第四帝国

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『ギリシャと地方創生①』三橋貴明 AJER2015.6.16

https://youtu.be/kDM_C2YUqHU

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  ようやく、飛鳥新社「亡国の農協改革(仮)」の執筆が終わった~っ!!!! とはいえ、即座にヒカルランド「ドイツ第四帝国の興亡(仮)」の執筆に入らなければなりません。ギリシャ問題については、本書で考察します。


 しかも、本日から東京⇒東京⇒京都⇒仙台⇒東京⇒名古屋⇒東京と、七連続で講演でございます(最後は経済塾)。「三橋貴明」は完全にインフレギャップ化しており、規制緩和と生産性向上がガチ必要でございますよ。いや、ホント、構造改革主義者の皆さん、何かアイデア下さいよ。


 さて、第四帝国といえば、わたくしの場合は落合信彦が訳したマグナス・リンクレイターの「第四帝国」(1989年)なのですが、世間的にはネオナチの台頭に絡めて使われていた言葉のようです。


 とはいえ、現実の「第四帝国」は、ナチス第三帝国の後継でもなければ、ネオナチによる建国でもなく、すでに存在しているように思えるわけです。エマニュエル・トッドが「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書) 」で「ドイツ帝国」という言葉を使っていますが、現在のドイツは確かに「帝国」です。というより、国主義の基本を正しく踏襲しています


 詳細は、 「ドイツ第四帝国の興亡(仮)」を読んで欲しいのですが、帝国主義の定義は、少なくとも経済的には、
相手国の国民(もしくは住民)に主権を持たせず、継続的に所得を吸い上げるシステムを構築すること
 になります。
 そう考えたとき、現在のギリシャがまさにドイツ帝国主義の植民地と化していることが分かるのです。(同時に、日本国の朝鮮・台湾併合は、帝国主義ではありませんでした。何しろ、日本側の巨額の持ち出しになってしまったのです)



ギリシャの「一時的なユーロ圏離脱」、ドイツ政府が提案
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0PM04420150712
 ドイツ政府は、新たな支援を求めてギリシャが提出した改革案が改善されない場合、ギリシャを一時的にユーロ圏から離脱させて債務減免を行うことを提案している。ロイターが入手した文書で明らかになった。

 同文書は最初に独フランクフルター・アルゲマイネ紙(日曜版)が報じたもので、ドイツ連立与党筋によると、メルケル首相、ガブリエル副首相、ショイブレ財務相の会談後にまとめられた。
 文書はギリシャの改革案について「最も重要な改革分野」が欠けているとし、「より持続可能な解決策が必要」と指摘。一段と厳しい対策をギリシャに強いるか、一時的なユーロ圏離脱という「2つの道」を提案している。
 ただ、望ましい選択肢はギリシャが改革を実施してユーロ圏にとどまることだという。
 ショイブレ財務相は11日のユーログループ(ユーロ圏財務相会合)で、新たな支援に向けた交渉を再開するにはギリシャの一段の措置が必要と強調したが、複数の関係筋によると、ギリシャのユーロ圏離脱という選択肢には触れなかった。
 文書は、ギリシャが議会の支持を得て「迅速かつ大幅に」改革案を改善させるためにできることを列挙。独立した信託会社に国有企業や資産を移管しその売却益を債務返済に充てること、欧州委員会の監督の下で行政改革を進めること、財政赤字削減が目標に届かなかった場合に自動的な歳出削減を発動するため法を整備することを提案している。(後略)』


 独立した信託会社に国有企業や資産を移管しその売却益を債務返済に充てる

 欧州委員会の監督の下で行政改革を進める
 財政赤字削減が目標に届かなかった場合に自動的な歳出削減を発動するため法を整備する


 上記を呑んでしまった場合、もはやギリシャは主権国家でも何でもないです。いや、すでに主権国家ではないと言われれば、その通りですが、かつては「軍事力」により相手国の主権を奪っていたのが、「おカネの力」及び「国際協定」により同じことが(事実上)なされているというのが、現代という時代なのです。


 7月5日のギリシャの国民投票は、ギリシャ国民が「主権」を発揮する最大にチャンスで、実際にEU提案に「NO」を突きつけたにも関わらず、結局、政権や議会はEUへ寄り添おうとしています。現在の提案が実施されるだけで、ギリシャ国民は更なる貧困化と「将来の発展途上国化」の道を進まざるを得ません。国民投票で「NO」との意思を見せたにも関わらず、緊縮財政を強要されるとしたら(されるでしょう)、すなわちギリシャ国民に主権がないという話になってしまいます


 ましてや、ドイツの要求で国有資産の売却や、国際機関監視の下での「改革」実行、そしてマニュアル的な財政支出削減(ドイツはこのノリが大好き)を押し付けられるとなると・・・・。


 もっとも、国際協定により相手国の主権を奪い、事実上の「帝国」に組み入れるという手法は、実は(少なくとも)戦後の元祖はドイツではありません。始まりは、アメリカだったりするのでございます


 というわけで、「ドイツ第四帝国の興亡(仮)」にご期待くださいませ。


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