理性の狡知

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『2013年を振り返って2014年を考える(後編)③』三橋貴明 AJER2013.12.17(3)

http://youtu.be/5MLSAVnKaao

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1月18日 「2014年 日本はデフレ脱却し成長路線に回帰するのか?」( 日本橋人形町)

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【理性の狡知】ヘーゲルの用語。理性(神)は自ら歴史の過程に入りこまずに,個々人の行動を手段として神の意図を実現させる,ということ(Wikipediaより)。


 歴史には必然的な法則が存在すると主張したヘーゲルは、欲望や利害関係に捉われる個々人の「背後」に存在する「理性」が、個人の欲求とは無関係に、かつ有無を言わさぬ形で、あるいは事前に予測していたのとは違う形で「歴史」に干渉させてしまう現象のことを「理性の狡知」と表現しました。


 本日のエントリーは、事前に施先生やさかき先生の以下のメルマガをお読み頂くと、深みが増すと思います。


【施 光恒】21歳のJ君
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/01/25/se-5/
【さかき漣】寂しい決断
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/10/19/sakaki-52/
 
 安倍総理大臣が「2013年12月26日」に靖国神社を参拝され、英霊に祈りを捧げられました。一日本国民として、心から感謝申し上げます


 総理が12月26日に参拝されたのは、もちろん第二次安倍政権発足一周年ということなのでしょうが、実は昨日は「毛沢東生誕120年記念日」でもありました。もちろん、昨日、中国では間違いなく「中国人民を最も殺した独裁者」である毛沢東を記念するイベントが開催され、同じ日に、日本国では総理大臣が国家の為に命を捧げられた方々のために祈ったことになります。


 しかも、総理の靖国神社参拝は現代の覇権国家であるアメリカの意向にも抗った形になりました。


安倍首相靖国参拝 アメリカ側は事前に「日米関係害する」と反対
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260356.html
 安倍首相は、政権発足から1年を迎えた26日、東京・九段北の靖国神社を参拝する。11月、衛藤首相補佐官が、協議のためにアメリカを訪問した際に、参拝すれば「日米関係を害するだろう」などと、強く反対されていたことが、FNNの 取材で明らかになった。
 衛藤首相補佐官は、靖国参拝をめぐる意見交換のため、11月中旬に訪米し、ラッセル国務次官補など、アメリカの要人らと面会した。
 この際、アメリカ側から、「オバマ大統領が理解を示すことはない」、「日本の評判を落とし、日本のアジアにおける影響力低下を招く」などと、厳しく反対されたという。
 また、日韓関係のさらなる悪化への懸念のほか、中国に対しては、日本側が緊張をあおっていると主張するための口実を与えることになるため、結果的に、中国の立場を有利にするといった声も上がった。
 TPP(環太平洋経済連携協定)や日米ガイドラインの見直しなど、重要課題を抱える日本が、アメリカの反対を押し切った形で参拝したことで、日米関係への影響が懸念される。』


 他国の戦死者を祀る聖地に、その国の行政責任者が参拝することに対し、
「オバマ大統領が理解を示すことはない」
「日本の評判を落とし、日本のアジアにおける影響力低下を招く」
 と、言ってのけるアメリカも凄いと思いますが、もちろんアメリカはアメリカなりの「国益」のために安倍総理の靖国参拝にいい顔をしていなかったわけです。


 わたくしは講演などでは繰り返し語っていますが、現在の日本にとって靖国問題は(そもそも「問題」の時点で変なのですが)中韓問題ではなく、アメリカ問題です。アメリカは(というかアメリカの政治家が)、尖閣諸島沖で日中両国が衝突し、
核保有国を相手に、同盟国(日本)の辺境の無人島を守るために、軍隊を動かすのか
 という踏み絵を踏まされるのが最も「嫌」なわけです。議会やアメリカ国民が猛反発するでしょうし、だからと言って日米安保を適用しなければ、パックスアメリカーナが崩壊する可能性すらあります。


 何度か書いていますが、日米安保条約は日本有事の際に「自動的」にアメリカ軍が参戦することは規定していません。日米安保条約の第五条には「憲法上の規定及び手続に従って」という文言が入っているわけです。


『日米安全保障条約 第五条
 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宜言する。』


 わたくしは、日本は「アメリカと共に」次なる世界のリーダーとして平和、つまりは「戦争と戦争の狭間」の長期化に貢献するべきと確信しています。理由はいくつかありますが、一つは過去にアメリカと戦争し、かつバブル崩壊とデフレに苦しんでいるためです。


 過去の歴史を紐解くと、独立のためにスペインと戦い、チューリップバブルが崩壊したオランダ、英蘭戦争を戦い、南海株式バブル崩壊を経たイギリス、イギリスからの独立戦争、米英戦争を戦い、NY株式大暴落(及び大恐慌)を経験したアメリカと、「一つ前のリーダーと戦い、かつバブルが崩壊した国」が「一つ前のリーダー」と共に世界秩序を維持するというパターンになっているのです。(英蘭の蜜月は長続きしませんでしたが)


 それはともかく、現在の我が国は冷戦期とは異なり、安全保障を「自国で」確立する必要に迫られています。そのためには、「アメリカに守ってもらう」のではなく、「アメリカと共に安全保障を強化する」という方向に為政者及び日本国民が向かわなければなりません。今回の総理の靖国神社参拝は、我が国の真の意味における独立と自主の達成のための第一歩になる可能性があると考えるわけです。


 さすがに、どれだけ軍備を増強したとしても、あるいは同盟国に止められたとしても、総理大臣が国家を守るために散った英霊の為に堂々と祈ることすらできないのでは、自主も独立もあったものではありません。


 しかも、総理が参拝した日が、偶々(ここは推測ですが)仮想敵国の初代「皇帝」の生誕祭と重なってしまうとは・・・(自衛隊の仮想敵国は、以前はソ連でしたが、現在は中国です)。歴史の歯車が大きく動き出した音が聞こえたように思えてならないわけです。

 
「総理の靖国参拝に一国民として感謝します」にご賛同下さる方は、

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