非常事態は発生する。そのときは、「カネ、カネ、カネ」などとやらずに、無条件で国民が「同じ国民」を助けるのです。それが、国民国家であり、国民意識(ナショナリズム)の根幹です。

 ちなみに、
「税金を払っているんだから、無料で助ける」
「そもそも、中国なんかでビジネスをしているのが悪い」
 といったレトリックも不適切です。
 
 税金を払っていなかったとしても、あるいは国家に迷惑をかけていたとしても、それでも「同じ国民」ならば無条件で助けるのです。次、我々が非常事態に直面した際には、かつて助けられた国民が助けてくれるかも知れませんよね。

 また、「中国で~」などと言い出した日には、東日本大震災の被災者の皆様が「東北の海岸地域に住んでいたのが悪い」ことになってしまいます。

 「あの」中国に滞在していても、何事もないケースもあります。逆に、日本国内の「ここは安全」と信じられていた場所で、災難に直面するケースもあります。全ては「運」なのです。

 たまたま「運が悪かった」国民が苦しんでいる以上、無条件で助けるのが当然ですが、自己責任論を持ち出す。わたくしを批判した人たちは、次の非常事態で自分の家族が危険にさらされたとしても「受益者負担」「自己責任」と言えるのでしょうかね。ちなみに、わたくしは無理ですわ。

 グローバリズムが蔓延し、ナショナリズムが破壊され、自己責任論に「逃げる」連中が増え、非常事態時にまで受益者負担と言ってのける。

 正直、今回はチャーター機を飛ばして料金を請求した日本政府以上に(緊縮財政至上主義である以上、何となく予想していた)、わたくしを批判した連中に「グローバリズム的なおぞましさ」を感じてしまったわけでございます。
 
 我が国を「カネで国民を選別する日本」にしてはなりません。
 
「カネで国民を選別する日本にしてはならない」に、ご賛同下さる方は、
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