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『ギリシャは何故破綻したのか①』三橋貴明 AJER2015.7.14(7)

https://youtu.be/BWbxtFwp-Cs

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※三橋も決起人を務めさせて頂いております「全国ふるさと甲子園(8月7日)」のご案内です。三橋も参りますので、皆様、是非、お越しくださいませ。

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 先日、経済動向塾(経済塾ではありません)のゲスト講師として田村秀男先生にご講演頂いたのですが、先生がユーロについて面白いことを仰っていました。


 「ユーロ」の語源が何かといえば、もちろんギリシャ神話のエウロペ王女です。フェニキアの王女エウロペは、ゼウスに浚われクレタ島で王妃にされてしまいます。(すみません、「おはよう寺ちゃん」ではゼウスの娘と言ってしまいました。間違いでございます。申し訳ありませんでした)


 ゼウスとエウロペ王女の間にミノス王が生まれ、いわゆる「ミノア文明(クレタ文明)」の祖となります。西洋文明は、ミノア文明が始まりという事になっています。


 エウロペ王女は欧州の文明の祖ということで、この地域は「ヨーロッパ」と呼ばれるようになり、共通通貨が「ユーロ」と名付けられたわけでございます。


 というわけで、ユーロが「ユーロ」であるためには、元祖ギリシャは欠かすことができない国であり、経済的にはともかく、政治的には何としてもギリシャをユーロに繋ぎとめようとするだろう。とのことでございました。

 もっとも、共通通貨「ユーロ」は、何とか独仏の努力で維持することが可能かも知れませんが、現在の「ヨーロッパ」は経済以上に深刻な問題を抱えているわけでございます。すなわち、移民問題(地中海難民問題)です


 チャンネル桜の討論番組に時々ご出演されている川口マーン恵美先生が、欧州の移民問題について記事を寄稿されていました。


ギリシャ問題につづき難民問題でも紛糾!  連帯力を失い、各国がエゴをぶつけ合うEUの惨状
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44209
 イタリアとフランスの国境で、難民の押し付け合いが激化している。イタリアから逃げ出してフランスに入ろうとする難民の群れを、フランスの国境警察が力づくで阻止しているのだ。
 一度フランスに入ってしまえば、難民はそのまま不法滞在者として潜伏するだろうし、保護したらしたで、手間暇と経費がかかる。それならば、まず入ってこないようにするのが一番手っ取り早い。

 すると、国境で足止めを食った難民たちが、海岸や駅の近辺で野宿を始めた。主に、エリトリア、ソマリア、スーダンからの難民だが、映像を見る限り、衛生面からいっても想像を絶する惨状だ。しかも、一瞬の隙を狙って、フランスに入ろうと虎視眈々。
 結局、イタリアの警察が、抵抗する難民たちを無理やり抱えて撤去したが、もちろん、これで問題が解決するわけではない。イタリアの首相は、声高にフランスのエゴイズムを批判し始めたし、難民の押し付け合いは、これからさらに熾烈になるだろう。
◆今年、地中海経由でやって来た難民は10万2000人
 EU内では、「シェンゲン協定」によって人間の自由な往来が保証されている。ただし、難民にはシェンゲン協定ではなく、「ダブリン協定」というのが適用される。
 1990年代に定められたこの協定によれば、難民は最初に入国した国で難民申請、あるいは、亡命申請をしなければならない。難民が他国に移り、そこで申請することは許されない。他の国から来たとわかれば、その難民を、最初に入った国に戻すことができるといった内容だ。
 アラブの春が失敗し、あちこちで内乱が起こり始めて以来、難民は劇的に増えた。絶望した人たちは、祖国を捨て、危険を冒してボロ船に乗る。生き延び
るための最後の望みだ。
 難民が最初に足をつける国であるイタリアとギリシャの窮状がすでに酷い。特にギリシャでは銀行が機能しなくなって以来、難民は過酷な状況にさらされている。水や食料にも事欠き、ほとんど暴動前夜といった様相だ。(後略)』


 大変、面白いコラムなので是非、最後まで読んで頂きたいのですが、現在のヨーロッパでは、難民問題でギリシャ、イタリア、ハンガリー、ブルガリアなどが協定に反旗を翻そうとしており、分裂寸前に状況にあります。すでにハンガリーは、ダブリン協定を停止し、ハンガリー経由で他国に逃げ出した難民の受け入れを拒否しています。


 国連難民高等弁務官事務所は、7月2日、今年の上半期に「ヨーロッパ」を目指し、地中海を桁難民や移民の数が、史上最高の約13万7千人に達したと発表しました。昨年の上半期と比べると、実に83%増加で、やはりシリア難民が三分の一を占めているとのことです。


 このままの状況が続くと、イタリアはともかく、ギリシャ(特に、アテネ)は難民問題が理由で無政府状態になりはしないかと、大変、心配しています。また、政治的には緊縮に反対した黄金の夜明けが勢力を拡大せざるを得ないでしょう。


 現在のギリシャは、失業率が26%、若年層失業率が六割に達している状況で、北方(ドイツ)からは緊縮財政を供与され、南方からは地中海難民が続々と押し寄せるという「国難」に見舞われているのです。


 ギリシャを見ていると、
「財政は均衡させなければならない」
「難民は人道的に受け入れなければならない」
 といった、何というか理想主義的なドグマが、状況によっては国を滅ぼしかねないという現実が理解できるのです。


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