土建小国

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チャンネルAJER更新しました!

NEW!『デフレの原因(後編)③』三橋貴明 AJER2013.10.15(2)
http://youtu.be/g7jG7Oq_cwA

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11月11日 19時~ 町田青年会議所:主催「アベノミクス・TPP・増税・オリンピックでどうなる!?日本経済と地域経済」in町田市民フォーラムhttps://www.facebook.com/events/1422541867960133

12月2日 グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」in 京都

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/

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 わたくしが企画と監修を担当した小説、「顔のない独裁者~自由革命・新自由主義との戦い~ 」(さかき漣:著)の予約がスタートしました。(さかき漣は弊社所属の作家です。) 本書は以前、PHP研究所から出版した「新世紀のビッグブラザーへ 」の続編にあたります。世界観、主人公たちはそのまま引き継いでおります。


 昨日は朝から「報道ワイドウィークエンド」の収録、午後に「さくらじ」の収録(11月8日放送予定)、夕方から「月刊三橋」の収録、夜に「三橋経済塾 第三期 事前講義(前編)」収録と、一日中喋っていました。本日は再び新幹線の旅でございます。最近は、一週間に五日くらい、新幹線や飛行機に乗っています。


 というわけで、昨日はチャンネル桜「報道ワイドウィークエンド」に出演しました。


【規制緩和】デフレギャップを拡大する愚策、例えば薬のネット通販 [桜H25/10/25]

【明るい経済教室】日本から消えていい産業とは?[ 桜H25/10/25]

【デフレ脱却】脱新古典派経済学のススメ [桜H25/10/25]

 というわけで、「脱新古典派経済学のススメ」で取り上げた、公共事業の入札不調問題。


『【クローズアップ2013:相次ぐ「不調」復興に影 「受注しても赤字」 入札業者、集まらず】
http://mainichi.jp/opinion/news/20130220ddm003040058000c.html
 東日本大震災から来月で2年。復旧・復興に向けた工事で落札者が決まらない「入札不調」に歯止めがかからない。建設作業員の人件費や資材価格が高騰し、入札参加業者が集まらないためだ。国や自治体は、入札参加の基準緩和や共同企業体の枠組み改善の他、大規模事業の一括発注など新たな試みにも乗り出した。しかし効果は表れておらず、地元業者からは「受注するほど赤字になる」と悲鳴が上がっている。(中略)
 復旧工事は昨年3月以降、何度も入札不調が繰り返された。県が工事の範囲や内容を変えるなどした結果、ようやく昨年末に大部分が落札された。ただ、生コンクリートやアスファルト合材などの資材や作業員も不足しており工期も長引く。道路だけでなく、漁港や学校なども入札不調のため復旧されず、震災の爪痕が各地で残る。
 入札参加を断念せざるを得ない地元業者の事情も深刻だ。
 「復興特需といわれるが、建設業者は受注するほど赤字。どの業者も赤字になるような工事に手を付けたがらない」
 宮城県建設業協会専務理事で、熱海建設(仙台市)の社長を務める千葉嘉春さん(58)は打ち明ける。
 県はこれまで人件費の引き上げや、資材の県外調達などの対策に取り組んできたが、工事費の高騰に追いついていない。同社が約1億円で落札した道路復旧工事では約3000万円の赤字も出た。資材を調達できるまでの「資材待ち」の期間に作業員を抱えておかねばならず、人件費もかさんだという。(後略)』


 中野さんがよく書籍などで取り上げている大恐慌期のアメリカのFRB長官マリナー・エクルズは、
デフレは底なしである
 という名言を残しました。


 この言葉、確かに名言なのですが、実はデフレには「底」があります。すなわち、デフレ深刻化で企業の退場が相次ぎ、国民経済の虎の子の供給能力が失われていくと、最終的には、
国民の需要が満たせない水準にまで、供給能力が失われてしまう
 ことになるわけです。この時点で、デフレは底を打ちます。


