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『文明の生態史観①』三橋貴明 AJER2018.4.3
https://youtu.be/5anwlKkYWQ0
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日米首脳会談が始まりました。主たるテーマはもちろん、北朝鮮問題です。
『米朝会談の場所「5カ所検討」 トランプ氏、首相に説明
https://digital.asahi.com/articles/ASL4L24TBL4LUTFK001.html?_requesturl=articles%2FASL4L24TBL4LUTFK001.html&rm=680
安倍晋三首相は17日午後(日本時間18日未明)、米フロリダ州パームビーチにあるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」でトランプ米大統領と会談した。トランプ氏は米朝首脳会談の開催場所として5カ所を検討していると説明。北朝鮮政策のほか、経済問題についても話し合ったとみられる。両首脳の会談は6回目。
首相はまず、通訳のみを入れ、大統領と2人だけで約55分間会談した。首相は冒頭、南北、米朝首脳会談が行われることを念頭に、「日米が国際社会をリードして圧力を最大限に高めた結果、北朝鮮から話し合いを求めてきた。私たちのアプローチは成果を上げている。米朝首脳会談を決断した大統領の勇気に対して称賛したい」と述べた。「日本にとって大切な拉致問題について徹底的に話し合いたい」とも強調した。
トランプ氏は「米日関係は非常に強く、北朝鮮ついて全く意見は一致している。金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長氏との会談が6月の初旬かその前にあるかもしないが、うまくいくよう願っている。うまくいかなかったら、強い姿勢で臨みたい」と応じた。(後略)』
うまくいかなかったら、強い姿勢で臨みたい。「強い姿勢」とは、具体的に何なのか。
トランプ大統領は、昨日、米朝首脳会談に先立ち、「極めてハイレベル」の直接対話を既に開始したことを明らかにしました。
ところで、先日のシリアへの軍事攻撃決断には、新たに国家安全保障問題担当の補佐官に就任したジョン・ボルトン氏が影響を与えたと言われています。
ボルトン補佐官といえば「超タカ派」として有名ですが、核・ミサイル開発を止めようとしない北朝鮮に対し「先制攻撃」を唱えています。
日本のマスコミは、米朝首脳会談開催について、
「これで北朝鮮が非核化し、平和が来る」
的な、まさにお花畑の報道を繰り返していますが、現実がそれほど甘いはずがありません。
そもそも、北朝鮮が核を「放棄」するなど、到底、考えられません。また、なぜトランプ大統領がこのタイミングで、ボルトン氏を大統領補佐官に据えたのか。
先日の、チャンネル桜の討論、
【討論】激変する世界の真実[桜H30/4/7]
https://youtu.be/16qNbZU3yuc
で、西岡先生が解説して下さいましたが、アメリカは北朝鮮に対し「リビア方式」の核放棄を要求すると考えられています。
と言いますか、新補佐官のボルトン氏が、かねてから北朝鮮に関し「リビア方式」による非核化を唱えてきたわけです。
2003年、リビアのカダフィ大佐は、アメリカおよびイギリスとの秘密交渉を経て、核を含む大量破壊兵器の放棄を宣言。IAEAの核査察を受け入れ(西岡先生によると、CIAやMI6も受け入れたそうです)、核開発関連の全ての情報を公開。弾道ミサイルも廃棄しました。
まさに「後戻り不可能な非核化」ではあったのですが、アラブの春を経て、カダフィ大佐は欧米が支援する反政府勢力に殺害され、リビアは大混乱に陥ります。
北朝鮮の労働新聞は、
「米国の誘惑と軍事的恐喝によって銃床を下ろすことが、どれほど残酷な結果を招くかはイラクとリビアの悲劇的現実が物語る」
と、指摘しています。
カダフィ大佐の最期を知る金正恩が、「リビア方式」の核放棄に応じるとは、到底、思えません。逆に、アメリカ側は「後戻り不可能な非核化」以外は受け入れないでしょう。
今後数か月で全てが決まる可能性が高いわけですが、事態が「朝鮮半島の安定」に落ち着くことは、まずありないと考えるべきです。
日本の安全保障が脅かされた状況が続き、さらに深刻化していく。
国土に「核ミサイルを落とされる可能性」は、決してゼロではないわけですが、日本国民や政治家の危機感はいかほどのものでしょうか。
安全保障上の危機が深刻化していっているにも関わらず、相変わらず「プライマリーバランス黒字化!」などと意味不明な財政均衡論を唱え、防衛力の強化に枠をはめる。
未来の歴史家は、目の前の「危機」から目をそらし、「政府の無駄を削れ」と緊縮財政に邁進した現代日本を、「狂気の国」と評するように思えてなりません。
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