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『日本の少子化をくい止めるにはーその2ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.22

 

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三橋TV第153回【自由と権利、民主制について本当の話をしよう】

https://youtu.be/4mvwJUg6O3Y

 

 本日は天皇陛下「即位礼正殿の儀」です。
 三橋TVをご視聴されている方はご存知でしょうが、三橋の歴史音声コンテンツ「経世史論」は、現在までに、
 
【皇統論】
 第一回:日本創成
 第二回:三種の神器
 第三回:神武東征
 第四回:日本の建国
 第五回:長命天皇の謎
 第六回:伊勢神宮誕生
 第七回:草薙剣
 第八回:消された女帝
 第九回:神功皇后と卑弥呼
 
【経世史論】
 第一回:レコンキスタ
 第二回:歴史を変えたイングランド銀行
 第三回:男系天皇の維持
 第四回:ドイツ帝国の誕生
 第五回:大国主と出雲の国譲り
 第六回:ネーデルラント連邦共和国の勝利
 第七回:ユーラシアステップの文明
 第八回:人類史上最悪の兵器
 第九回:スパイスロード
 
 と、回を重ねてきています。第十回は11月配信で、皇統論が「民の竈」、歴史時事が「正気の歌」となっています。

 皇統論は、天地開闢以来の日本の皇統の歴史を辿っているのですが、古事記や日本書紀といった基礎資料を読み込めば読み込むほど、
「ああ、昔の日本人も、今の日本人も変わらないなあ・・・」
 と、思うのです。天照大神は元祖ヒキコモリ、素戔嗚尊は元祖DQN、瓊瓊杵尊は元祖ダメンズ、大国主は元祖パシリ。垂仁天皇は元祖ネトラレ、日本武尊は元祖男の娘。神話の時代も、神武天皇以降の歴自時代も、やっていることが今の日本人と変わりません。

 Y染色体の構成や、ヒトゲノム解析が科学的に証明しましたが、我々は4~5万年前から日本列島で暮らし、縄文、弥生、古墳と「同じ日本人」が「同じ日本語」で歴史を積み重ねてきたのです。

 日本国は数万年前から我々の国であり、今後も我々の国でなければなりません。

 先日の「新」経世済民新聞にも書きましたが、日本は本当に幸運な国「でした」。現存する文明の中では、唯一、動物性タンパク質を「魚介類」から摂り続けた。
 
 無論、現在は畜産業が発達しましたが、世界の人口一人当たり家畜頭数では、グリーンランド(!)と並び、世界最低水準です。

 歴史的に、食用家畜(肉・ミルクを摂取するための家畜)を保有しない農業を成立させたのは、日本とスペイン侵略前のアメリカ大陸のみです。(イギリス人襲来前のオーストラリアは、そもそも農業が成立していませんでした)

 家畜がいないため、天然痘や麻疹など「家畜発祥の疫病」は発生しませんでした。とはいえ、大変「幸運」なことに、疫病溢れるユーラシアからそれほど離れていないため、病は海を越えてやってきた。そのため、日本人は大陸の人々同様に、多くが家畜発祥の致命的な病原菌への抗体を持つことができました。

 厳密には「抗体を持った人が生き残った」のですが、日本同様に家畜が(ほぼ)いなかったアメリカ大陸、オーストラリアなどの先住民は、抗体を持つチャンスに「恵まれませんでした」。

 結果、1492年のコロンブスのアメリカ大陸到達以降、ヨーロッパ人が持ち込んだ「疫病」、具体的には天然痘や麻疹などが一気に蔓延し、先住民に「絶滅」に追い込まれてします。ユーラシアから持ち込まれる疫病に対し、抗体が無い先住民は、全く抵抗することができなかったのです。

 日本列島がユーラシアからあまりにも隔絶し、疫病への抗体を持たなかった場合、1543年のポルトガル人の種子島漂着以降に、アメリカやオーストラリアの先住民同様に絶滅の憂き目に会い、文明が崩壊した可能性が高いと思います。

 ちなみに、皇統論「伊勢神宮誕生」に出てきますが、日本では古代から疫病の流行が記録されています。例えば、崇神天皇の時代、疫病が流行し、大勢の国民が死にました。日本書紀によれば、
「民の死亡するもの、半ば以上におよぶほどであった」
 とのことです。

