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『高圧経済①』三橋貴明 AJER2017.12.26
https://youtu.be/HeaDZQ8hpTg
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2015年のデータで、日本は世界第四位の移民受入大国です。それでは、五位がどこかといえば、韓国なのでございます。(一位ドイツ、二位アメリカ、三位イギリス)
とはいえ、その韓国から「日本への移民」が増え続けているのです。
2014年10月時点の日本国内の韓国人労働者数は37,262人。2015年10月が41,161人で、対前年比11%増。2016年10月が48,121人。対前年比15%超の増加。
なぜ、韓国からの移民(=外国人労働者)が増え続けているのでしょうか。もちろん、韓国の若年層失業率が高止まりを続けているためです。
とはいえ、なぜ若者の職がないのかといえば、どう考えても「移民受入」が影響を与えているわけです。
2016年の韓国への移民流入数は、約37万人。そして、五万人近い韓国人(主に若者)が日本で働いている。移民の「玉突き」が起きていることが分かります。
日本も、このまま移民受入を続けると、低賃金に苦しむ国民が「外国に職を求める」という状況になるのでしょう。
韓国と同じ現象が、実は欧州でも起きています。具体的には、ポーランドです。
人口約3800万人のポーランドが、「人手不足」を理由にウクライナ移民を受け入れようとしています。しかも、100万人規模です。
日本でいうと、334万人(!)の移民を受け入れることになります。
『欧州に新たな移民の流れ、ウクライナ労働者、ポーランド100万人 人手確保へ、ドイツなども受け入れ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25691890V10C18A1FF2000/
ロシアと事実上の戦争状態にあるウクライナから欧州への移民が膨らんでいる。人手不足に直面する隣国ポーランドはウクライナ人に短期の就労査証(ビザ)を発給し、100万人規模を受け入れる。欧州社会でイスラム系移民との摩擦が生じるなか、ドイツなどの企業も労働力確保のため、キリスト教徒で文化的に近いウクライナ人の雇用に動いている。
ウクライナ西部の都市リビウ。中央駅はポーランド行きバスを待つ人々で混雑していた。ウクライナ主要都市からは首都ワルシャワのほか地方各地とも結ぶ便がほぼ30分置きに出発する。
大きなトランクを手に南部クラクフ行きを待っていたスラバさん(42)は人材会社を通じて夫婦で現地の自動車工場の職を得た。ウクライナ中部ポルタバで警察官をしていたが月給は100ドル程度だった。工場の給与は5倍以上。「国が安定する見通しはたたない。移住も考えている」と話す。 (後略)』
ご存知の通り、ポーランドはイギリスやドイツに対しては「移民送り出し国」です。2014年のデータによると、在英ポーランド移民は、83万人を越えています。
無論、ポーランド移民はイギリス以外にも大勢います。
ポーランドから移民が西欧諸国に流れ出し、そのポーランドが「人手不足」となり、より「安く働く」ウクライナ人がポーランドに移民する。
人手不足を「生産性向上」の投資で補おうとせず、「外国の低賃金労働者」で解消する。結果、国民が貧困化し、より高い所得を求めて移民送り出し国になる。
移民送り出し国になると、当然ながら「人手不足」となり、外国から移民がやってくる。
現在の世界は、生産性向上で成長する資本主義に背を向けた結果、国境を越えて「所得のフラット化」が起きていることが分かります。
やがては、各国の所得の差が無くなり、まさに「フラットな世界」が実現することになるのでしょう。
この動きに背を向けなければなりません。
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