三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

株式会社三橋貴明事務所  講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッター  はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

チャンネルAJER更新しました!

NEW!『経済学と思想(後編)③』三橋貴明 AJER2013.11.19(3)

http://youtu.be/sYiJ_f-q59s

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

12月2日 グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」 (京都)

12月13日日本大復活 東京オリンピックと安倍政権、日本経済の行方 (大手町)

12月19日 「「“強い”日本経済は実現するか?」 --安倍政権誕生一年とこれからを検証する 」(御茶ノ水) 

NEW!1月18日 「2014年 日本はデフレ脱却し成長路線に回帰するのか?」( 日本橋人形町)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

三橋貴明の「新」日本経済新聞のフェイスブックのページができました!https://www.facebook.com/mitsuhashipress
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




 さかき漣:著「顔のない独裁者 」(三橋貴明:企画・監修、PHP研究所)が増刷になりました! ありがとうございます!
 【顔のない独裁者】特設ページはこちら。(皆様の書評もまとめてあります)
http://rensakaki.jp/release/dokusaisya.html


 中国の尖閣諸島上空に防空識別圏を設定を受け、我が国の航空サービス及び航空行政が混乱に陥りました


 JALやANAが、
「国から明確な 指示がなく、乗客の安全が第一だ」 
 と、中国当局への飛行計画を提出したのに対し、菅義偉官房長官が昨日午前に記者会見し、
「25日に国土交通省から航空会社に対して、中国側の措置はわが国に対して何ら効力有するものではなく、これまでのルール通りの運用を行っていくという政府の方針を伝えている」
 と、発言。


 結局は、飛行計画提出は「中止」ということになりました。


防空識別圏問題 日本航空と全日空、中国への飛行計画書提出中止
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00258590.html
 中国の一方的な防空識別圏設定で、日本航空と全日空が、防空識別圏設定後から始めていた中国当局への飛行計画書の提出をやめることがわかった
 26日午前9時ごろ、中国中央テレビは「日本の2大航空会社である日本航空と全日空は25日、中国政府に東シナ防空識別圏を通過する飛行計画の提出を決定した」と報道していた。
 中国は今回設定した空域を通過する航空会社に対し、飛行計画書の届け出を義務づけた。
 これを受け、この空域を通過している全日空や日本航空は、週末から飛行計画を中国に提出していた。
 中国が飛行計画書提出を要求する意味について、軍事評論家の岡部 いさく氏は「日本の民間機が日本の防空識別圏内を飛ぶのに、中国に飛行計画書を提出する。それだと、日本の防空識別圏内でも中国の施政権を認めることになってしまいますよね。つまり、中国がその空域を実効支配しているという証拠を差し出してしまうわけです。中国はそれをてこに、尖閣諸島の実効支配も主張できる、そんな危険性も出てきますよね」と述べた。
 国土交通省によると、この空域を飛行する航空会社のうち、アメリカや韓国などの30社は、飛行計画の提出を無視した
 中国側に応じたのは、日本と台湾、中東のカタールのみだといい、台湾も今後は取りやめる方向だという。
 菅官房長官は「政府としては、本件について、官民一致して対応すべく、あらためて国土交通省から、それぞれの航空会社に対し、飛行計画を中国当局に提出しないよう、協力要請をしたと」と述べた。(後略)』


 今回の一件は、色々な意味で示唆に富んでいます。

 まずは疑問なのですが、23日(土)に中国が防空識別圏設定を公表し、同空域を通過する航空会社に対し、飛行計画書の届け出を勝手に「義務付け」しました。これを受け、ANAやJALなどが飛行計画を提出していたわけですが、この時点で管轄官庁である国交省との連携はどうなっていたのか(なかったのか?)


