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『投資(前編)①』三橋貴明 AJER2015.10.27

https://youtu.be/woW0UCPNPVM

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 ヒカルランドから「ドイツ第四帝国の支配と崩壊 亡国の新帝国主義 」が刊行になりました!


 飛鳥新社「亡国の農協改革 ――日本の食料安保の解体を許すな 」が、またもや増刷になりました。これで第五刷になります。ありがとうございます!


 間もなく、7-9月期の経済成長率が発表になり、安倍政権は追いつめられることになるでしょう。何しろ、「二年連続で経済をリセッションに叩き込んだ政権」など、聞いたことがありません。(二年連続で経済成長率がマイナスになったことはありますが、政権が変わっていた


 普通、リセッションになると、その反動があるため、翌年はプラス成長になるものなのですが・・・。たとえば、2009年はリーマンショックの影響で実質GDPが対前年比▲5.5となりましたが、翌2010年は4.7%のプラスになりました。


 あるいは、2011年は東日本大震災の影響で▲0.5%となりましたが、翌2012年は1.7%のプラス成長でした。

 実質消費の数字を見るとわかりますが、現在の日本経済は2014年に落ち込み、15年になっても回復していない。あるいは、さらなるマイナスに突っ込んでいるわけで、安倍政権の緊縮財政がいかに日本経済を痛めつけてしまったのかが分かります。


 7-9月期の経済成長率が発表され、「補正予算を!」という話にはなるでしょうが、ほぼ確実に「一億総活躍云々」という、官僚がこのあいだ適当に思いついたキャッチフレーズ先行の予算を組もうとするでしょう


 あれですか? 安倍総理は実は2012年末から「一億総活躍云々」という構想を描いており、満を持す形で「経済が落ち込んだ時期」にそれを持ち出したのですか?


 違いますよね。単に、正しいデフレ対策を推進せず、日本経済をデフレ脱却に導くことができず、経済成長率がマイナスに落ち込んだことを「ごまかすため」に、一億何とかを緊急でアピールし始めたわけですよね


 何と、情けない・・・・・。

 デフレ脱却や、地方創生はどこに消えてしまったのでしょうか・・・・・。

 まあ、嘆いてばかりいても始まりませんので、ある地方で「正しい意味の地方創生」が進んでいるという嬉しい事例をご紹介。


出雲大社参道に出店続々 大遷宮以降もブーム衰えず
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO93423330Z21C15A0LC0000/
 山陰有数の観光地である出雲大社(島根県出雲市)の参道周辺で飲食店やホテルが相次ぎ進出を計画中だ。11月に老舗和菓子店などが新業態の飲食店を開業。全国チェーンのホテルも2017年の完成を目指し着工する。「縁結び」の観光ブームや中国地方の道路網整備に伴う観光需要増への期待が出店ラッシュを加速させている。(中略)
 出雲大社の観光ブームに乗って参道にある商店街で飲食店の進出ラッシュが起きている。昨年以降もコーヒーチェーンの「スターバックスコーヒー出雲大社店」が14年4月、カフェとそば店の複合店舗「ご縁テラス」が14年11月、スイーツの「いづも寒天工房」が15年2月にそれぞれ開業している。
 周辺では宿泊施設が不足している。「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンスが商機を見いだし、大鳥居から数百メートルの場所で11月にホテル建設に着工する。すでに敷地内で温泉の掘削作業を終えた。
 出雲大社の観光客数は、60年ぶりに大遷宮の「本殿遷座祭」が開かれた13年が804万人。前年比で2.3倍を記録した。14年は大幅な反動減が懸念されたが、664万人と高い水準を続けている。今年3月の中国横断自動車道尾道松江線(中国やまなみ街道)の全線開通も観光客増加に貢献している。
 「残っている空き店舗をうまく刷新し、新しい魅力を発信し続けることが今後の課題だ」。参道周辺の空洞化が深刻だった08年から町おこしに取り組んできた、神門通りおもてなし協同組合の田辺達也理事長はこう指摘している。』


 嬉しいです! 
 今年の6月に出雲市で講演をさせて頂き、出雲大社にお参りさせて頂いたのですが、地元の若手経営者の方々が14年(平成の大遷宮)の反動を大変、懸念していらっしゃいました。


 が、中国やまなみ街道(広島県尾道と島根県松江を結んでいます)が開通したこともあり、反動はそれほど大きなものになっていないようですね。


 出雲市は、観光資源は途轍もなく豊富であるにも関わらず、インフラが乏しく、経済を活性化できない典型です。何しろ、東京から出雲に赴くには、事実上、飛行機以外の手段がありません。羽田から出雲への直行便は、一日五本です。


 1973年に計画され、未だに着工の「ち」の字もやっていない山陰新幹線が開通し、関西や関東からのアクセスが向上すれば、膨大な人数の観光客が出雲を訪れることになるでしょう。中国やまなみ街道だけでも効果があったのです。東京から広島を訪れる感覚で出雲を訪問することができたら・・・・。(全然、関係ないですが、わたくしは最近、広島での講演が多いのですが、普通に日帰りでございますよ)


 藤井聡先生ではないですが、インフラとは国家の基盤です。基盤がある地域と、ない地域で「競争」をさせるなど、不公平極まりないわけでございます。

 まずは、基盤をある程度は平等にした上で、互いに切磋琢磨(競争ではなく)する。これが、我が国の正しい国家戦略なのです。インフラの不公平を放置したまま、
「競争せよ。負けた地域は自己責任」
 などとやった日には、我が国の場合は東京一極集中がさらに加速し、最終的には「首都直下型地震」で国家存亡の危機に直面する羽目になるでしょう。


 というわけで、安倍政権には「一億総何とか」とかいう、官僚の思い付きキャッチフレーズではなく、「地方間のインフラの格差を解消する」という、真っ当な地方創生策を、補正予算を組んで欲しいのです。


 真っ当な地方創生策を推進すれば、各地方は切磋琢磨し、それぞれが多様的に経済力(モノやサービスを生産する力)を伸ばしていくことができます。政府は各地方の「底力」だとか「創意工夫」だとか、そういう抽象的なスローガンではなく、地に足をつけた真っ当な政策で地方経済を復興するべきなのです。



「地に足をつけた真っ当な政策を望む」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
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