艦艇強化し、ヒト削る

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チャンネルAJER  更新しました。
『言語と民主主義①』三橋貴明 AJER2018.4.24
https://youtu.be/7l3zThwiv-k
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 海上自衛隊の護衛艦「いずも」が、「空母」に改修されるとの報道が流れています。


 元々、いずもは甲板が248mと長大で、少し改装するだけで「空母」になるのではないかと言われてきましたが、いよいよ「日本国産空母」が現実味を帯びてきました。


『「いずも」空母化へ 19年度にも改修 防衛省 調査結果を公表
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-29/2018042902_04_1.html
 防衛省は26日、海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦「いずも」を改修し最新鋭のステルス戦闘機F35Bの運用を可能にすることを視野に入れ、2017年に同艦の建造業者の「ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)」に委託した調査・研究結果と関連資料を公表しました。資料は、「米軍の後方支援」を目的に19年度の改修工事実施を目標とすると明記。憲法違反の「攻撃型空母」の保有に向け、安倍政権が本格的な検討を行っている実態が明らかになりました。(後略)』


 赤旗はいずもの空母化について「批判的」に報道するのでしょうが、日本の海洋権益がここまで犯されている状況である以上、日本が空母を保有することは至極当然です。


 といいますか、赤旗は日本国の空母保有に文句をつけるならば、その前にこちらを猛烈に批判しなければならないでしょう。


中国初の国産空母、試験航海へ…就役前倒しも
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180430-OYT1T50024.html
 中国初の国産空母が、大連港で就役に向けた準備を本格化させている。
 近く初の試験航海を行い、「2020年まで」とされていた就役も前倒しされるとの見方が強い。新たな空母建造も始まり、駆逐艦や潜水艦などを含む空母打撃群を20年までに3個群配備するという習近平シージンピン政権の計画が急ピッチで進んでいる。(後略)』


 まさか、

「中国の空母は良い空母。日本の空母は悪い空母」

 などと、ダブルスタンダードは使いませんよね。(使うんでしょうけれども)


               


 中華人民共和国という仮想敵国が空母戦力を増強している以上、我が国も「対応」せざるを得ません。


 これを否定する人は、刀と包丁と鉄砲で隣人が武装している状況で、
「憲法九条があるから、我が家は大丈夫」
 と、言っているのも同然です。


 つまりは「狂人」というわけでございますが、さすがに現在の日本で防衛力の強化を否定する人は「狂人」以外に表現のしようがないでしょう。


 問題は、国民世論ではなく「プライマリーバランス黒字化目標」です。



 信じがたい話ですが、PB目標は自衛隊の防衛力強化にも影響を与えており、現在の日本は、
「いずもなど、海上戦力を強化するならば、その分、人件費を削れ」
 という、狂ったコンセプトの下で、予算が組まれる状況になっているのです。


 もちろん、PB黒字化目標がある限り、海上戦力を強化した分、自衛隊員を「減らす」ことは正当化されますが、「防衛」とは、そういうモノなのでしょうか。


 普通に考えて、海上戦力を強化し、艦艇を増やすのであれば、自衛隊員も増強しなければなりません。当たり前すぎるほど、当たり前です。


 現在の自衛隊の定員数は約24.7万人です。信じたくない話ですが、仮想敵国である中華人民共和国が軍事費を毎年、二桁増加させ、北朝鮮のミサイル危機が深刻化しているにも関わらず、自衛隊の定員数は減ってます。


 自衛官の定員数は、2014年までは24万7410人でした。それが、2015年以降に24万6747人に減らされてしまったのです。自衛官の定員は、70年代から97年までは、30万人前後で推移していたのが、98年以降は「着実に減少」させられていき、現在は25万人を割りこんでしまいました。


 しかも、24万6747人とは定員数です。実際の現役自衛官の人数は、約22.7万人。すなわち、充足率が92%です。


 九割を超す充足率と表現すると、
「確かに定員は満たせていないが、そこまで悲惨な状況ではないのでは?」
 という感想を覚えるかも知れませnが、事実は異なります。


 確かに、幹部(将官、佐官、尉官)、准尉、曹(曹長、1曹、2曹、3曹)といった階級の充足率は90%を超えています。ところが、実際に防衛の現場を担う「士(士長、1士、2士)」の充足率が、何と75%に低迷しているのです。



 PB黒字化目標などと、狂った目標を政府が掲げている以上、自衛官の採用も「予算」を理由に絞らざるを得ないのでございます。


 頭がおかしい。以外に、いかに表現すればいいのでしょうか。


 この状況で、
「いや、日本国は繁栄する。亡国には至らない」
 などと断言できる人がいますか?


 日本国はPB黒字化目標を破棄しない限り、防衛力弱体化という「ルート」を辿り、亡国に至ることは確実なのです。


「防衛力強化のためにもPB目標破棄を!」にご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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