カナダに学べ!

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『日本の亡国を防ぐために①』三橋貴明 AJER2015.9.15(5)

https://youtu.be/oN59AffMGQE

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 今週は、夕刊フジで短期集中連載「断末魔の中韓経済」を連載しています。


 ヒカリランドから「ドイツ第四帝国の支配と崩壊 亡国の新帝国主義 」が刊行になりました!


 クルーグマン教授が、本ブログの読者にとってはまことに興味深いコラムを現代ビジネスに寄稿していました。


クルーグマンが断言「先進諸国よ、カナダに学べ!経済が停滞している今こそ投資すべき時だ」「脱・緊縮財政」のススメ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46067
■未来」が最初に起こる国
 カナダは、面白みのない国だと言われている。1980年代にニューリパブリック誌が、世界で最もつまらない新聞見出しは、「注目すべきカナダの先取り精神」だとしたのは有名な話だ。
 しかし経済政策に関する限り、そういう評判は不当だ。なぜなら、カナダは驚くほどしばしば、「未来」が最初に起こる国だからだ。
 そして今、またそれが起ころうとしている。月曜日(10月19日)にカナダの選挙民たちは、圧倒的な形で与党の保守派を権力の座から駆逐し、中道左派の自由党が驚異的勝利をおさめた。
 自由党が選挙時に公表した政策には興味深い点が多く見られるが、中で最も際立つのは、西欧諸国全体で支配的な政治的言論となってきた、赤字の強迫観念にとりつかれた経済緊縮の通説を真っ向から否定している点だ

 自由党は、あくまで率直かつオープンにケインズ派の見解を支持し、大きな勝利をおさめたのだ。(後略)』


 先日、「カナダの自由党 」で取り上げましたが、カナダで明確に「反緊縮財政」を訴えた自由党が総選挙で勝利しました。


 中国の経済失速を受け、資源輸出が多いカナダは不況に陥っています。すでに、三期連続で経済成長率がマイナスに陥っているわけです。


 そんな中、カナダの自由党は、
「公共投資によるインフラ整備」
「財政赤字拡大を三年間容認」
「富裕層増税と、中間層減税」
 と、わたくしに言わせれば「普通の政策」を訴え、勝利したのです。 


 とはいえ、クルーグマン教授のコラムの通り、「経済学」的には自由党の政策は「非正当的」であり、許されざるものなのです。


 カナダの自由党の政策では、
金利は歴史的な低さで、我国の既存インフラは急速に老朽化している。そして、我々の経済は停滞している。今こそ投資をすべき時だ
 と、語られています。


 極々、当たり前の話です。そういえば、2010年にわたくしが参議院選挙に出馬したとき、麻生財務大臣に講演をお願いしたのですが、大臣が当時、全く同じことを言っていたのを思い出しました。大臣は、当時、「金利が低い」「インフラが老朽化している」「不況だ」「だから、公共インフラに投資するべきだ」と語っていたのです。


 それに対し、講演に来られていた方々が拍手喝采し、大臣は吃驚したようでした。当時は、
「公共投資を増やすべき」
 という言説に、あれだけ喝采が起きる講演は、ほとんどなかったのだと思います。(今も変わらないかな?)

 それはともかく、上記の自由党の政策について、クルーグマン教授は、
妥当な考えに聞こえるだろうか? 妥当なのだから、そう思って然るべきだ。」
 と、コメントしていますが(クルーグマン教授は、本当におもしろいです)、確かに妥当です。この妥当な、というか「普通の」政策が通らないのが現在の世界であり、日本なわけです。


 現在、日本の長期金利は何と0.29%。またまた、0.3%を切ってしまいました

 またまた、クルーグマン教授のコラムから引用しますが、
「今は、民間セクターが投資したがらず、預金があり余っている状態だ。そして、民間はそれを非常に低利で政府に貸すことを強く望んでいる。
 その金を超低利で借り入れ、我々の将来を改善するものを建設するために使うというのは、明らかによい考えだ。さらに、それが労働需要の低下で失業している労働者のためになることは言うまでもない。
 しかし奇妙なことに、それが起こっていないのだ。先進諸国ではどこでも、2009年に小規模な財政刺激策が導入されたものの、以後はすっかり消滅してしまった。」

 なぜ、こんなことになるのでしょうか。もちろん、「経済学」を中心に間違った言説が広まり、政治家や国民が影響を受けてしまっているためです。


 この異様な「緊縮の空間」に、ついに真っ向から歯向かう政党がカナダに登場したわけです。


 もっとも、問題は自由党の政策というよりは、反緊縮的な政策を自由党が本当に実行できるか、否かです。思えば、2012年末に、
「瑞穂の国の資本主義を目指します」
 と文藝春秋に書き、実際に政権を握ったとたんに、それまで否定していた「ウォール街発の強欲な資本主義」路線を邁進したのが現在の安倍政権なのでございます。


 それはともかく、カナダで真っ向から緊縮財政を否定する政党が選挙に勝ったのは、確かに歴史の転換点なのかも知れません。というわけで、「外国」に学ぶことが大好きな一部の日本の方々に、以下の言葉をプレゼントしたいのです。
 
 カナダに学べ!


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