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『国民経済は繋がっている①』三橋貴明 AJER2017.1.31(3)

https://youtu.be/KARKeRtEL4Q                      

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 昨日、面白い話を聞きました。

 不思議なことに、松の木は同じ一つの木を「親」として持つ種を並べて播くと、根っこが下に伸びる形で育っていくそうです。同朋から水を奪わないようにするためなのでしょうか。


 そして、異なる木を親として持つ種を播くと、根っこが横に伸びていく。同朋ではない松の木から、水を奪い取るためなのでしょうか。


 東日本大震災から、早くも六年が経過しました

 復興はもちろん、道半ば。それどころか、河北新報社とインターネット調査会社マクロミルの調査によると、岩手、宮城、福島の被災3県の沿岸部に住む被災者の42.4%が、震災前と比べて暮らしが「厳しくなった」と答えています。


 復興もなしえず、被災者が貧困化する。


 政治といえば、国民主義(ナショナリズム)を無視し、同朋をすら「標的市場」と化すグローバルなビジネスを拡大する構造改革の繰り返し。財政は緊縮で、復興のためといえども十分な予算は組まれない。


 わたくしたちは、松の木以下です


 今の日本の問題を象徴する、一枚の写真をご紹介。


【写真 堤未果氏と】

 昨日、堤未果さん、鈴木宣弘東京大学大学院教授などと、お食事をご一緒する機会を頂きました。三名とも超多忙なので、非常に貴重な機会でした。 


 なぜ、堤さんとの写真が現在日本を象徴するのか。


 上記の写真を見て、左翼的と言われる日本人(以下、地球市民)は、
「堤さん、なぜ三橋なんかと飲んでいるだ!」
 と、反発し、保守派と言われる日本人(以下、グローバリスト)は、
「三橋、なぜ堤なんかと飲んでいるんだ!」
 と、反発するであろうことが、容易に予想できるためです。


 とはいえ、わたくしに言わせれば、地球市民系の左翼の方々も、グローバリズムの保守の方々も、日本国を否定し、国民主義を否定し、日本国民を守ろうとしない点では、同じじゃないか、という話なのです。


 東日本大震災で言えば、地球市民たちは福島第一原子力発電所の事故を、自分たちの「反原発」という反日運動に活用し、グローバリズムの方では「創造的復興」などと称し、仙台空港を民営化し、水産業復興特区に大企業が新規参入。原発事故後の電力不足を理由に、FIT(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)が導入され、外資系を含む新規参入者たちに我々の所得が吸い上げられ、美しい日本の景観をぶち壊す太陽光パネルがずらりと並ぶ。


 何のため? もちろん、カネのためでございますよ、はい


 佐藤健志氏の新刊「右の売国、左の亡国:2020年、日本は世界の中心で消滅する 」では、まさに上記の問題がテーマになっておりまして、地球市民が否定するナショナリズムを、安倍総理をはじめとする「保守派政治家(と総称されるグローバリスト)」が否定するという、奇妙な状況について解説されています。


 地球市民とグローバリストは、一見、対立しているように思えるわけですが、国民主義(ナショナリズム)を否定するという点では、同じなのです。


 ナショナリズム、あるいは保守とは、日本国の歴史や文化・伝統を尊重し、守っていこうとする態度です。当たり前ですが、「国民主義」である以上、「日本国民」と「外国人」は区別されます。松の木が、同じ木から生まれた松の木と、そうではない木を区別しているのと同じですね。


 外国移民をガンガン入れようとする「保守派政治家」など、論理的に存在し得ません。ところが、日本国には実在します。


 日本国では、中国や韓国を批判し、君が代や日の丸を尊重するだけで、
「保守派政治家だ!」
 という評価になり、保守的な国民から支持を得た上で権力を握り、日本国を破壊するグローバリズムや緊縮財政を猛烈な勢いで推進する政治家が後を絶ちません。


 ちなみに、三橋は「保守派」とやらではありません。というか、あんなグローバル保守(笑)な連中と一緒にされたくありません


 単に、日本国と日本国民のために、グローバリズムや緊縮財政を批判している、一日本国民です。


 19日に放映されるTVタックルでは、地球市民たちとグローバリストたちが、揃って公務員を批判し、冷笑、嘲笑し、公務員給与を引き下げろ、公務員を減らせと、ルサンチマンにまみれた議論をしている醜い光景を見ることができるでしょう。そこには、公務員にせよ「同じ日本国民である」という共通基盤は存在しません


 わたくしたちは、松の木にも劣る存在なのです。 


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