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『高度成長期を知ろう①』三橋貴明 AJER2016.3.15

https://youtu.be/DoOeeMOAMNQ
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2016年4月10日(日)12時から
日台親善シンポジウム「台湾の対中経済政策を考える」

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 三橋経済塾第五期第三回講義がアップされました。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1500
 インターネット受講の皆様、お待たせいたしました。(すみません、ゲスト講師のキャプションが中野先生になっていますが、青木先生です。すぐに修正します)


 日本の16年2月のコアCPI(日銀のインフレ目標の指標)が発表になりました。


 0%。


 相変わらず、ゼロインフレの状況が続いています。


【日本のマネタリーベース(左軸)とインフレ率(右軸)】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_52.html#MBCPI1602


 それに対し、マネタリーベースは358.8兆円。13年4月と比較すると、209兆円増加となりました


 209兆円ものおカネを発行したにも関わらず、インフレ率はゼロ。デフレは「貨幣現象」なのですか?


 皮肉はともかく、日本の政府の「消費や投資の拡大」、つまりは財政出動の必要性が高まっています。とはいえ、別に公的固定資本形成(公共投資)でなくても構いません。

 インフラと技術への投資が増えるのであれば、別に「政府から民間への無利子融資」であっても一向に構いません。何の話をしたいかといえば、リニア新幹線です。


夏ごろリニアのトンネル着工 大鹿でJRなどが現状報告
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20160325/CK2016032502000011.html
 大鹿村リニア対策委員会が二十四日、村役場であり、JR東海や工事を請け負う鹿島JVなど、関係機関がリニア中央新幹線事業の現状を報告。JRは県道改良や工事用車両の通行ルートなどの計画について、四月下旬に住民説明会を開きたい意向を示した。
 JRはリニアの南アルプストンネル(同村)について、夏ごろの工事着手を目指している。発生土運搬の安全確保などを図る県道松川インター大鹿線改良工事は、中川村の渡場交差点から東の小渋川沿いにトンネル二本を設け、道路五カ所を広げる計画。(後略)』


 リニア新幹線「東京-名古屋-大阪」同時開業の決断のタイムリミットが迫っています


【CafeSta】超電導リニア鉄道の現状と今後について語る! ゲスト:藤井聡内閣参与 司会:竹本直一衆議院議員 (2016.3.25)
https://youtu.be/ut5KaI83e5E


 東京一極集中の解消。

 大阪を中心とする西日本経済の復興。

 国民の分散化による、安全保障の強化。

 他にも色々とありますが、現在の日本がリニア新幹線の東京-名古屋-大阪同時開業を目指さない理由はありません。逆に、現在の日本は、
「今こそ、東京-名古屋-大阪のリニア同時開業を決断する理由」
 を複数持っています。


 一つ目は、もちろんデフレーションです。政府ですら8兆円規模のデフレギャップがあると認めている状況で、総需要を拡大するリニアの早期開業を目指さない理由が分かりません。


 そして二つ目は、長期金利のマイナスです。直近の長期金利は▲0.09%。政府は金利負担なしで、おカネを借りれるという異様な状況になっています。

 竹本直一先生と藤井聡先生の対談をご覧になればお分かりになると思いますが、

(1) リニア新幹線を東京-名古屋-大阪間の早期開業を実現すると、GDPが総計で100兆円以上も増える
 
 GDPが100兆円超増えると、


(2) 税収が15.1兆円増える


 というわけで、政府としては15.1兆円以下の投資であれば、「ビジネス」として見てもペイするという話になります(しかも、マイナス金利)。

 リニア新幹線の東京-名古屋-大阪の同時開業は、政府の公共投資として見ても、十分以上にB/Cが高い投資ということになります(リニア新幹線東京-大阪間の建設コストは9兆円)


 とはいえ、別にわたくし共はリニア新幹線を公共投資で建設しろなどとは言っていません。あくまで事業主体はJR東海なのですから、マイナス金利を利用して政府が無利子融資すればいい、と申し上げているわけです。


 JR東海の山田佳臣社長は、9兆円の建設費を自己負担するリニア新幹線について
「(無利子融資などの資金調達面で)国から特別の配慮のある提案があれば、同時開業の提案の受け入れを検討したい
 と、発言しています。

 わたくしは、JR東海にリニアの取材に行ったことがありますが、問題になっているのは「おカネ(キャッシュフロー)」であり、それ以外にはありません。


 ならば、政府が「マイナス金利」で9兆円を借り入れ、JR東海にリニア新幹線の東京-名古屋-大阪の同時開業を要請する(但し、政治的な動きは一切しない)。というのが、極めて合理的だと思うのです。


 政府が「財政出動」に動いている今こそ、
マイナス金利で政府がおカネを借り、JR東海に東京-大阪間の早期開業を目的に貸し出す
 ことが圧倒的な合理性を持っているのです。

 リニア新幹線 東京-名古屋-大阪同時開業を!


「リニア新幹線 東京-名古屋-大阪同時開業を!」に、ご賛同下さる方は、

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