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『嘘つき財務省①』三橋貴明 AJER2018.6.5
https://youtu.be/jE1JXDGyR9w
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 6月1日、イタリアで五つ星運動と同盟の(事実上の)連立政権である、法学者のジュゼッペ・コンテ内閣が発足


 内務大臣に同盟党首のマッテオ・サルビーニ氏、五つ星運動のルイジ・ディ・マイオ氏は産業大臣、反ユーロで有名なパオロ・サボーナ氏は欧州担当大臣に就任しました。


 元々、パオロ・サボーナ氏は財務大臣(経済大臣)の予定だったのですが、マッタレッラ大統領が反発。元IMFの緊縮派カルロ・コッタレッリ氏に組閣させようとしましたが、失敗。


 5月31日に、コンテ氏とマッタレッラ大統領が再び会談。新たな閣僚名簿を提出したコンテ氏を、大統領が首相として承認したのです。


 さて、コンテ内閣ですが、早くも「移民」問題について舵を大きく切りました。もちろん「移民制限」の方向です。


イタリア新政権、救助の移民の入国拒否 EUで足並み乱れ 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3171595013062018FF1000/
 イタリアの新政権が移民に強硬な姿勢をみせている。地中海で救出された移民の入国を拒否、スペインが急きょ受け入れを表明した。伊政府はさらに対応を批判したフランスを「偽善的」と呼ぶなど、他の欧州連合(EU)加盟国との衝突も辞さない構えだ。移民をめぐる各国の足並みの乱れが表面化し、EUの結束が試される事態に発展している。(後略)』


 6月10日、地中海のリビア沿岸で救助された移民629人が乗る「アクアリウス号」の寄港と難民の受け入れを、サルビーニ内務大臣が拒否。


 マルタも拒否し、最終的にスペインが、
「人権への責務に基づき、人道的惨事を防ぎ、これらの人々に安全な港を提供することは我々の義務である(スペインのサンチェス首相)」
 と、移民受入を決めました。


 イタリアのサルビーニ内務大臣は、
「勝利だ! 最初の目的を達成した!」
 と、ツイート。
   

                                                                


 ハンガリー、オーストリア、そしてイタリア。「反移民」という、個人的には真っ当に思われる価値観が政治を動かし、西へ、西へと「反EU」の動きが広がってきています。


 ハンガリーのオルバン首相は、イタリア政府の判断について、
「全面的に支持する」
 と擁護。


 それに対し、フランスのマクロン大統領は、
「現実から目を背けた無責任な対応」
 と、猛批判。


 イタリアのコンテ首相は、マクロン発言に対し、
「移民問題から目を背けてきた国の、偽善的な発言は受け入れられない」
 と反発。


 移民問題がEUに遠心力として働いています。


 難民はともかく、イタリアに流入しているのは経済移民です。イタリアに職を求め、サハラ以南のブラック・アフリカの人々がリビアから地中海を渡ってるのです。


 移民を受け入れるか否かは、それこそ「主権」の問題であり、イタリア国民は3月の総選挙で「反移民」の五つ星運動と同盟を選んだわけです。


 サルビーニ内務大臣らは「公約通り」にアフリカから流入する移民を制限しようとしています。それにも関わらず、「無責任な対応」と批判される。グローバリズムの欺瞞です。


 マクロン大統領は、イタリア政府が「公約に反し」移民受入を続ける方が望ましいとでも思っているのでしょうか。



 さて、世界的に(主に先進国で)移民に対する反発が高まっている中、我が国は「国策」として移民受入に動いています。国民の多くが欧州で「何が起きているか」を知り、この流れを食い止める必要があります。


 自由民主党が「移民党」であるのは、紛れもない事実なのです。


 移民政策を続けた結果、欧州のようにナショナリズムが壊れ、人々が争い、外国人犯罪が増え、ただでさえ下がり続ける実質賃金の下落ペースが高まり、国民が貧困化することについて、
「お前たちはどう責任をとるんだ!」
 と、国会議員たちを問い詰める必要があります。


 今、移民受入を決めた政治家たちは、移民問題が日本国を壊した時点では引退しているか、この世を去っているでしょう。あるいは、政治家を続けていたとしても、責任を取る気などありません。


 今、「票」という武器を使い追い詰め、移民政策を転換させる必要があります。さもなければ、我々は「日本国」を残せなかった最悪の世代として、将来の「日本列島の住民」から呪われることになるでしょう。

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