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『2016年第一四半期を振り返る(後篇)①』三橋貴明 AJER2016.4.26(9)
https://youtu.be/zOAOYTdAZyY
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【Front Japan 桜】水島総・髙清水有子:田母神問題の隠れた本質(鍛冶俊樹) / 熊本地震の報道の在り方を考える[桜H28/5/5] https://youtu.be/a0EPvlXWpVs
上記Front Japan桜で、鍛冶氏が2014年都知事選以降の田母神被告らの「買収」「横領」の真相をほぼ語っています。
15年1月に、誰が選対本部の内情を週刊文春にリークしたのか。あの、週刊文春に掲載された資料(膨大でした)を、一体誰が渡したのか。明らかになっていますので、是非、ご視聴ください。
なぜ、15年2月の記者会見以降、田母神被告が島本被告の名前を、なぜ一切出さなかったのか、真実が分かります。
さて、「正しい話」でございます。「人口」に関するニュースが、幾つか流れています。
総務省が5月4日まとめた人口推計(4月1日時点)によると、14歳以下の子ども(外国人の子含む)の数は、前年比で15万人減の1605万人となり、35年連続の減少となりました。
少子化は相変わらず進行し、生産年齢人口比率の低下が止まりません。これは、日本経済の「成長」について、いかなる意味を持つでしょうか。
昨日のエントリーでも書きましたが、「言葉の定義」は極めて重要です。言葉の定義をしない人は、「人口」や「経済」について語るのをやめてほしいほどでございます。
まずは、人口ですが、我が国の人口減少は総人口の減少というよりは、少子化による生産年齢人口の低下という問題です。総人口の減少率など、高々0.2%程度に過ぎません。それに対し、生産年齢人口の減少率は、総人口の4倍超です。
すなわち、今後の日本が抱える問題は、
「生産年齢人口が減り、超人手不足が進行していく」
という現象になります。
さらに、経済成長。経済成長とは、実質GDPの拡大を意味します。実質GDPはいかなる状況で、継続的に拡大していくか。
生産者(労働者)一人当たりの付加価値(モノ・サービス)の生産が拡大し、つまりは生産性が向上し、GDP三面等価の原則により「生産者一人当たりの所得の上昇」が起きることで、初めて継続的な経済成長という現象が生まれます。(付加価値の生産=所得であるため)
それでは、生産者一人当たりの付加価値=所得が拡大する生産性向上は、いかなる状況で実現するでしょうか。もちろん、生産性向上のための投資(設備投資、人材投資、公共投資、技術開発投資)が行われたときです。
それでは、生産性向上のための投資は、いかなる環境下で起きるでしょうか。もちろん、「超人手不足」の時期でございます。
人手不足を生産性向上で補うために「資本」に投資することで、経済成長を果たす。これが、資本主義です。
(参考)【Front Japan 桜】三橋貴明・木坂麻衣子:日本に外国人労働者はいらない! / ウケるコンテンツの話[桜H28/4/29]
上記、「人口」「経済成長」について正しく理解すれば、あるいは「まともな知能」があるならば、我が国が経済成長の絶好のチャンスを迎えているということが理解できるはずです。
『(人口減にっぽん 海外から考える:中)労働力、移民でしのぐ 外国人政策、ドイツは
http://www.asahi.com/articles/DA3S12341346.html
3月中旬、ドイツのベルリン中央駅前広場で、二つのデモが向かい合った。難民の受け入れに前向きなメルケル首相に「退陣!退陣!」と叫び声を上げるデモ隊と、難民を歓迎する旗を掲げ、「ナチスは出ていけ」などと叫ぶデモ隊だ。』
記事の後略部で、朝日新聞は、
『日本で確実に人口減が進むことを考えれば、移民を受け入れるか、人口減に合わせて経済も縮む社会を受け入れるか、どちらかの選択になるはずだ。
場当たり的に外国人を働かせ、移民は入れずに経済成長も追うような政策が長続きするとは思えない。』
と書いています。
お分かりでしょうが、経済成長の意味を全く理解していません。とはいえ、この手の認識が恐らく日本国民の多数派に浸透しているのではないかと思います。
「国の借金で破綻する~っ!」
同様に、
「人口減少で衰退する~っ!」
も、思考停止をした国民の心に自然に染み込み、社会を壊すデマゴギーとなるのです。
朝日新聞の記事は、完全に間違っており、我が国は、
「人口減を生産性向上でカバーし、経済を拡大させるか、あるいは移民を大々的に受け入れ、経済成長が抑制され、国民が貧困化する社会を受け入れるか」
の、どちらかの選択になるのです。
存在しない財政問題と同様に、「人口減少で衰退」論もまた、国民から払拭するのは難儀しそうです(難儀しています)。とはいえ、やらないよりはやった方が良いに決まっておりますので、今後も繰り返し、切り口を変えつつ主張していきたいと思います。
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