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『人口と経済①』三橋貴明 AJER2018.3.27
https://youtu.be/fMtW3R0otL4
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 本日はチャンネル桜「Front Japan 桜」に出演いたします。

http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651


 佐川宣寿前理財局長の証人喚問が、衆参両院で行われました。


佐川氏証人喚問 改ざんの核心に迫れなかった
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180327-OYT1T50149.html
 改ざんの指示の有無や背景など核心部分の究明にはつながらなかった。事実の解明と再発防止に向け、与野党には建設的な対応が求められる。
  学校法人「森友学園」との国有地取引に関し、財務省が決裁文書を改ざんした問題で、佐川宣寿・前理財局長の証人喚問が衆参両院で行われた。
 佐川氏は「国会に大きな混乱を招いた。当時の担当局長として責任は私にある」と、陳謝した。学園との交渉記録を廃棄したとの過去の答弁については「丁寧さを欠いた」と釈明した。(後略)』


 佐川氏は、自民党の丸川珠代議員の質問に答える形で、改竄に際して、安倍総理、総理夫人、官房長官、官房副長官、総理秘書官、さらに麻生財務大臣、大臣秘書官からの指示はなかったと明言


 一方、肝心要の、
「なぜ、改竄が行われたのか?」
「だれ、どのように支持し、改竄が行われたのか?」
 については、刑事訴追の恐れを理由に証言を拒否するという、野党にとっては「ふざけるな!」となるであろう証人喚問となりました。


 とはいえ、わたくしはある程度納得しています。


 要するに、現在の財務省、いや財務省以外の行政や立法、司法を含め、国家権力が明確なロジック、目標達成のスキーム、意思決定のプロセスではなく、「空気」「雰囲気」により動かされてしまっているのではないか


 特に、財務省の緊縮財政の場合、財務官僚は誰も、
「国の借金で破綻する! 緊縮財政だ!」
 と、考えておらず、むしろ話は逆で、「緊縮財政をする」という結論がまず存在し、現実をそこに結び付けるためのレトリック(国の借金、等)が次々に生み出されているだけなのではないか。


 そして、なぜ財務省が「緊縮財政をする」という結論になるのかと言えば、「将来世代にツケを残す!」「ギリシャみたいになる!」ではなく、単なる「空気」に支配されているためなのではないか。


 さらに、その空気は、過去に緊縮財政をやり続けた。緊縮財政を推進した財務官僚が、事務次官に出世していったという「歴史」に根差すもので、何らロジックによる裏付けがあるものではないのではないか。


 以前、とある「元・財務官僚」と話す機会があったのですが、彼が「日本の借金は減らすべき」と主張するので、
「でも、日本政府の負債は100%日本円建てなので、日銀が買ったら返済不要ですよね」
 と、突っ込むと「だが、国際的に見て・・・」とか何とか誤魔化されてしまったのですが、要はそういうことなのですよ。
 

                                                            


 日本国を支配する財政破綻論、緊縮財政至上主義の根底にあるのは、単なる空気なのです。空気に支配された財務官僚がマスコミを動かし、政治家に「ご説明」に伺い、法律まで変えた。


 元々の大蔵省設置法において、大蔵省の任務は、法律で以下の通り明記されていました。


『第3条 大蔵省は、次に掲げる事項に関する国の行政事務及び事業を一体的に遂行する責任を負う行政機関とする。一 国の財務 二 通貨 三 外国為替 四 造幣事業 五 印刷事業』


 大蔵省の役割は、財務や通貨、為替の管理、貨幣の印刷等の「業務」に限定されていたのです。それが、99年の財務省誕生に伴う財務省設置法により、以下の通り変わります。


『(任務)第三条 財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。』


 いきなり「健全な財政の確保」という「価値観」が入ってきました。


 この法律改定にしても、「空気」に支配される財務官僚が(当時は大蔵官僚ですが)、当時の行政改革会議において、
「現在、我が国財政は主要先進国中最悪といえる状況となっており、高齢化社会の下で現在の財政構造を放置し、財政赤字の拡大を招けば、国民経済自体の破綻を招く可能性が高い。 」
 と、主張することで実現したものです。


 もちろん、我が国の財政は今も当時も「最悪」でも何でもありません。財政赤字が拡大しようとも、日銀が国債を買い取っている以上、インフレ率が限度を超えて上昇しない限り全く問題ありません。

 

 とはいえ、その手のロジックは関係ないのです。「空気」はロジックを必要としません。


 日本は「空気」により緊縮財政が強行され、小国化への道をひた走っているのではないか。それを、森友問題の文書改竄が証明したように思えて、恐ろしいのです。


 山本七平は、大日本帝国陸海軍が「空気」に支配され、敗戦への道を走ることになったのではないかと、「「空気」の研究 (文春文庫)」を書きました。


 現在の日本も、空気により支配され、緊縮財政路線を突っ走り、小国化、中国の属国化の道を走っているのではないのか。


 以前も書きましたが、空気に対抗できるものは空気しかありません。日本国において「財政拡大が正しい」という空気が醸成され、財務省の空気を打ち砕かない限り、我が国に未来はないでしょう。
 時間はあまり、残されていません。

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