チプラス辞任!!

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『投資のマトリクス①』三橋貴明 AJER2015.8.18(7)

https://youtu.be/l0h3BFFcLOk

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 突然、ギリシャのチプラス首相が辞任しました。

 相変わらず、ギリシャの政界は先行きが全く読めません。どうやら9月20日頃に「総選挙」が行われることになるようです


ギリシャ チプラス首相が辞表 議会選挙へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150821/k10010197251000.html
 ギリシャのチプラス首相は、20日夜に行ったテレビ演説で、これまでの政権運営に対する国民の信を問いたいとして、大統領に辞表を提出して、早期に議会選挙を行う意向を示しました。ただ、ユーロ圏の一部の国からは、ギリシャ政府の構造改革の実効性を疑問視する声が根強かったことから、支援の先行きに影響が出ることも懸念されます。 

 ギリシャのチプラス首相は20日夜、首都アテネでテレビ演説を行い、「これまでやってきたわれわれの政治について、国民に信を問いたい」と述べ、早期に議会選挙を行う意向を示しました。またチプラス首相は、大統領に対して、首相を辞任する考えを伝えました。(後略)』


 タイミング的には、ドイツ連邦議会が19日に、対ギリシャ最大860億ユーロの新たな金融支援策を可決したことを受けて、ということになるのでしょうか。もっとも、ドイツのショイブレ財務大臣は、
「さらなるギリシャ支援の決断は容易ではない」
 と釘を刺しつつ、賛成したわけです。理由は、ドイツの世論がギリシャのチプラス首相の政治力に疑念を持っていたためと言われています。


 というわけで、ドイツが、
「チプラス、大丈夫か・・・・」
 と、疑問を持ちつつも、緊縮財政や構造改革を推進することを期待し、議会で金融支援策を可決した途端に、チプラスが辞任という運びになったわけです。もしかしたら、チプラス首相のドイツに対する嫌がらせなのかも知れません。個人的な想像ですが。


 あるいは、焦点だった8月20日の32億ユーロの対ECB返済が終わった(借りて、返しただけですが)という意味の「タイミング」なのかも知れません。


 ECBは、昨日、
「ギリシャが同日償還期限を迎えたすべての政府債を償還し、ECBおよびユーロシステム各国の中銀に対する返済を行ったことを確認する」
 と、コメントを発表しています。(ちなみに、次のECB保有ギリシャ国債の償還は、2016年7月)


 いずれにせよギリシャはよりにもよってこのタイミングで「政治空白」に入るわけです。すなわち、EUやユーロ側が求める「改革」(これ自体は間違っていますが)を推進する政権が消滅し、さらに「次の政権」がいかなる政権になるのか、現時点では全く読めないという話になります。


 この状況で、果たしてEUからの金融支援が予定通り行われるのでしょうか。それ以前に、ギリシャの「次の政権」は、どのような姿になるのか。まさかとは思いますが、黄金の夜明けや共産党が大きく勢力を伸ばす可能性もあるわけです。


 理由は、「地中海難民問題」です。


 何度も書いてきましたが、現在のギリシャは地中海からやってきた膨大な難民の管理ができなくなっており、一部、無政府状態になってしまっています。結果、
「反移民、反EU、反緊縮」
 を叫ぶ政党が、一定の支持を得る可能性が高いわけです。(つまりは、黄金の夜明け、ですが)

 「戦後」のギリシャは、革命派との内戦、クーデター、ファシズム政権と、他の欧州諸国とはまるで異なる歴史を重ねてきました。ユーロに入り、ようやく「ヨーロッパの一員になれた」となった途端に、経済危機とデフレ化。


 さらに、銀行は停止するは、アフラン・シリア難民が雪崩れ込んでくるわで、冗談抜きで「国家存亡の危機」の状態にあります。


ここで、総選挙。


 もはや、何が起きるか分かりません。


 いずれにせよ、「ユーロ・グローバリズムに基づくドイツの帝国」や、昨日、取り上げた「多文化主義・ヨーロッパ」が、崩壊しつつ、ある一つの収束点を目指して突っ走っているように思えてならないのです。


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