 ANAやJALはいかなるプロセスで飛行計画提出を決めたのか。菅官房長官は「25日に国土交通省から航空会社に対して~」と語っているため、先週末の土曜日、日曜日の時点では日本政府側から何の指示もなかったように思えますが、本当にそうなのか。


 そうだとすると、なぜなのか。単に、土、日で官公庁がお休みだったためなのでしょうか。本当にそうなら、結構、怖いです。

 上記が正しいとなると、「独自で飛行計画提出を決めた」航空サービス会社側も、飛行計画提出中止の指示が遅れた国交省や政府側も、双方が問題があるように思えます。


 いずれにせよ、現代の日本においては、すでに企業(特にグローバルにビジネスを展開する企業)すらも「国家安全保障」英語で言うとナショナル・セキュリティを頭に叩き込まなければならないという話です。本来は、企業であっても常に国家安全保障を考慮してビジネスを展開しなければならないはずですが、我が国は戦後から冷戦期にかけ(今もですが)、アメリカに大きく依存し、自国で安全保障を考えることを放棄してきました。その「ツケ」が、今、一気に来ているように思えます。


 記事中にもありますが、アメリカや韓国などの航空会社は、中国の飛行計画提出指示を無視しました。JALやANAが中国の飛行計画提出要求を受けた際に、
「本問題は、日本国の安全保障と密接に関わってくる」
 という議論があったのでしょうか。あったと信じたいですが、以下の広報の回答を見ると、そうは思えません。


「ノータムが発出された以上、それに従わざるをえないと考えている。防空識別圏に関しては各国が独自に設定しており、運航者としては、公示されればそれに従った運航とせざるを得ない。通常の各国のノータムと同様、運航者の判断で対応することとしている」(JAL広報部)

「各国の航空当局が出すノータムは、日本に限らず全世界の航空会社が対象で、それに従うのが国際的なルール」(ANA広報室)

 ノータムとは、各国の航空当局が出す「航空情報」のことです。JALやANAは、
中国当局からノータムが発せられたので、国際的ルールに従って飛行計画を提出した
 というわけで、「防空識別圏設定」により飛行計画を提出したとは表明していません。確かに、ルールとしてはJALやANAの対応は間違っていないのかも知れませんが、「安全保障」は国際ルールを踏み越える問題です。


 尖閣諸島上空という「日本の領土」を飛行する「日本の航空会社」が、他国の要求に従って飛行計画を提出する。これが安全保障上、何を意味するかを理解したならば、日本の航空会社は飛行計画提出前に国交省なり、政府なりと協議をしたはずだと思うわけです。

 逆の意味で、日本の航空会社が「ノータム」が発せられたことを受け、何も考えずに飛行計画を提出したとなると、結構、怖いです。日本の航空会社は我が国の企業でありながら、「日本の国家安全保障」について一切念頭にないという話になってしまうわけです。(この可能性が一番高そうに思えてしまうのが、我が国の病です)


 アメリカ国防総省は、25日の深夜、尖閣諸島周辺の空域でB52の訓練飛行を行った事実を明らかにしました。
 中国側は、事前通報がない航空機が防空識別圏に入った際には、スクランブルをかけると宣言していましたが、実際には緊急発進は行われませんでした。アメリカのヘーゲル国防長官は、
「中国の今回の発表によって、米国の地域での軍事作戦のあり方が変わることは全くない」
 と表明しています。

 時代は変わりました。

 最早、安寧の時は過ぎ去り、日本企業が「これまで通り」ビジネスを続ける場合であっても、国家安全保障を意識しなければ、取り返しがつかない不都合が生じる可能性がある時代に突入してしまったのです。そして、「日本」企業が「日本国家」の安全保障を考えずに行動した場合、ツケを支払わされるのは当の日本企業を含めた「日本国民」であるということが、冷徹な真実です。「グローバル企業」であっても、結局は国家安全保障と無関係にビジネスを展開することは不可能なのです。


 そして、我が国の安全保障の危機は、何も国外にのみ生じているわけではありません。明日は「国内の安全保障の危機」のお話。


「企業であっても国家安全保障を意識しなければならない」にご賛同下さる方は、

このリンクをクリックを!
新世紀のビッグブラザーへ blog

人気ブログランキングへ


◆さかき漣のページはこちら
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◆本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。

新世紀のビッグブラザーへ blog

ポルパパのブログ

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

投資と車と日々の起業家日記 管理人:ポルパパさん

おじさんの談話室

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

経済通のおじさんと、女子高生真理ちゃんが織り成す、経済を解りやすく掘り下げた基礎講座

◇日本経済復活の会

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。


Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」 連載中
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
新世紀のビッグブラザーへblog一覧 はこちらです。