 日本では、長引くデフレでついに一部の産業のデフレが「底」を打ちました。代表が、もちろん土木産業、建設産業です。


 97年に、橋元世間が公共投資の削減開始。それ以前(日米構造協議以降)から、公共事業の一般競争入札化という「規制緩和」。さらに、独占禁止法強化による談合の禁止などなど。需要削減と競争激化により、日本の建設企業は99年にピークを打ち、その後は減少に転じました。


【日本の建設業許可業者数の推移(社)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_44.html#Kensetsu


 もはや、我が国は「土建国家」でも何でもありません。と言いますか、我が国は自国の需要すら土建企業の供給能力では満たせない、土建小国と化しています。


 この土木企業、建設企業の供給能力の縮小は、今後の我が国に深刻な問題をもたらすことになります。何しろ、東北復興、インフラメンテナンス、耐震化、国土強靭化、そして東京五輪と、土木産業に対する需要が膨張しつつあるわけです。


 需要に対し供給能力が不足し、インフレギャップが発生している以上、サービス価格(建設はサービス業)が上がらなければならず、実際に上がっているのですが、追い付いていません。しかも、現在は土木サービス、建設サービスに加え、資材(砕石、生コンなど)までもが不足している有様で(同じように供給能力が減った)、当局が公共事業の調達価格を引き上げてすら、企業側は赤字になってしまう有様です。


 信じがたいことに、震災後の2012年すら、建設業許可業者数は1万3千社も減りました。倒産というよりは、「廃業」が増えているのだと思います。
 危ないと思うのは、この状況を受け、
「国内の企業の供給能力で賄えないならば、外国企業を入れるしかない
 という発想で政治家が動いてしまうことです。


 世界屈指の自然災害大国である日本の場合、各地域に土建産業が「健全な競争を伴って」存続しない限り、次の災害時に国民が生きのびられません。だからこそ、我が国の先人は「指名競争入札+談合」という仕組みで、各地に土建企業が「競争を伴って」存続できるように知恵を絞ってきたわけですが、その仕組みが「市場原理に反している!(そりゃあ、反していますが)」と、壊し続けてきたわけです。


 市場原理に反していようが、我が国は各地に土建企業が健全な形で存続してもらわなければならない「国土的条件」を備えているのです。などと書くと、
「土建企業がない地域から、住民が東京などの大都市に移動すればいいじゃないか」
 などと、国家観がない人が言い出すわけですが、東京なり大都市なりに住民が集中し、もし「そこで」大地震が発生した場合は、どうしたらいいのでしょうか。日本は国土の「各地」にそれなりの「経済」が存在していなければ、非常事態発生時に「助け合う」ことが不可能になってしまい、国民全体が生きのびることができない国なのです。


 などと書くと、すぐに、
「三橋は土建屋の手先だ! 土建屋の味方だ!」
 などと、意味不明なレッテルを貼る人が出てきますが、そりゃあ、今は土建業に味方しますよ。何しろ、日本の土建業が供給能力を維持、発展することが出来るか否かは、わたくしを含めた日本国民の「安全保障」に関わる問題なのですから。


 逆に、日本のインフラがきちんと再整備され、耐震化や国土強靭化が一通り完成したにも関わらず、土建業が政治的に過剰利益を得ているならば(これもまた、レント・シーキング)、今度は逆に、
「日本の土建業は、国民経済の敵だ!」
 と、批判することになります。三橋は、レント・シーキングについて、レントシーカーが誰であっても批判します。。当たり前でしょ、そんなこと


 少なくとも、現在は我が国の土建産業に立ち直ってもらわなければならない時期です。まずは、日本国民に「国土」を維持発展させるための築土構木(土木の語源です)に対する尊敬の念を取り戻してもらわなければなりませんので、「しつこい」と言われても、繰り返し、繰り返し本問題を取り上げていくつもりでございます。


「築土構木の精神を取り戻そう」にご賛同下さる方は、このリンクをクリックを!
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