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『統計の嘘は国家の揺らぎ①』三橋貴明 AJER2019.1.29
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【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
http://mtdata.jp/data_62.html#ando
2019年3月9日(土) 15:00-
会場:ベルサール東京日本橋
パネリスト:藤井聡、三橋貴明、室伏謙一
※三名共に懇親会に出席します。是非、ご来場ください。
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三橋TV第49回【日本を貶めた元日銀副総裁の嘘】
https://youtu.be/iRWmKnbJ1Ts
イギリス国民がなぜEU(欧州連合)からの離脱を決断したのか。
我々、日本国民が従うべき法律が、東京ではなく北京の「アジア議会」で決定される、と、想像すると、嫌悪感が半端ないでしょう。
実際、イギリス国民はブリュッセルの欧州議会議員が決定した法律に従わされており、さらに移民制限もできないというわけで、「主権」を意識する人々にとって、その閉塞感たるや凄まじいものがあるでしょう。
そういう意味で、北京はともかく、日本の法律がワシントンD.C.で決められたとして(ある意味、事実)、日本国民は反発を抱くのでしょうか。微妙なところです。
大東亜戦争敗北後、GHQの仕掛けた愚民化洗脳が見事に決まり、日本国民は次第にナショナリズム、そして主権意識を失っていきました。
現実の話として、日本はアメリカの占領下にありますが、特に気にしていない国民が多数派でしょう。
この状況で、主権を取り戻し、「アメリカの対等なパートナーとしての独立国」というゴールにまでたどり着けるのでしょうか。はなはだ不安ですが、とにかく進んでいきたいと思います。
それはともかく、イギリス国民は「主権」を求めて、EUからの離脱を国民投票で決めました。
皮肉な話ですが、WWⅡの戦勝国だったイギリスの国民が、EUに加盟したことで、敗戦国の日本国民同様に主権を喪失した状態にあったわけです。
というわけで、日本国民とは異なり、主権意識を正しく持つイギリス国民は、政府にEUからの離脱を求めました。
もっとも、EU離脱はいいとして、
「いかなるプロセス、スキームを経て離脱するのか?」
が不明のままで、このままでは3月末に「強制離脱」ということになり、アイルランド共和国と北アイルランド間の国境が復活することになります。(法律的にそうならざるを得ません)
最近、特に興味深いのは、イギリスの離脱を巡る紺頼を受け、EU側が「ブチ切れている」ことです。
『「ブレグジット推進派には地獄の特等席」 EU高官の発言で物議
https://www.bbc.com/japanese/47153282
欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長(大統領に相当)は6日、「ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)をどのように安全に進めるか、実施方法を何も計画をせずに推進した人たち」には「地獄に特等席が用意されている」と発言し、物議をかもしている。
トゥスク氏は、アイルランドのリオ・バラッカー首相とブリュッセルで会談した後の記者会見でこう発言した。
イギリスの欧州連合(EU)離脱派議員からは、トゥスク氏が「傲慢」だと批判の声が挙がった。また英首相官邸も、トゥスク氏が「このような物言いが何かの助けになると考えていたのか」疑問だと述べた。
イギリスは3月29日にEUを離脱するが、その条件をまとめた離脱協定はイギリス議会の承認を取れておらず、合意なしブレグジットとなる懸念が高まっている。』
本来、ブレグジットは仕方がないとして、EUとしては可能な限り「穏便」にことを進めるべきなのです。
無論、イギリスが平和的にEUから離脱してしまうと、ハンガリーやポーランドが「自分も」となるかも知れませんが、
「あ、一応、離脱はできるんだ。ならば、このままもう少しいてもいいか」
と、各国の国民が考える可能性もあります。
どこかの国民ではないですが、
「ギャアギャアうるさいこと言わずに、とりあえず、やってみればいいじゃん。ダメだったら、戻せばいいんだし」
に騙される人々はどこにでもいます。
トゥスクEU大統領の発言には、
「だから離脱はダメだと言ったんだよ! 人類史上、最高傑作のEUから離脱するなんて、愚劣なイギリス国民は地獄に落ちろ!」
という、グローバリスト、エリートの「傲慢性」が、もろに出ています。
何というか、グローバリストにせよ、コミュニストにせよ、あるいは中国共産党のエリートにせよ、彼らの言動、発言からは、一般大衆を見下し、自己を絶対化する無謬性が感じられるのです。そして、一般大衆が「主権」を持つ、あるいは行使することを嫌悪する。
結局のところ、現在の世界の混迷の根っこには、「人々の主権を否定する勢力」と「主権を求める人々」との争いがあることが、ブレグジット問題を見ていると理解できます。
そして、今後の日本国民も、黙っていれば主権が次々に奪われていく中、「主権を取り戻すための戦い」を、恐らく寿命が尽きるその日まで、ひたすら続けなければならないのだと思うのです。残念ですが、これが現実の世界です。
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