株式会社経世論研究所   講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『少子高齢化が日本経済を救う(後編)①』三橋貴明 AJER2017.5.30

https://youtu.be/onEQa07GWBM
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆>

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「時局 2017年 07 月号 」に、連載「三橋貴明の経世論 第4回 デフレーションはなぜ起きる?(前編)」が掲載されました。


 注目の2017年1-3月期のGDP統計(2次速報)が発表になりました


実質GDP年率1.0%増に下方修正 1~3月改定値  速報は2.2%増
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HPX_V00C17A6000000/
 内閣府が8日発表した2017年1~3月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比0.3%増、年率換算では1.0%増だった。速報値(前期比0.5%増、年率2.2%増)から下方修正となった。法人企業統計など最新の統計を反映した。
 QUICKが7日時点でまとめた民間予測の中央値は前期比0.6%増、年率2.5%増となっており、速報値から上振れすると見込まれていた。
 生活実感に近い名目GDPは前期比0.3%減(速報値は0.0%減)、年率では1.2%減(同0.1%減)だった。(後略)』


 実質GDP 対前期比+0.3%
 名目GDP 対前期比▲0.3%
 GDPデフレータ 対前期比▲0.5%


 以前も書きましたが、17年1-3月期のGDPは、名目GDP(=総需要)が縮小しているにも関わらず、物価上昇率(GDPデフレータ)が大幅なマイナスになっているため、実質GDPがプラスで「計算されてしまう」デフレ型経済成長でございます。 


 実質GDPの成長よりも注目すべきは、名目GDPが今回は「明確な縮小」に転じてしまったことです(1時速報値では▲0.0%でした)。


 名目GDPが縮小し、物価が下落する。明確なデフレーションというわけでございます。


 さらに注目すべき事実は、2016年度のGDPデフレータが、対前期比▲0.2%になってしまったという事実です。日本は2016年から「再デフレ化」した可能性が濃厚です。


 厳密には、2017年度のGDPデフレータがマイナス化したときに、「2016年度以降のデフレ化が確定」という話になるわけですが、それにしても安倍政権の四年間の成績表が「これ」でございますよ。


 対前期比で名目GDPが下がってしまったのは、15年10-12月期以来のことです。


 というわけで、四半期別の日本のGDPデフレータ「前年同期比」をグラフ化してみました。


【日本のGDPデフレータ(前年同期比%) 】

http://mtdata.jp/data_56.html#GDPDefla


 消費税増税で物価が強引に引き上げられ、名目GDPが(見た目は)膨らみ、一時的にGDPデフレータの対前年同期比が3%を上回りました。


 とはいえ、その後は次第に上昇幅を縮め、16年7-9月期以降はマイナスに転じてしまいます


 お亡くなりになられた宍戸駿太郎先生が仰っていましたが、消費税増税は本当に「三年殺し」なのでございます。


 日本が消費税増税により「再デフレ化」したことが明らかになった以上、政治家は「消費税減税」最低でも「消費増税凍結」の議論を始めなければならないのです。


「政治家は消費減税の議論を始めよ!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
新世紀のビッグブラザーへ blog
 ◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。
                                                       
 ◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」
は↓こちらです。