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『G0.5(後編)③』三橋貴明 AJER2014.3.18(3)

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 夕刊フジで「断末魔の中韓経済」連載中でございます。zakzakに掲載されている分をまとめてご紹介。


【断末魔の中韓経済】韓国雇用統計の「OINK」 失業率が毎年2月に悪化する理由
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140331/frn1403311813007-n1.htm
【断末魔の中韓経済】共産党の権威追求が招いた中国の環境破壊 日本のように解決はできない
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140401/frn1404011754005-n1.htm
【断末魔の中韓経済】韓国の悲惨な若者たち 大学卒業と同時に4割が「失業者」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140402/frn1404021820007-n1.htm


 現在の日本および「日本を取り囲む世界」の経済情勢は、97年に似ていると思います。4月に消費税が増税され、アメリカFRBの前代未聞の量的緩和(約3兆ドル)とテーパリング開始により、
「いつ、どこでバブル(株式、土地)が崩壊してもおかしくない」 
 状況にあります。


 たとえば、失業率が相変わらず史上最悪水準(11.9%)で高止まりしているユーロは、各国で軒並み株価が上昇しています。ユーロストック50指数は、3200ポイントに接近。リーマンショック前の水準を取り戻しつつあります


 ユーロは2012年以降(アメリカのQE3開始以降)、対ドル、対日本円で上昇しており、対円は何と1ユーロ143円。こちらもリーマンショック前の水準に戻りつつあります。


 どう考えても、QE3で発行されたドルがユーロに両替され、ユーロ株式市場に流れ込んでいるとしか思えないわけですが、これでユーロ圏で何か事あれば、あるいはアメリカ側のテーパリングが激しくなれば、流れは一気に逆転。ユーロ株式市場で株式が叩き売られ、ドルに両替される巻き戻しが発生することになります。


 その場合、当然ながらドルは上昇しますが、毎度のパターンとして「それ以上に日本円が上がる」という現象が発生します。結果的に、外国人の取引(保有ではなく)が多い日本の株式市場でも株価が暴落、もしくは下落することになります。昨日の「おはよう寺ちゃん活動中」でも話しましたが、日本の株価は「為替レート」に大きく影響をうけます。


 もっとも、金融資産の価格急落、すなわちバブル崩壊という話で見れば、ユーロ以上にデンジャラスなのが中国でございます。09年以降の不動産投資(民間住宅)中心の経済成長が、いよいよ限界を迎えつつあるのです。


 2月10日。中国の経済専門紙「経済参考報」など複数のメディアが、中国全国の9割以上の都市で、1月の不動産成約件数が前月比で大幅に下落している事実を報じました。現地の人に聞いても、「昨年」と「年明け」では、まるで状況が違うそうでございます。


 特に、大連の成約件数の下落ぶりは半端なく、前月比で53%減。13年12月と比べ、不動産の成約数が半分未満になってしまったわけでございます。(わずか一か月で!)


 成約数が減ると、当然ながら不動産価格も下落します。すでに、厦門、温州、洛陽などの地方中堅都市における不動産価格下落が始まっています。


 特に、中国不動産市場に衝撃を与えたのは、2月18日に杭州の新築マンションが、当初の予定価格1平米当たり19500元(約32万円)から同15800元(約26万円)に大幅値下げされた件です。


 ちなみに、杭州のホワイトカラーの平均月収は月5000元(約82000円)程度に過ぎません。1平米当たり15800元、70平米のマンション価格が1,106,000元(約1814万円)ということは、サラリーマン年収の18.4倍ということになります。平米単価19500元の場合は、22.8倍です。


 日本のバブルのピーク、1990年。住宅価格は年収の9.2倍程度でした(その後5倍未満に下がりましたが)。平米単価19500元であろうが、15800元であろうが、いずれにせよ中国の不動産価格は「高すぎる」というのが現実なのです。(理由はもちろん、投資あるいは居住目的ではなく「投機」目的で購入されているため)


