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『帝国対民主国家の最終戦争が始まる(後篇)①』三橋貴明 AJER2018.11.6
https://youtu.be/yMQtufFxoE0
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三橋TV第15回 【ナチス・ドイツが誕生した秘密】
https://youtu.be/8ZxhwzL_7F8
参議院議員の西田昌司先生が、産経新聞出版から「財務省からアベノミクスを救う
」 を刊行されました。
本書の何が凄いかといって、「正しい財政認識」に基づき「政治家」が書いた日本初(恐らく)の本である上に、「おカネ」について「信用貨幣論」(わたくしが「表券主義」と呼んでいる論と同じ)に基づき、「債務と債権の記録」として解説している点です。
例えば、銀行預金というおカネの創出について、
「銀行が顧客におカネを貸せば、銀行預金というおカネが創出される」
「銀行預金というおカネの担保は、借り手の返済能力」
という「事実」を政治家が著作で書いたのは、初めてだと思います。
あるいは、国債が日銀当座預金というおカネを生み、日銀当座預金から現金紙幣が発行される(簡単に書くと)というプロセスについて、正しく説明されています。おカネが「債務と債権の記録」である以上、国債も日銀当座預金も現金紙幣も銀行預金も、全ておカネです。
そして、おカネは債務と債権の記録であるため、貸し借りで生まれます。
「そんなバカな! 貸し借りが行われるだけでおカネが発行されるのか!?」
と、一般の方は思うでしょうが、はい、その通りですよ。おカネは貸し借りが行われる「だけ」で発行されます。
それにも関わらず、相変わらず財務省はマスコミを通じ、おカネは「モノ」であるとのコンセプト(金属主義)に基づき、国の借金(正しくは政府の負債)で破綻する~っ!!!キャンペーンを展開しています。
『国の借金1091兆円=1人当たり878万円-財務省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110900993&g=eco
財務省は9日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が9月末で1091兆7685億円になったと発表した。6月末から2兆7834億円増え、過去最高を更新した。5月1日時点の人口(1億2435万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約878万円になる。』
政府の負債を「国の借金を、家計にたとえると・・・」も悪質なキャンペーンですが、「国民1人当たり・・・・」も同様です。そもそも、家計と政府は異なる経済主体であるにも関わらず、それを同一視することで、危機感をあおり、緊縮財政路線を続ける。
それ以前に、借金(負債)の裏には必ず「資産」があります。資産と負債はコインの裏表であり、両者合わせて「おカネ」なのです。
というわけで、貸し借りにより、日本全体のバランスシートの資産総額と負債総額は増え続けています。
【2018年6月末時点 日本国家のバランスシート(億円)】
http://mtdata.jp/data_61.html#BSJun18
過去のバランスシートについては、アーカイブしてあります。
http://mtdata.jp/contents_top.html#Data
例:2018年3月末時点(速報値)日本国家全体のバランスシート(億円)
http://mtdata.jp/data_60.html#BS18Mar
例:2017年末(速報値) 日本国家のバランスシート(憶円)
http://mtdata.jp/data_59.html#17BS
おカネが「資産」「負債」共に増えている現実が理解できると思います。
我が国に、「国の借金問題」も「財政問題」もありません。それにも関わらず、緊縮財政が強行され、デフレ継続で「規制緩和」「自由貿易」というグローバリズムのトリニティが推進され、国家が壊されていっている。
ちなみに、西田先生の著作では、
「自国通貨建ての国債しかない我が国が財政破綻することはあり得ない」
ことも、正しく書かれています。
日本に財政問題など存在しない。早期のこの「事実」を国民や政治家が供給しない限り、「手遅れ」になる日が近づいてきています。
「日本の財政破綻はあり得ない!」に、ご賛同下さる方は、↓