議論再燃 前編

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『ドイツのユーロ(前編)①』三橋貴明 AJER2013.4.9(4)

http://youtu.be/pDU-0grAUgE

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 「経済界 2013年 5/7号 [雑誌] 」に連載「実践主義者の経済学」大24回「キプロス・ユーロ」を寄稿しました。


 三橋経済塾コンテンツ(https://m-keizaijuku.com/contents )に、
【音声】三橋経済塾・第11回 前半
【音声】三橋経済塾・第11回 後半
【テキスト】三橋経済塾・第11回「電力サービスを考える」
 が掲載されました。


 今回はいつもにも増して、質問が多く飛び交う講義となりました、テキストには、ケーススタディの回答集も掲載しています。


 次回の三橋経済塾・第12回は、5月11日(土)、東京での開催になります。(※5月以降(6月は除く)は第2週土曜日に変更となります。)


 テーマは、「国防の経済学(前編)」です。また、ゲスト講師として中野剛志先生にご登壇いただくことになりました。
 次回のケーススタディの時間には、昨年実施された「是清プロジェクト」の勉強会が塾生リーダーを中心として開催されます。ご期待ください。(三橋経済塾ご入会は、こちら から)


 本日は20時からBSフジ「プライムニュース」に出演します。
http://www.bsfuji.tv/primenews/


 いやあ、眠いです(6時から文化放送に出るので、4時半起きでしたので)。今日は長い一日になりますが、気合入れて頑張ります。


 さて、昨日の関連記事。


財政緊縮策めぐる議論再燃、米国が欧州に異論唱える
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLMZ9D6KLVRB01.html
 財政緊縮策の妥当性をめぐって世界各国の政策当局者やエコノミストの間で再び議論が巻き起こっている。世界経済がまた減速しているためだ。
 歳出や公的債務の削減が景気回復の処方箋になるのか、あるいはリセッション(景気後退)の要因になるのかをめぐって、米国と国際通貨基金(IMF)はユーロ圏や英国に異論を唱えた。学界ではケネス・ロゴフ教授とポール・クルーグマン教授が相変わらず異なる見解を主張している
 週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では新たな債務目標の設定について批判や意見対立が見られた。米国や欧州の経済統計が予想を下回る中で議論が再燃している。ロゴフ教授が共同で執筆した報告書は削減の妥当性を示すために利用されてきたが、厳しい目にさらされている。
 ドイツのショイブレ財務相はIMF加盟国に対し、「必要な調整の先送りは継続的かつ根本的に健全な世界景気回復の見通しに関するリスクをさらに悪化させるだろう」と指摘。一方、IMFのラガルド専務理事はブルームバーグテレビジョンに「一部の国は大規模で負担の重い財政再建を急ぐ必要はない」と語った。
 G20会議は「弱い」世界経済をてこ入れするためには「さらに多くのことが必要だ」ということで合意したものの、財政をめぐる考え方の違いが解消されていないことを示した。債務目標に関する議論は新たな定め方を再考するとの約束で締めくくられた。
 米財務省当局者は会議後に記者団に対し、米国は厳しい目標設定を避けたかったと指摘。財政目標を定めるのではなく一部欧州諸国の失業問題などへの対応に力を入れ続けるよう参加国を説得したと説明した。 』


 う~ん・・・・、IMFが(「あの」IMFが)まとも化してきている・・・・・・。


 歳出や公的債務の削減が、景気回復の処方箋になるのか。あるいは、リセッションと「財政悪化」の要因になるのか。
 話は(本ブログユーザー様にとっては)あまり難しくなく、
インフレ期には歳出や公的債務の削減が(金利を引き下げることで)景気回復の処方箋になり、デフレ期にはリセッションの原因となり、財政悪化を引き起こす」
 これだけの話です。


 しつこく、この図。


【図 インフレギャップとデフレギャップ】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#DGAP


 インフレギャップがある国は、「需要過多、供給能力過小」になっています。名目GDPが潜在GDPを上回っているのです。 


 インフレギャップがある国にとってのソリューション(解決策)は、
政府の需要を抑制し、潜在GDPを引きあげるために企業投資を促進する
 になります。


 この場合、政府が歳出や公的債務を減らし、国債発行を抑制すると、「需要抑制」と「潜在GDP拡大」が同時に達成できます。なぜ潜在GDPが拡大するかといえば、政府が国債発行を抑制し、財政健全化を目指すことで「金利」が下がり、企業がおカネを借り入れ、設備投資に乗り出しやすくなるという理屈です。


 上記に加え、「増税」「規制緩和」「民営化」「自由貿易」などの政策をパッケージとして行い、需要を抑制しつつ潜在GDPを引き上げ、インフレ率抑制と経済成長を目指すのがレーガノミクスというわけでございます。


 昨日も登場したケネス・ロゴス教授らの報告書では、
「公的債務が対GDP比で90%を超えている国家の平均実質成長率は、マイナス0.1%だ~っ!!!」
 ということになっておりまして、インフレ期だろうがデフレ期だろうが、公的債務拡大が「経済成長率は低迷する」となっていました。が、ロゴフ教授らの報告書は日本のマスコミも真っ青の「詐欺論文」だったことは、昨日のエントリーの通りです。ロゴフ教授らは「公的債務が増えれば、経済成長率が下がる」ことを導くためのデータ操作を行っていたわけです。


 ロゴフ教授らの論文がインチキだったとなると、現実の世界では、インフレ期であろうとも「公的債務の削減=経済成長率アップ」になっていない可能性があるように思えます。もちろん「インフレ率が何パーセントか」にもかかってくるわけですが、この辺は今後、改めて分析していかなければならない問題です。


 さて、インフレ期はともかく、デフレギャップがあるデフレ期には、いずれにせよ「公的債務の削減=経済成長率アップ」にはなりません。何しろ、デフレの国は潜在GDPが名目GDPを上回っており、供給能力は余っているのです。


 デフレの国にとって必要なのは潜在GDPではなく需要(名目GDP)の拡大です。そして、政府の公的債務削減は「イコール需要縮小」になります。


 しかも、デフレの国(注:正しいデフレの国)は長期金利が下がっていきます。政策金利は、中央銀行がゼロに近づけます。どれだけ金利が下がっても、企業が設備投資に乗り出さないのがデフレ期なのです。理由は単純に、儲からないためでございますね。


【日本、アメリカ、イギリス、ドイツの長期金利の推移(単位:%)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#JUUG


 現在、日米英独(他)の金利は下がっています。(日本は元々低かったのですが) 特に、ドイツの長期金利は近い将来、1%を割り込んでくる可能性が濃いでしょう。


 ここまで金利が下がっても、企業が借り入れと設備投資を増やさない、あるいは銀行側が不良債権化を恐れて貸し出しを増やさない。これが、デフレ期です。理由は(略)。


 インフレ期は「不明」ですが、デフレ期の政府の公的債務削減は経済成長率をマイナスに落とし込み、国民の所得を減らし、税収を減らし、さらなる財政悪化をもたらすことは「明らか」なのです。このバカバカしい悪循環にようやくIMFが気がつき(あるいは気がついている人たちがIMFに入り)、さらにクルーグマン教授らとロゴフ教授らの意見の「相違がある(要は対立している)」のが「世界」の現在の状況というわけです。


 ならば、日本はどうなっているのか。というわけで、明日に続きます。


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