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『日本の亡国を防ぐために①』三橋貴明 AJER2015.9.15(5)

https://youtu.be/oN59AffMGQE

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 さて、総理が何と言おうと、現在の日本は未だにデフレ状態にあります。すなわち「供給能力>総需要」が、少なくとも全体的には続いています。


 何しろ、日本銀行がインフレ率に定義しているコアCPIが対前年比▲0.1%で、内閣府が計算する「小さめの」数値でも10兆円弱の「需給ギャップのマイナス=デフレギャップ」があるのです。


 しかも、鉱工業生産指数が大きく落ち込み、4-6月期に続き、7-9月期もマイナス成長(実質GDPの対前期比マイナス)になる可能性が濃厚です。すなわち、現在の日本はデフレかつリセッションの状況にあるのです。

 もっとも、現在の日本はデフレという需要不足に苦しめられていますが、将来的には逆に供給能力不足に悩むことになるのは確実です。理由は、もちろん少子高齢化で生産年齢人口対総人口比率が低下していくためです。


 すなわち、日本がマクロ的に抱えている課題は二つ。


● 現在のデフレギャップ(総需要の不足)を埋める
● 将来のインフレギャップ(供給能力の不足)を埋めるための生産性向上 


 すなわち、日本政府が「政策」として打つべきものは、
将来の生産性向上をもたらす、現在の投資
 ということになります。「現在の投資」は、当たり前ですが公的固定資本形成として現在の需要不足を埋めます。


 しかも、生産性向上が起きるのが将来であれば、不要な労働者(=失業者)を生み出すことはありません。


 たとえば、ILC(国際リニアコライダー)、理研の菖蒲に代表される省エネタイプのスーパーコンピューター、あるいはリニア新幹線に「今」おカネを投じても、生産性向上効果は即座に出るわけではありません。生産性は、あくまで「将来」起きるのです。とはいえ、投資されたおカネは「現在の需要」になります。


 つまり、現在の日本にとって「将来の生産性向上をもたらす投資」こそが、完璧に正しいソリューション(解決策)なのです。


自動運転タクシーの実証実験、来年初めから開始=政府
http://jp.reuters.com/article/2015/10/01/auto-driving-car-test-japan-idJPKCN0RV4LW20151001
 政府は1日、乗客を無人で目的地まで運ぶ自動運転タクシーなどの実証実験を来年初めから開始すると発表した。地域を限定して規制を緩和する国家戦略特区の事業として行う。神奈川県湘南エリアを皮切りに、来年3月までに宮城県仙台市、愛知県名古屋市でも実施する予定。
 政府が掲げる日本再興戦略では、運転手のいらない完全自動走行の実現により、日本の経済成長、新たな産業発展や地方創生につなげたい
考え。自動運転分野では米国のグーグルやアップルなどが技術開発を進めている。日本でも実験を通じてデータ収集やノウハウの蓄積を急ぎ、東京五輪が開催される2020年をめどに実用化を目指す。(後略)』


 う~む・・・。珍しく、素晴らしい

 わたくしは別に教条主義的、イデオロギー的に「特区」や「規制緩和」に反対しているわけではありませんので、
「将来の生産性向上をもたらす、現在の投資」
 であれば、特区を設けて規制緩和をしても構わないと考えています。あるいは「既存の所得を奪うのではなく、新たな付加価値(需要)を生み出す」の方が分かりやすいでしょうか。


 現在、自動運転タクシーの実証実験に「投資」をした場合、現在の需要不足は埋めますが、いき
なりタクシー運転手が職を失うわけではありません。生産性向上の効果が出るとしても、東京五輪以降です。むしろ、東京五輪までに生産性向上効果が本件で出始めたら、「すごい話」でございます。

 というわけで、暗い話が続きますので、たまには「明るい話」を取り上げてみました。自動運転タクシーに限らず、
将来の生産性向上をもたらす、現在の投資
 こそが、現在の日本にとって「完璧に正しいソリューション」なのでございます。


 別に、難しい話ではないと思いますので、是非とも周りの方々や「政治家」に伝えて下さいませ。

「将来の生産性向上をもたらす、現在の投資を!」に、ご賛同下さる方は、

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