 さらに、2月19日には、杭州の別の不動産物件が、元々の販売価格である平米単価17200元から、いきなり同13800元に値下げ販売を開始しました。結果的に、値下げ前の価格で購入した顧客たちが反発し、販売センターで破壊行為を行う事態になります。まさに、いつか、どこかで見た光景です(日本国民は破壊行為はしませんでしたが)


 不動産が不調になると、「建材」などの資材関連会社の業績も悪化します。というわけで、まずはこちらの方から「デフォルト(債務不履行)」が来ました。


中国の建材会社がデフォルト、中小企業の私募債で=現地紙
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3003D20140401
 中国で中小企業の資金繰りを緩和するため2012年6月に導入された私募債で、デフォルト(債務不履行)が発生した。中国では3月、国内社債市場で初めて上海超日太陽能科技(002506.SZ: 株価, 企業情報, レポート)債が債務不履行となり、今回で2件目。
不動産市場を中心に同国の景気は減速しており、信用リスク拡大に対する懸念が広がっている。
中国経済紙の21世紀経済報道によると、小規模な建材会社、徐州中森通浩新型板材は、昨年発行した高利回り債の1億8000万元(2900万ドル)相当の利払いを3月28日に予定していたが、期日に間に合わなかった。トムソン・ロイターのデータによると債券の利回りは10%。

同社は江蘇省を拠点とする。コメントは得られていない。
中国では、不動産市場の減速を背景に鉄鋼や銅など建材の価格が下落している。(後略)』


 今後、中国の不動産バブルが本格的に崩壊を始め、投げ売り状態になった場合、何が起きるでしょうか。とりあえず確実なのは、失業率の急騰と、不動産プロジェクト関連を中心とする理財商品のデフォルト多発です。失業にせよ、理財商品のデフォルトにせよ、害を被るのは中国の一般人民であり、太子党をはじめとするノーメンクラツーラ(赤い貴族)たちは、すでに財産や家族を外国に移していることでしょう(そして、最後は自分も逃げる)。


 中国の赤い貴族たちは、ウォール街を中心とするグローバル投資家たちと極めて似ています。と言いますか、赤い貴族がグローバル投資家というパターンもあるのでしょうが、彼らに共通するのは「国家観のなさ」になります。真剣に「中国という国家」や「中国人民」について考えている共産党員や太子党など、一人も、本当に「一人も」いないのではないかと思います。


 国家、国民のこと、あるいは「経世済民」のことを考えるのが「国民主義者(ナショナリスト)」であるとするならば、中国共産党の貴族たちほど、この種の思想と「縁遠い」人々はいません。そういう意味で、ウォール街のグローバル投資家と中国共産党がやたら気が合って見えるのも、当然という話になります。


 ノーメンクラツーラ(赤い貴族)たちは、中国国内の人民から「吸い上げた」所得を次々に外国に移し、自らも他国に逃げていっています。2012年の調査によると、1千万元(約1.6億円)以上の資産を持つ中国人の六割が、すでに外国に移民したか、移民を検討中とのことです。また、国際調査報道協会のジェームズ・ボール記者によると、2000年以降、実に1兆~4兆ドルの隠し資産が中国から流出したとのことでございます。(額が半端ありません)


 2012年に温家宝前首相のファミリーが、27億ドルを超える海外資産を保有しているとニューヨークタイムズ紙が報じました。温首相はもちろん否定しましたが、誰もが「さもありなん」と思ったのは確かです。


 日本では、未だにアメリカを中心とするグローバル資本家と、「中国共産党」が対立する勢力であると考えている人が少なくありません。以前の、アメリカの「反共」姿勢の延長線上に現在があると勘違いしているのでしょうが、ソ連はともかく、中国共産党が支配する「中華人民共和国という名を持つグローバリズム」は、ウォール街の「飯の種」の一つです。


 今後、中国で発生するであろう混乱は、中華人民共和国という「国家」ではなく、「中国というグローバリズム」が崩壊していく過程として見なければ、問題の本質を見誤ってしまうと考えるわけです。


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