 古代からの疫病の流行がなければ、我が国はアメリカ大陸やオーストラリアの先住民のように、欧州人来航により「全滅」することになったでしょう。

 幸運なことに文明として生き残った我が国は、「祈る」天皇陛下を中心に、世界最長の歴史を紡ぎ続けてきたのです。2千年を超す「伝統」の力に支えられて。

 以前も書きましたが、伝統は「長期的な検証を経たからこそ残っている」のです。我々、一個人の「思考」ごときが、伝統に勝ちうると思うのは傲慢というものです。
 
 皇統の伝統を否定する人には、
「あなた一個人の思考は、2千年の検証に耐えうるほど正しいと考えるのですか?」
 と、問いたい。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※※特別コンテンツ「MMTポリティクス 第三回」が視聴可能となりました。
※12月12-13日、邪馬台国視察ツアー「歴史に魅せられて、マイと辿る邪馬台国への道」開催決定!(三橋貴明、長浜浩明先生、高家望愛さんも同行します)取材の光景は、映像で記録し、特別コンテンツとして配信したいと思います。
 
 本日、第126台となる天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が執り行われます。
 
伝統守り、華やかに 22日午後に「即位礼正殿の儀」
 天皇陛下の即位に伴う一連の儀式の中心となる「即位礼正殿の儀」がいよいよ22日、皇居・宮殿で執り行われる。天皇、皇后両陛下や皇族らが伝統装束に身を包み、厳かな雰囲気の中で進む儀式は、前回をほぼ踏襲しつつ、より伝統に沿う形で一部修正された部分もある。夜には各国の賓客と共に即位を祝う「饗宴(きょうえん)の儀」が催され、皇居は終日、華やかなムードに包まれる。
■平安絵巻さながら
 陛下が高御座(たかみくら)の上から即位を宣言される即位礼正殿の儀は午後1時から、皇居・宮殿で最も格式が高いとされる松の間で行われる。陛下は天皇専用の装束の黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)、皇后さまは十二単(ひとえ)をまとわれ、秋篠宮ご夫妻ら皇族方も伝統装束姿で同席。松の間に面する中庭には、荒天でなければ、菊の紋などが入った色とりどりののぼりも立ち、平安絵巻さながらの光景が繰り広げられる。(後略)』
 
 日経の記事にある「一部修正」とは、大嘗宮の建物が伝統的な茅葺き(かやぶき)から、板葺きに変えられてしまったことなのでしょうか。

 特に、高御座(たかみくら)までもが板葺きにされてしまったことは、眩暈がするほどの怒りを覚えます。
 
 しかも、理由が「経費削減」って・・・・。(宮内庁がそう説明している)

 今回、板葺きに変えてしまうと、今後も茅葺きに戻すことは困難になります。そもそも、茅葺きの技能が継承されるかどうか。

 一度、失われてしまった技術は、まず取り戻せません。伊勢神宮が、なぜ二十年ごとに式年遷宮を繰り返しているのか、少し考えれば誰にでも分かります。

 わたくしは、日本国家は「日本国民」「日本語」「皇統(歴史)」の三つがナショナリズムの柱であると考えています。
 
 三つの柱が、現在は同時に攻撃されている。
 
 日本国民に対しては「移民」、日本語は「英語教育早期化」、そして「皇統」に対しては女性宮家、女系天皇(正しくは非・男系天皇)。すでに、皇統以外の歴史は大東亜戦争敗北後に、GHQによる公職追放、検閲で相当に歪められてしまっています。

 いや、皇統にしても、今の日本の歴史学者は、
「神武天皇から開化天皇までは架空の天皇で、実在を示す説はない」
 などと、「全員」が平気で口にする。しかも、彼らは一人として、「実在を否定する理由」を示さない。

 日本のナショナリズムの支柱が、容赦なく壊されていき、国民は「個別化」され、「万人の万人に対する闘争」(トマス・ホッブス)の状況に追い込まれつつある。

 恐ろしい時代です。

 結局のところ、我が国は15世紀から16世紀にかけた南北アメリカ大陸先住民と同様に、抗体を持たない状況で「疫病」の襲撃を受けていると考えるべきなのです。
 
 疫病の名前は、グローバリズムと言います。
 
「グローバリズムという疫病から日本国を守る」に、ご賛同下さる方は、
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