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『国民経済は繋がっている①』三橋貴明 AJER2017.1.31(3)

https://youtu.be/KARKeRtEL4Q

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一般参加可能な講演会のお知らせ!
 3月11日「三橋貴明の日本経済が分かるための知識としてお金のことがよく分かるセミナー」(主催:ヒカルランド)
http://hikarulandpark.jp/shopdetail/000000001185/

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 先日、倉吉市で講演した際に、冒頭を、
「新幹線、羽田空港、首都高速と、日本で一番交通インフラが充実した品川から、日本で一番交通インフラが貧弱な鳥取県に講演に参りました」
 という語りで始めたら、聴衆の皆さんにバカ受けしていましたが、まじめな話、何とかしましょう。とりもなおさず、地元の政治家(石破茂氏)を動かさなければなりません。あまり自虐ネタで盛り上がるのも、どうかと思いますので。


 わたくしは、明日は鳥取に匹敵するほどにインフラが貧弱な秋田県に入ります(講演は明後日)。
「秋田は新幹線が届いているじゃないか」
 と、倉吉市の皆さんは思われるかも知れませんが、秋田に繋がっている新幹線は「ミニ新幹線」であり、フル規格ではありません。普通の鉄道の線路の横に、もう一本、線路を引き、小型の新幹線車両が通れるようにしているだけです。当然、最高速度はJR線と同じです。


 東京駅から秋田に向かうと、盛岡まで速い速い! そして、盛岡から秋田まで遅い遅い! 何しろ、最高時速110キロ程度でございますので。


 さて、日本の実質消費が減り続けています。これはもはや「ギネスブック」に登録できるのではないの? と、皮肉に思いたくなるほど、日本国民は消費の「量」を減らし続けているのです。


『1月の実質消費支出、前年比1.2%減 食料品の低迷で 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL03HKC_T00C17A3000000/
 総務省が3日発表した1月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり27万9249円で、物価変動を除いた実質で前年同月比1.2%減少した。11カ月連続で前年実績を下回った。QUICKがまとめた市場予想の中央値は0.4%減だった。家計の節約志向が続き、食料品を中心に買い控えが続いた。季節調整して前の月と比べると0.5%増加した。
 消費支出の内訳(実質)をみると、「食料」は2.6%減少した。外食や魚介類、穀類、野菜など幅広い品目が減少した。キャベツなど生鮮野菜の高騰が続いていることが重荷になった。自動車に関連した費用など「交通・通信」は4.0%減少。軽自動車など自動車購入の低迷が響いた。「保健医療」も7.6%減少した。(後略)』


 というわけで、日本の実質消費の対前年比をグラフ化し化しました(「新世紀のビッグブラザーへ 」が復活しました)。


【日本の実質消費の推移(2人以上世帯、対前年比%)】



http://www.mtdata.jp/data_55.html#RC1701


 ちなみに、日経の記事では11カ月連続で前年実績を下回ったとありますが、2016年2月はうるう年でした。うるう年による消費増分を除くと、何と17カ月連続です。


 日本国民は、実質的に17カ月連続で実質消費を減らしているのです。ね? ギネスブックに登録できそうな勢いでしょ?

 実質消費を減らすとは、
「米を買う量が減っている」
「パンを買う個数が減っている」
 という話であり、国民の貧困化そのものです。


 消費の減少に最も影響したのは食料品の購入で、外食や魚介類などの支出が減りました。魚介類ではイカやカニ、野菜はキャベツやハクサイの減少が目立っています。


 あれですかね? 日本国民にとっては、すでに外食や魚介類を食べることは「贅沢」という領域に入りつつあるのでしょうか


 ちなみに、消費税増税後の1月の対前年比を見ると、15年1月が▲5.1%、16年1月が▲3.1%、17年1月が▲1.2%なので、何と我々は14年1月と比べ、約9%超も実質消費を減らしているのです。

 14年1月と比較し、国民が実質的に一割近く、モノやサービスを買えなくなっている。これが、安倍政権の「結果」です。


 間違いなく、安倍総理大臣は日本の憲政以上、最も国民の実質消費を減らし、貧困化を進めた総理大臣です。


 実質消費が一割近く減るということが「深刻な問題」であることを理解する脳みそを持っているならば、日本の全ての国会議員は「消費税の減税」の議論を始めなければなりません


「政治家は消費減税の議論を始めろ!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!    
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