政府への信認

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『骨太の方針と安藤提言(前篇)①』三橋貴明 AJER2018.7.17
https://youtu.be/WLjOz6zfjKs
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 昨日は三橋経済塾第七期第七回講義開催日でした。ゲスト講師は 佐藤健志先生!
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=8


 佐藤先生の講演は、かなり「本質」を突いたものでした。インターネット受講の皆さまは、一週間ほどお待ちください。


 本日から飯田市に入ります。当然、リニア中央新幹線の「長野県駅」周辺も見て参ります。
 
 さて、現在、100%日本円建ての日本国債を日本銀行が量的緩和で買い取っているため、政府の実質的負債が激減してしまっています。


 以下、単なる「事実」。誰にも否定しようがない「事実」。


(1) 日本政府の負債は100%日本円建てである
(2) 日本銀行が量的緩和を継続し、続々と日本国債が買い取られていっている。18年3月時点で、日本国債の44%は日本銀行保有
(3) 日本銀行が保有する国債について、政府は返済や利払いの必要はない(連結決算で相殺される)
(4) 財政健全化の「グローバル」な定義は、政府の負債対GDP比率の低下
(5) 日本銀行が保有する国債は返済・利払いが不要であるため、政府の負債に含める必要はない


 上記をご理解して頂いた上で、以下のグラフをご覧ください。
 


【日本政府の負債残高(左軸、億円)とGDP比率(右軸、%)】

http://mtdata.jp/data_60.html#GDPhi


 日本政府の「実質的負債」すなわち、日銀保有国債分を除いた負債の対GDP比率は、すでに100%を切っています。


 我が国の「財政健全化」は達成されているのです。


 それにも関わらず、なぜ「財政破綻」を主張する愚か者が絶えないのか。


 愚か者たちは、まずは上記の「事実」をなかったことにし、さらにはグラフも見ず、
「国の借金はGDPの二倍に達しており、ギリシャより悪い。日本は財政破綻する!」
 と、まるで壊れたロボットのごとく繰り返します。


 さらには、「事実」やグラフを見たとしても、
「今は問題ないかも知れないが、いずれ日銀の出口戦略が必要なので、破綻する!」
 などと、わけの分からないことを言い出すわけです。


 日銀が保有する国債など、地球滅亡の日まで放置しておけばいいのです。(インフレ気味になったら、むしろ日銀は国債を売却する必要がありますが)


 それでも気になるならば、政府が「無期限無利子国債」を発行し、日銀保有国債を回収してしまえば終わりです。


 それにも関わらず、なぜ「事実」から目をそらし、財政破綻論を叫び、政府の国債発行を妨害しようとする勢力が絶えないのか。


 もちろん、過去に財政破綻論を主張した人は、「自分の過去の言動」に縛られ、今更正しいことを言えないという問題があります。


 さらには、緊縮財政を推進することで「出世」するという、財務省の文化も問題です。


 とはいえ、それ以上に決定的に重要なのは、「日本国民」の多くが政府の支出や国債発行に嫌悪感を示すという現実です。


 なぜ、あそこまで非合理的な反・公共事業や反・原発がそれなりの支持を得たのか。


 なぜ、政府の国債発行について、自分たちを利するにも関わらず、「国の借金を増やすな」という感情的な反対論が絶えないのか。


 理由は、大東亜戦争敗北後の日本の「文化」の中心に、「政府への不信」があったため、というのが佐藤先生の主張です。


 なぜ、政府の不信が文化の中心に居座ったのか。佐藤先生が9月に本テーマで本を出されるそうなので、そちらを読んで頂くか、もしくは経済塾の講演動画をご視聴頂きたいのですが、国民が政府に「不信感」(※「安倍政権に」といった話ではありません)を覚えている以上、財政拡大や国債発行に対する支持が盛り上がらないのも無理もありません。


 信用できない政府の支出拡大や負債拡大を、国民が認めるはずもないのです。


 もっとも、政府に対する不信が財務省の緊縮財政路線を強化し、インフラは老朽化。国民が自然災害から守られない国に落ちぶれてしまいました。


 実際に自然災害が勃発すると、国民を助けてくれるのは自衛隊、警察、消防といった「政府の機関」の人々なのです。さらには、公共事業という政府の仕事で所得を稼いでいた地元の土木・建設業者の人々。


 さすがに、実際に「政府」に関係する人々に助けられれば、
いざ、非常事態が発生した際に、自分たちを助けてくれるのは誰、あるいは何なのか?
 について、理解する国民が増えているように思えます。


 政府に対する不信が緊縮財政を継続させ、インフラを壊し、自然災害に対し国民が脆弱になった結果、政府の力が見直され始めている皮肉な状況が「現代」だと思うのです。

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