株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『帝国対民主国家の最終戦争が始まる(後篇)①』三橋貴明 AJER2018.11.6
https://youtu.be/yMQtufFxoE0

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


三橋TV第20回【日本国民を殺す種子法廃止の正体】

https://youtu.be/KQTz5yr5sqQ


 移民問題では、とにかく「ヒトの本音」が明らかになります。何しろ、本当の目的が、
「安い賃金で働く奴隷的労働者が欲しい」
 という、日本の経営者のドロドロとしたエゴイスティックな「カネ、カネ、カネ」の欲望であるため、どれだけ美辞麗句で覆い隠そうとも、「本音」が透けて見えてしまうのです。


 例えば、自民党の政治家にも多いのですが、
「移民反対とか言っているけど、日本人の若者が3K仕事を嫌がるようになったのだから、仕方ないじゃないか」
 といった物言い。 


 このレトリックには、二つの「蔑視感」が込められていますが、分かります?


 一つ目は、
「土木、建設、造船、運送といった仕事はきつくて、汚くて、危険だから」
 という、特定職業に対する蔑視感


 なら、あんた、土木業や建設業や造船業や運送業がない世界で暮らしてみなさい。あんたが蔑視しているこの種の産業のおかげで、我々の生活が成り立っているという現実を理解し、感謝の気持ちを持てないなら、無人島で一人で暮らせ。


 と、本気で思いますよ、わたくしは。


 二つ目は、
「3Kみたいな仕事は、外国人がやればいいんだよ、外国人が」
 と、明らかに外国人を見下している感覚


 本来、3Kと言われる仕事であっても、生産性を高め、「K」ではない状況に持ち込み、かつ仕事に就いた人が大いに稼ぎ、自動車や家を持てるような社会を実現するのが、政治家の仕事でしょ。しかも、資本主義という仕組みは、それを実現できる構造になっているのです。


 それにも関わらず、国民と外国人、特定職業を蔑視し、政策を進める。最悪でしょ?


 あるいは、優先順位が歪んでいる連中。


 何回かは忘れましたが、わたくしは「三橋TV」において、
「結局、政治は優先順位の問題。誰を優先させるのか。今、日本で優先されるべきは、日本人の低所得者層。彼らの所得を上げて、中間層に引き上げなければならない。だからこそ、移民政策は問題」
 といった話をしました。


 どう考えても、「日本国民」にとって優先されるべきは、日本国民の低所得者層でしょ。長引くデフレで実質賃金が下がり、貧困化している彼ら、彼女らの所得を引き上げる。


 そのための方法は、明らかなのです。すなわち、人手不足を「日本国民」を雇用し、生産性向上で解消するのです。



 低所得者層の中間層化を妨害するからこそ、わたくしは移民政策に猛烈に反対しているのです。

   


 ところが、なぜか日米欧には、自国民よりも移民を「優先」する勢力が強く、自国の低所得者層を放置しておきながら、移民を受け入れるどころか「愛する」ように世論誘導を図る


 アメリカのメキシコ国境に集結しつつある不法入国候補者たちを「移民キャラバン」などと呼ぶ。


『移民集団への殺傷武器使用許可=メキシコ国境の一時封鎖も-トランプ米大統領
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018112300123&g=use
 トランプ米大統領は22日、中米から米国を目指し北上する「キャラバン」と呼ばれる移民集団を阻止するため、メキシコ国境へ派遣した米軍部隊に、殺傷力のある武器の使用を認めたことを明らかにした。また、現地で混乱が生じた場合、国境全体の一時的な封鎖も検討する考えを表明した。
 トランプ氏は滞在先のフロリダ州で記者団に、軍部隊による殺傷力のある武器使用に関し「そうならないよう望むが、必要なら(使用)できる」と明言した。
 メキシコ国境には現在、約5800人の連邦軍部隊が展開し、国境警備要員の後方支援に当たっている。マティス国防長官は21日、メキシコ国境に展開する部隊に不法越境者を拘束する権限はないと指摘した上で、軍要員は警棒や盾を装備するが銃器は使わないと説明している。』


 NHKによると、今回のアメリカへの集団不法入国の発端は、
「危険な国を出て、アメリカを目指そう」
 という、移民支援NGOのSNSへの投稿でした。その後、”キャラバン”の進路や滞在地点が逐一アップされ、続々と不法入国候補者たちが参加していったという経緯のようでございます。


 メキシコ国境に辿りついた人たちは、もちろんほとんどがアメリカへの入国を許されません。


 ホンジュラスから「子連れ(しかも幼児)」でやってきたシオマラ・チリーノスさんは、
「もうここまで来たら、誰もがあらゆる選択肢を考えています。中には違法な業者にお金を払って国境を越える人も出てくるでしょう。」
 と、語っています(幼児連れでメキシコを徒歩で縦断するなど、絶対に不可能です)。


 アメリカ行きを煽ったNGOのやり方は、トランプ大統領からしてみれば、ほとんど「ヒトを使った侵略」のようなものでしょう。とはいえ、NGO側はマスコミを味方につけ、幼児を抱えたシオマラ・チリーノスさんの、
「飢えとの闘いでした。息子の薬を買ったら、食べ物も買うことができません。アメリカで1週間働けば、ホンジュラスの1か月分の給料を得ることができます。」
 という叫びを報じ、「悪の権化トランプ 対 純粋なる善である移民キャラバン」といった構図を人々に印象付けようとするわけです。


 ホンジュラスで苦しむ人々には同情しますが、同時に「ヒトを使った侵略」に苦しめられるアメリカ国民についても考えなければならないはずです。移民推進派マスコミは、
「可哀想な移民の皆さん・・・」
 といった報道はするものの、移民により被害を受ける「国民」については語りません。つまりは、彼らは「国民」を差別しています。


 安倍政権の移民政策が続く限り、我が国も「ヒトを使った侵略」戦争に巻き込まれていくわけです。


 何としても、移民政策は早期に終わらせなければなりませんが、そのためには、
「移民推進派こそ、特定職業や外国人、さらには国民をも蔑視する差別主義者だ」
 という「真実」を国民が共有する必要があるのです。


「移民推進派こそが差別主義者だ!」に、賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
新世紀のビッグブラザーへ blog                                     

◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
新世紀のビッグブラザーへ blog
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。
    
◆三橋貴明関連情報
 

新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」  は↓こちらです。