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『移民政策のトリレンマ(後編)①』三橋貴明 AJER2017.3.28
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一般参加可能な講演会のお知らせ。
平成29年4月25日一般社団法人東京都トラック協会物流フォーラムにて三橋貴明と藤井聡先生が共演!
【(一社)東ト協ロジ研第1回オープン物流フォーラム】
http://www.totokyo.or.jp/archives/11529
お申し込みは、以下から可能です(限定30名様まで)
https://ws.formzu.net/fgen/S81197452/
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渡部昇一先生がお亡くなりになられた・・・・。
対談のお話があったのですが、先生の体調の事情で延び延びになっておりましたが、こんなことになるなんて・・・。心からご冥福をお祈り申し上げます。
山本大臣が、「がんは学芸員」発言を撤回し、謝罪しました。
『「がんは学芸員」発言撤回 山本地方創生相が謝罪
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H1O_X10C17A4000000/
山本幸三地方創生相は17日、外国人観光客らへの文化財などの説明、案内が不十分として「一番のがんは文化学芸員」などとした発言について「適切ではなかった。反省しており、撤回しておわびしたい」と述べた。東京都内で記者団に語った。(中略)
山本氏は16日、大津市で開かれた地方創生に関するセミナーで、学芸員について「自分たちだけが分かっていればいい、分からないなら来なくていいよ、というのが学芸員の連中だ。この連中を一掃しないと駄目」などと批判した。(後略)』
今回は、山本大臣の発言の「根っこ」にあるものを考えてみたいと思います。
ちなみに、
「自分たちだけが分かっていればいい、分からないなら来なくていい」
と、思っている学芸員も、それはまあゼロではないでしょう。とはいえ、ミクロな事例を強調し、マクロ的に全否定する手法は、いわゆる、「木を見せ、森を見せない」プロパガンダそのものです。この種のプロパガンダを大国の大臣たるものが使うなど、恥ずべき事としか表現のしようがありません。
日本のマスコミは、
「鹿しか通らない道路がある。だから、公共事業は無駄だ」
「政治家とつるんで談合した業者がいる。だから、談合は悪だ」
といった、木を見せ、森を見せないプロパガンダを多用し、我が国を壊してきました。山本大臣の発言は、彼ら日本を壊し続けてきた屑たちと同じ手法なのです。
それ以前の問題として、山本発言的なものの「裏」に何があるのか。主に二つ。
(1) とにもかくにも、おカネを使うことが悪であるとする緊縮思想
(2) 利益になるものは善、利益にならないものは悪と考える、極めて貧相な価値観
緊縮思想に加え、「利益」「カネ」「儲け」にならないものを否定しようとする発想が山本大臣にあったからこそ、今回の発言に結び付いたと確信します。
昨日も書きましたが、日本国には「利益」「カネ」「儲け」にならなかったとしても、残さなければならない風土、風俗、風物、伝統、芸術、芸能、遺跡、出土品等は山のようにあるわけです。無論、この種の「文化」を「ビジネス」とみなす場合、お客さんがほとんど訪れない博物館は「無駄」ということで、予算カットの対象となるのでしょう。
本当にそんな貧しい価値観でいいのですか?
ここでいう「貧しい」とは、おカネの話ではなく、「人類として文明を維持、発展させる」という、より高次元の価値観の問題になります。
それはもちろん、個人や企業にとっては、おカネは大事です。
とはいえ、我が国の素晴らしき文化、文明は、「短期的な利益よりも大切なものがある」と、個人的な利益を無視して支出をしてきた膨大な先人たちにより構築されたという「事実」を、わたくし達は忘れるべきではありません。
それにも関わらず、現在の安倍政権はカネ、カネ、カネ。カネにならないものを悪とし、政府はひたすら緊縮するという情けない政治が続いています。
結果、地方創生は、本来は、
「地方の交通インフラを整備する」
ことが中心に置かれるべきが、
「外国人様に観光に来て頂く(いわゆる「インバウンド」)」
という、発展途上国かよ! と、突っ込みたくなるほど情けない政策が中心になってしまっているのです。
政府に財政問題などないにも関わらず、「日本は財政破綻する~っ」という間違った情報に基づき、政治家までもが「カネ、カネ、カネ」とグローバリズムそのままの価値観で思考し、発言する。
山本大臣の発言は、日本国を亡国に追い込む「文明を壊すグローバリズム 」の象徴なのです。
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