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『日本の少子化をくい止めるにはーその2ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.22
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三橋TV第155回【質問回答編② MMTはハイパーインフレでヘッジファンドで国債暴落で日銀破綻!?】
本日はチャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
先日の「あんどう裕と語る会 in 東京」で安藤裕先生が語っていましたが、防災インフラの整備は「地味」なプロジェクトです。
何しろ、「役に立たない(災害が起きない)」のが良いことなのです。経済学用語でいえば、「効用が無い」ことこそが、防災インフラの理想です。
何しろ、「役に立たない(災害が起きない)」のが良いことなのです。経済学用語でいえば、「効用が無い」ことこそが、防災インフラの理想です。
しかも、自然災害が発生したとして、「無事に役に立った」場合、つまりは住民の被害を食い止めた場合は、特に報じられることもありません。
防災インフラが報じられるのは、堤防なら「決壊」「氾濫」するなどして、人々に被害が発生した場合です。
災害を防げない場合に初めて、注目、報道されるのが防災インフラでございます。
もっとも、台風19号の豪雨災害では、荒川や鶴見川、利根川など、東京圏メガロポリスの河川が危機一髪だったためか、防災インフラが話題になっています。
八ッ場ダムや東京外郭放水路といったインフラが、これほど人々の話題になったのは初めてでしょう。
さてm台風19号の恐怖も冷めやらぬ中、今度は台風21号の影響でまたもや千葉に豪雨災害。
大津川や都川など、千葉県内の七つの河川、七か所で氾濫が確認されました。
千葉県は、高滝ダムや亀山ダムなどの貯水量が増加したため、一時、緊急放流を検討しました。その後、水量が下がったため、放流は中止になりましたが、下流域はかなり危機的な状況にあったのです。
また、いわき市でも河川が氾濫し、南相馬市の高の倉ダムが緊急放流。
2019年の秋(まだ終わっていませんが)の立て続けの台風襲来は、多くの人命を失わせ、我が国の防災インフラが「不十分」である事実を、徹底的に見せつけてくれました。
氾濫、決壊には至らなかった河川にしても、多くが「ギリギリ」の状況で危機を潜り抜けたのです。
「危なかった~、助かった~」
では、ありません。
これだけ水害が多発する国において、広範囲が「ギリギリ」の状況になった時点で、我が国は先進国とは言えないのです。
元々は、確かに土木・建設大国、インフラ大国だった我が国が、
「カネ、カネ、カネ」
という、浅ましい思想の下で防災インフラ投資(交通インフラ投資も)を怠り、政府が「緊縮財政」で国民を殺す国に落ちぶれた。
それにも関わらず、未だに公共投資を思考停止的に否定する連中ばかりが発言する。いい加減にしましょう。
彼ら、公共投資否定派を批判すると同時に、「今、ある」防災インフラについて「知り」、周囲に「教える」努力も必要です。
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※特別コンテンツ「MMTポリティクス 第三回」が視聴可能となりました。
※12月12-13日、邪馬台国視察ツアー「歴史に魅せられて、マイと辿る邪馬台国への道」開催決定!(三橋貴明、長浜浩明先生、高家望愛さんも同行します)取材の光景は、映像で記録し、特別コンテンツとして配信したいと思います。
※特別コンテンツ「MMTポリティクス 第三回」が視聴可能となりました。
※12月12-13日、邪馬台国視察ツアー「歴史に魅せられて、マイと辿る邪馬台国への道」開催決定!(三橋貴明、長浜浩明先生、高家望愛さんも同行します)取材の光景は、映像で記録し、特別コンテンツとして配信したいと思います。
『ラグビーW杯の競技場 巨大遊水地として効果発揮 横浜 港北区
台風19号により各地の河川で氾濫が相次いだ中、かつて「暴れ川」と呼ばれた神奈川県を流れる鶴見川では、隣接するラグビーワールドカップの競技場に設けられた「巨大遊水地」が洪水対策に効果を発揮していたことが分かりました。
今回の台風で巨大遊水地として機能したのは、ラグビーワールドカップの日本戦や決勝などの会場になっている「横浜国際総合競技場」がある横浜市港北区の新横浜公園です。
隣接する鶴見川に面した堤防には、一部分をあえて低くする「越流堤」が設けられ、水位が上昇して氾濫するおそれがある場合に川の水を引き込めるようになっています。
また競技場は1000本以上の柱で支えられている高床式で、競技場の下に水を流し込める構造です。
遊水地全体で25メートルプール1万杯分に当たる390万立方メートルの水を一時的にため込むことができ、台風19号の際には、増水した鶴見川からおよそ94万立方メートルの水を引き込んだということです。
国土交通省は、鶴見川では横浜市内の観測所の1つで、水位の上昇を30センチ抑えられたと分析していて、巨大遊水地がなければ氾濫危険水位を超えていたおそれがあるとしています。(後略)』
台風19号により各地の河川で氾濫が相次いだ中、かつて「暴れ川」と呼ばれた神奈川県を流れる鶴見川では、隣接するラグビーワールドカップの競技場に設けられた「巨大遊水地」が洪水対策に効果を発揮していたことが分かりました。
今回の台風で巨大遊水地として機能したのは、ラグビーワールドカップの日本戦や決勝などの会場になっている「横浜国際総合競技場」がある横浜市港北区の新横浜公園です。
隣接する鶴見川に面した堤防には、一部分をあえて低くする「越流堤」が設けられ、水位が上昇して氾濫するおそれがある場合に川の水を引き込めるようになっています。
また競技場は1000本以上の柱で支えられている高床式で、競技場の下に水を流し込める構造です。
遊水地全体で25メートルプール1万杯分に当たる390万立方メートルの水を一時的にため込むことができ、台風19号の際には、増水した鶴見川からおよそ94万立方メートルの水を引き込んだということです。
国土交通省は、鶴見川では横浜市内の観測所の1つで、水位の上昇を30センチ抑えられたと分析していて、巨大遊水地がなければ氾濫危険水位を超えていたおそれがあるとしています。(後略)』
ラグビーワールドカップのスコットランド戦が行われたためなのかも知れませんが、鶴見川の氾濫を防いだ新横浜の巨大遊水地が複数のメディアで報じられています。
横浜市は、巨大遊水地についてかなりアピールしており、子供たちも知っているそうですが、その種の努力を「国民」もするべきでしょう。
地元の防災インフラについて学び、理解し、そして広める。
自分たちが、豪雨が起きた際に、命を失わずに済んでいるのは、普段は全く存在を意識しない防災インフラのおかげであると、特に子供たちに教えましょう。
国民の多くが防災インフラに関心を持ち、感謝することが当たり前になって初めて、我が国の公共投資否定論を叩き潰せると思うのです。
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