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『国民貧困政策①』三橋貴明 AJER2017.10.17
https://youtu.be/QLty0n-UxMY
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 ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「ホンモノの保守の歴史観=経済学を断罪せよ! 第1次グローバリズム② 」がリリースになりました。 


https://youtu.be/1EtHG64i4RA


 昨日は、三橋経済塾第六期第十回のゲスト講師として、柴山桂太先生に正しい意味における「ポピュリズム」について解説して頂き、色々と感銘を受けました。

 特に、エレファント・カーブの


【エレファント・カーブ】

http://mtdata.jp/data_57.html#elephant


 真ん中の膨れ上がっているところを批判するのが、右寄り反グローバリストの「ポピュリズム」、一番右の突出しているところを批判するのが、左寄り反グローバリストの「ポピュリズム」という話には、心から納得させれました。


【2017年 総選挙 政治マトリクス】

http://mtdata.jp/data_57.html#matrix


 右寄り反グローバリストにポジショニングするトランプ大統領は、メキシコや中国、さらにアメリカの中間層に被害を与える移民を叩きますが、所得上位1%層(一番右)には寛容です。逆に、左寄り反グローバリストであるバーニー・サンダース氏は、一番右を攻撃しますが、移民には比較的寛容です。


 まあ、わたくしはエレファント・カーブの真ん中も右端も両方共に「経世済民に反する」と批判しまくっていますが。国内の所得格差が開くのも問題であり、同時に対外直接投資や移民流入で日本国民の所得や雇用が奪われるのも問題でございます。


 さて、とりあえず、民主主義国の国民ならば、選挙に行こう!

 世界では、選挙によって様々な政治的な動きが起きていますよ。何だかんだ言って、世界を変えるのは「選挙」なのです


ニュージーランド、9年ぶり政権交代 TPPに慎重姿勢 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22462560Z11C17A0FF2000/
 ニュージーランド(NZ)の最大野党、労働党が9年ぶりに政権を奪回する。9月の総選挙で第3党となったNZファーストが19日、労働党と連立を組むと発表した。第4勢力の緑の党は連立に加わらないが、労働党との政権協力に合意した。環太平洋経済連携協定(TPP)の旗振り役だったNZの与党、国民党の下野で、TPP交渉にブレーキがかかるのは避けられない。(後略)』


 ニュージーランドで政権がひっくり返ったことを受け、TPP11(ティーピーピーイレブン)はTPP10になりそうですね。今後、TPP9(マレーシアが抜ける)、TPP8(ベトナムが抜ける)と、TPPの数は減っていき、最後はどうでもいい話になるでしょう。


 もっとも、「だから大丈夫」という話では全くなく、来週のTVタックル冒頭で話しましたが(放映されるかな?)、来月、ドナルド・トランプ大統領が来日し、TPP11以上に最悪な「日米FTA」の交渉が始まる可能性があります。北朝鮮危機が深刻化する中、アメリカン・ファーストで日米FTAの交渉を始めた日には、我が国の属国度が高まるのは必至です。


『「チェコのトランプ」が躍進 総選挙で中道右派が第1党か 日本時間22日未明にも大勢判明
http://www.sankei.com/world/news/171021/wor1710210025-n1.html
 チェコの下院(定数200)選の投票が21日まで、2日間の日程で行われた。新興政党の中道右派「ANO2011」が初めて第1党を奪取する勢い。同党党首のバビシュ氏は大企業グループを事実上率いる大富豪。欧米メディアは「チェコのトランプ(米大統領)」にもなぞらえる。(後略)』


 ヴィシェグラード諸国の一か国であるチェコで、右派のANO2011が第一党の座を確保。さらに、反移民・難民を掲げる新興政党「自由と直接民主主義」(SPD)が11.16%の得票率で2位につけ、躍進を果たしました


 オーストリアに続き、チェコでも「反移民」の連立政権が成立する可能性が高まっています。


スペイン カタルーニャ州の自治権の一部停止 州幹部を更迭
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171021/k10011185491000.html
 カタルーニャ州の独立問題をめぐって、スペインのラホイ首相は、憲法に基づき州の自治権の一部を停止し、州政府のすべての幹部を更迭するとともに、州議会を早期に解散する措置を発表しました。これに州政府側が猛烈に反発するのは必至で、一方的な独立宣言に踏み切る可能性もあり、緊張が高まっています。(後略)』

                                       


 これは、柴山先生の受け売りですが、昨今の「ポピュリズム」には二種類あるそうです。すなわち、


① 直接民主主義的手法を用いた政治(※反議会、親マスメディア

 と、

② エリート主義と対立する「民衆主義」(※反エスタブリッシュメント(議会、マスメディア)

 の二種類です。


 日本の小泉純一郎、橋下徹、小池百合子などが得意とする「ポピュリズム」は前者で、ブレグジット、ドナルド・トランプ(&バーニー・サンダース)、マリーヌ・ル・ペン(&メランション)、AfD、オーストリア自由党などは後者です。


 カタルーニャの独立騒動は、明らかに前者であり、議会制民主主義の否定です。(だからこそ、わたくしはカタルーニャ独立派に批判的)


 民主主義、特に議会制民主主義とは、迂遠なものです。なかなか物事が決まらず、グダグダと進みます。しかも、大抵のケースで悪い方向に進みます。


 それでも、足掻くしかないのです


 その「足掻き」が面倒くさい人が、自分の求める「改革」を実現するために、直接民主主義的な手法に訴えるわけです。すなわち、ナチスであり、小泉純一郎であり、橋下徹であり、小池百合子であり、カタルーニャ独立派なのでございます。


 わたくしは、彼らの手法を否定します。議会制民主主義とは確かに面倒くさく、どうにもこうにもろくなことにならない。しかも、今回の総選挙は(個人的には)明らかに「希望なき選択」なのです


 それでも、一気呵成に物事を決める直接民主主義や革命よりはマシなのです。


 というわけで、わたくしはこれから、希望なき選択のために「一票」を投じに向かいます


 少なくとも、日本国民は中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国の人民(彼らは「国民」ではない)とは違い、生まれた瞬間から「選挙権」という特権を手にしているのです。政府に文句をつけるにせよ、何にせよ、とりあえず「自分の一票」という貴重な権利を行使することを放棄する者には、政治を語る資格はないのです。


 さあ、選挙に行こう! 

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