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『グローバル化疲れ(後編)①』三橋貴明 AJER2018.1.30
https://youtu.be/zTZAffiW9yU
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久々に山梨県立リニア見学センターに赴き、リニアに乗ってきました。
もっとも、リニア新幹線ではなくセンターのミニリニアですが、磁気浮上走行していることに変わりはありません。
【山梨県立リニア見学センターのミニリニアにて】
当日は運が良く、実験線で走行実験が行われてきましたので、本物の超電導リニア新幹線の映像を撮ることもできました。
速すぎて何が何だか分からないかも知れませんが。
【リニア新幹線走行実験】
https://youtu.be/357dPKXtE0U
さて、関東は見事な冬晴れですが、北陸は大雪で大変な事態になっています。
『1500台が立ち往生 福井の国道
https://mainichi.jp/articles/20180207/k00/00m/040/083000c
日本列島は6日、上空の強い寒気の影響で日本海側で大雪となった。福井市では午後2時、平年の6倍を超える積雪の深さ136センチを記録。同市内では雪に埋まった乗用車の中で男性(52)が死亡。福井県北部の国道8号では坂井市丸岡町一本田-あわら市熊坂の約10キロ区間で約1500台が立ち往生し、7日未明になっても解消の見通しはたっていない。県は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。気象庁によると、大雪は8日にかけて続く見込みで、日本海側を中心に引き続き交通障害や雪崩などへの厳重な警戒を呼びかけている。』
実は、我が国は震災大国であり、台風や豪雨で水害、土砂災害が多発し、火山が噴火する自然災害大国でございますが、同時に世界屈指の「豪雪国」でもあるのです。
人口十万人以上の世界の都市の年間降雪量を比較すると7位が秋田市、3位が富山市、2位が札幌市、1位が青森市と、世界ベスト10に四市がランクインします。
カナダのバンクーバーやロシアのモスクワなどは、確かに日本よりも寒いのですが、豪雪に見舞われるわけではありません。
日本で雪が多いのは、国土が細長い弓型で、真ん中に脊梁山脈が走っており、北方からの湿気を含んだ空気が流れ込むためです。脊梁山脈にぶつかった湿気を含む空気が、日本海側に豪雪をもたらすのです。
百万人都市では、カナダのモントリオールが年平均2メートルを超す降雪ですが、札幌は何と6メートル超! 人口80万人を超す新潟市が2.5メートル。
日本政府は、豪雪災害が起きる可能性がある地域について、「豪雪地帯」と「特別豪雪地帯」に指定していますが、日本全体の50%前後が豪雪地帯に該当します。居住人口は約2千万人。
日本総人口の20%弱の方々が豪雪地帯に住んでいるわけですが、「人口がそれほど多くないから、別にいいのでは」という話にはなりません。何しろ、日本の「豪雪災害が起きにくい地域」すなわち太平洋ベルト地帯は、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震という脅威が迫っているのです。
国家全体の防災安全保障を考えるならば、日本は早期に羽越新幹線等のインフラを整備し、日本海に「第二国土軸」を構築。人口をむしろ、豪雪地帯側に移さなければならないのです。
それにしても、改めて日本は本当に「自然災害大国」です。
「だから、ダメなんだ~っ!」
と、嘆くのではなく、
「ならば、どうするべきなのか?」
を、国民一人一人が考えなければなりません。
自然災害大国とは確かに厳しい国土ですが、同時に「国民が互いに助け合う」という意味のナショナリズムを醸成しやすい。あるいは、政府が国民の防災を真剣に考えたとき、「需要が尽きることがない」といった面もあるわけです。
日本は今、自然災害大国という厳しい国土環境を「活かして」経済成長し、繁栄する道を模索するべきだと思うのです。
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