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『韓国の易姓革命①』三橋貴明 AJER2018.4.17
https://youtu.be/9OfVgrlU24k
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ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「幻のベンガル湾海戦~鎖国しなかったら… 」
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先日来、梅棹忠夫「文明の生態史観」を色々なチャネルで取り上げて参りましたが、
【文明の生態史観】
https://youtu.be/PO5fbtCQeaU
最大の理由は、現在の世界が「ユーラシアステップ」の遊牧民の「文明」により、ついに終局に向かおうとしているのではないかと懸念しているためです。
ユーラシアステップの遊牧民は、草を求めて「自由」に動き回ります。そこには「一族」はあっても、「国家」という共同体の概念はありません。
また、厳しいステップ気候の中で家畜を追い、一族が生き延びるためには、「族長」に絶対的な権力を集中させる必要がありました。
梅棹忠夫の言う「第二地域」の四つの帝国、すなわち中華帝国、インド帝国、ロシア帝国、そしてイスラム帝国。
第二地域及びその「属国」「衛星国」(朝鮮半島など)では、封建制が発達せず、権力は常に「皇帝」の下に集中していました。ユーラシアステップからの脅威がある以上、そうしなければ国家として成立しえなかったのでしょう。
そして、ステップの脅威を抑え込むべく、四つの帝国は「拡張主義」的にならざるを得ず、領土が拡大し、土地と人民も増え、同時に「多民族」「多言語」「多宗教」の方向に進み、それ故に皇帝の絶対権力を強化せざるを得なかった。
国家の維持・安定が優先され、言論の自由など、皇帝以外には存在しない。そして、皇帝が倒されると、弑逆者が新たな皇帝の座に就く「易姓革命」。
歴史的に中華帝国の属国だった韓国で、大統領選挙のたびに前任者が政権から攻撃されるのは、彼の国が第二地域に属しているためです。以前も書きましたが、韓国大統領選挙は易姓革命です。
それに対し、第一地域(日本と西欧)では「封建制」が発達。権力が分散していき、やがては封建領主と君主(国王、将軍など)の「合議」によって政治が決まるようになります。
議会制の誕生です。
第一次世界大戦、第二次世界大戦と、二つの大戦(日本の場合は日露戦争も含みますが)を経て、一般の国民(=兵士)にも政治的権限を与える必要が生じ、最終的には議会制民主主義となります。
民主主義国の国民は、「国家」を大切にしなければなりません。何しろ、「国民主権」とは、その国でしか生きられない「国民」が、国家の行く末に責任を持つという話なのです。
ところが、80年代初頭に始まった「グローバリズム」は、二つ、「人類の危機」と呼んでも過言ではない問題をもたらしました。
一つ目は、国民主権国家(日本、欧州、アメリカなど)において「自由貿易」との声が高まり、国境を引き下げ、「国家」そのものを揺るがしているという点です。
我々「第一地域」の国民は、国家に責任を持たなければなりません。だからこその国民主権なのですが、グローバリズムは「民主主義」により国家を壊すという、皮肉な状況をもたらします。
日米欧において、移民受入を拡大し、国民国家を破壊しようとしている政府は、
「民主主義によって、主権者の国民が選んだ政府」
なのです。
さらに厄介な二つ目。グローバリズムは、本来は「小国」であった第二地域の帝国、特に中国とロシアを成長させました。
国家を強国化する資本主義、あるいは「富国強兵」を考えたとき、習近平皇帝を頂く中華人民共和国、プーチン皇帝が支配するロシア帝国は、第一地域(民主主義国)と比べて圧倒的に有利です。
何しろ、第二地域の帝国には「強い野党」はいません。メディアも、簡単に政権批判ができません。何よりも、人民(国民、ではない)が「強い帝国」を望むのです。
圧倒的にパワフルに、富国強兵のためにリソースを配分する「帝国」に比べ、民主主義国では、
「国家を強靭にするための財政拡大!」
を政治的リーダーが訴えたところで、野党やメディアから総批判されかねないのです。挙句の果てに、国民までもが、
「首相は何を言っているんだ? クニノシャッキンで大変なこの時期に、財政を拡大していいはずがないだろ!」
と、富国強兵を目指す国の政治リーダーは、逆に支持を失いかねません。
第一地域の民主主義国では、民主主義により国家解体(グローバリズム)が進み、さらに富国強兵路線は「言論の自由」により批判される。
第二地域の帝国では、皇帝が強権を持って富国強兵路線を突き進む。言論の自由がないため、誰も皇帝路線を妨げようとはしない。
第一地域の国民は、ユーラシア・ステップの遊牧民のごとく「国家」を失い、流浪する自由で、弱体でもろい「人間」と化していく。
第二地域の人民は、族長(=皇帝)の下で、富国強兵のために邁進する。
現在の世界が「人類の危機」を迎えた、あるいは「文明の転換期」に差し掛かっていると考えても、大げさでも何でもないことが分かると思います。
「確かに人類の危機かも知れない」と、思われた方は、
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