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『ビットコイン①』三橋貴明 AJER2017.10.24
https://youtu.be/DZlNjsT05aA
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チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】二つの壁 / 介護報酬削減で疲弊する介護現場[桜H29/11/3]
https://youtu.be/6-luOizQJy4
http://www.nicovideo.jp/watch/1509689267
桜の番組で詳しく話しましたが、現在の日本には、二つの「壁」が存在します。何の壁かといえば、日本の繁栄を妨げる壁になります。
「日本国を繁栄の下で永続させよう」
と、日本国民や政治家が動いたとしても、この二つの「壁」により妨げられ、「発展途上国」もしくは「中国の属国」以外のゴールにはたどりつけません。
わたくしは、
「○○をやれば、全て巧くいく」
といった、グローバリストや構造改革主義者が好むレトリックを嫌悪します。世の中、そんな単純ではありません。
それにしても、この二つの「壁」を取り壊さない限り、我が国は繁栄と永続に向かう第一歩を踏み出すことすらできないのです。
二つの壁を壊せば、全て巧くいく。わけではないのですが、壊さない限りスタートラインにすら立てません。
二つの「壁」は、異なる時期に建設されました。一つ目の壁が建設されたのは1947年、二つ目は1997年です。
それぞれ「法文」の形をとっており、第一の壁がもちろん「日本国憲法第九条第二項」、そして二つ目が「財政構造改革法(現在のプライマリーバランス黒字化目標、以下PB目標)」と呼ばれています。
とにもかくにも、日本国の問題を解決しようとしたとき、九条二項もしくはPB目標のいずれか、もしくは双方が必ず立ち塞がり、一切の解決策が打てないのです。
特に厄介なのが、憲法九条第二項です。
「2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
という条文は、事実上、日本に「主権がない」ことを意味します。何しろ、国民を守るために交戦権を行使することすらできないのです。我々は、九条第二項により「主権」を収奪された状況にあります。
もっとも、改憲論者のわたくしですが、現実での憲法九条改正(二項の削除)には反対します。国会は通るかも知れませんが、下手をすると国民投票で否決されかねません。
一度、否決されてしまうと、四半世紀はできないでしょう。
しかも、国民が真っ二つに割れることも間違いありません。ブレグジットの際のイギリスや、独立の是非を問う住民投票時のカタルーニャ州のように、同じ国民同士が罵りあい、侮蔑しあい、怒鳴り合うことになります。
現時点での国民投票は、日本のナショナリズムをむしろ壊すため、危険なのです。
『安倍内閣支持率5ポイント増加の49% 9条に自衛隊明記は52%反対 共同通信世論調査
http://www.sankei.com/politics/news/171102/plt1711020048-n1.html
共同通信社が第4次安倍晋三内閣の発足を受けて1、2両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣支持率は49・5%で、9月2、3両日の前回調査に比べて5・0ポイント増加。不支持率は38・3%だった。憲法9条に自衛隊を明記する安倍晋三首相の提案に反対は52・6%で、賛成38・3%を上回った。(後略)』
共同通信の調査は、憲法九条二項の削除ではなく、三項として「自衛隊の存在を明記する」に過ぎない「憲法改正」になります。その程度ですら、国民の半分が反対する。
これが、現実の日本です。憲法九条第二項の削除など、夢のまた夢でございます。
もっとも、嘆いてばかりでは仕方がありません。とりあえず、二つの壁がある限り、日本が繁栄の方向に向かえないという事実を、できるだけ多くの国民が共有し、政治を動かす必要があります。
というわけで、二つ目の壁(PB黒字化目標)の破壊に向け、日本国民や政治家に「武器」として使って頂きたく、小学館から「財務省が日本を滅ぼす
」を刊行しました。
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