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 自由社「希臘から来たソフィア 」、おかげさまで大増刷が決定いたしました。「コレキヨの恋文 」の続編です。ぜひ、ご一読を。


 吃驚した!(情報提供、三橋経済塾塾生mso_s14様、沖田様)


【03.19 衆議院財務金融委員会 三木圭恵 】
http://www.youtube.com/watch?v=AIewVHC67PY&feature=youtu.be&t=28m52s


 まさか国会で。「コレキヨの恋文 」の名を聞く日がこようとは・・・。

(参考サイト:さかき漣 オフィシャルサイト http://rensakaki.jp/works/


 さて、先日、FISH諸国(フランス、イタリア、スペイン、オランダ)の経済成長率が低迷している問題について取り上げましたが、PIIGS諸国の方はどうなっているでしょうか(スペイン、イタリアは兼任していますが)。


【ドイツ、スペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランド、ギリシャの実質GDP成長率(%)】

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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_41.html#PIIGS


 凄いのは、ほとんどの国はリーマンショック後(09年)に経済成長率が一旦、大きく落ち込み、その後は一応、V字回復の動きを見せているにも関わらず、ある国だけはひたすら経済成長率が落ち込んでいることです。すなわち、ギリシャです


ギリシャ:10-12月は18期連続マイナス成長,速報より縮小小幅
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJHQYG6JIL1Y01.html
 ギリシャ経済は2012年10-12月(第4四半期)に18四半期連続のマイナス成長となった。消費と投資が減少した。
 国家統計局が11日電子メールで発表した第4四半期国内総生産(GDP、改定値)は前年同期比5.7%減。7-9月(第3四半期)は同6.7%減だった。第4四半期の縮小幅は、2月14日発表の速報値(6%)よりは小幅だった。
 ギリシャの景気後退は、救済に伴う財政緊縮策によって増幅されている。昨年第4四半期の総固定資産形成は前年同期比10.3%減、最終消費支出は同9%減だった。
 数字は季節調整前のデータに基づく。12年通年では6.4%のマイナス成長だった。』


 速報値よりはマイナス幅が小さくなったとはいえ、前年同期比5.7%減少というのは、なかなか半端ないインパクトです。ギリシャ以外のPIIGS諸国は、それぞれ一年間だけ、経済成長率がプラス化した時期がありますが(その後、アイルランド以外はマイナスに戻っていますが)、ギリシャは08年の危機深刻化以降、一度も経済成長率がプラス化したことが無いのです。(しかも、マイナス幅が大きい)


 さらに、ギリシャは昨年11月以降、CPI(消費者物価指数)が毎月「対前月比マイナス」を続けています。対前年比で見ても、物価上昇率がゼロの状態が続いています。


 ギリシャの物価上昇率がゼロ、もしくはマイナスになるというのは、とんでもない話で、何しろ同国は国民経済の供給能力が足りず、高インフレと貿易赤字の常習国なのです。そのギリシャの物価上昇率がマイナスになったとは、もちろん「ギリシャの供給能力が伸びた」という話ではありません。供給が伸びているわけではなく、「需要が急収縮している」というのが現実のギリシャになります。


 ところで、PIIGS諸国の中で、唯一、アイルランドが12年の経済成長率をプラス化しています。同国の経済成長率がプラスになっているのは、別に内需が復活したわけではなく、単に「輸出」(厳密には「純輸出」)が伸びているためです。すなわち、かつては「ケルトの虎」と呼ばれた(他のPIIGS諸国に比べ)生産性が高いアイルランドは、統一市場、関税ゼロ、共通通貨のユーロという環境下では、高生産性を活用し、他国(ユーロ加盟国)の需要を奪うことができる位置にあるわけです。(関税や為替レートが無い場合、貿易の勝ち負けは生産性が決します)


 無論、ユーロ危機深刻化でユーロが下落し、ユーロ圏外への輸出を拡大できたという面もあります。そういう意味で、アイルランドは「小型ドイツ」「小型オランダ」的なところがあるわけですが、日本のアベノミクスによりユーロが(対日本円で)上がったことは、アイランドの経済成長率にも影響を及ぼすと思われます。

 アイルランドは、元々は欧州最貧国の一つだったのですが、「国民が英語を喋る」「国民所得が低い(人件費が安い)」ことを利用し、法人税を引き下げ、外資を呼び込み自国の生産性を高めていきました。ある意味で、アイルランドは欧州版「グローバリズムの優等生」でございますね。


 ユーロに入って以降は、かつてのケルトの虎も堕落し、経常収支の赤字を継続し、国内の不動産バブル依存で成長するモデルになっていましたが、それも07年に終わりました(アイルランドの不動産バブルは、欧州で最も早く崩壊しました)。


 アイルランドはバブル崩壊とその後の緊縮財政で国民所得が小さくなってしまいましたが、元々、生産基盤が存在していたため、PIIGS諸国の中では最も立ち直る「可能性」を持っている国なのです(それにしても、対外負債を大きくし過ぎましたが)。以前、何かの本に書いた記憶がありましたが、アイルランドがユーロを離脱し、為替レートを引き下げれば、瞬く間に「ケルトの虎」が復活することになると思います。


 生産基盤が(外資系が中心とはいえ)存在しているアイルランドに対し、ギリシャはそうではありません。ギリシャはどうしたらいいのでしょうか。

 ある程度の道筋は「希臘から来たソフィア 」に描かれていますが、結局のところは国民が働き、モノやサービスを生産するという国民経済の基本を獲得するしかありません。すなわち、潜在GDPの拡大です。とはいえ、ユーロに加盟している限り、ギリシャはデフレ化で「企業が投資をすれば、損をする」環境が続きます。潜在GDPを拡大するどころか、むしろリストラの進行で毀損していっています。


 ギリシャ経済を復活させるには、潜在GDPを引き上げるより「先」に、需要を回復させなければなりません。とはいえ、ユーロに加盟したままのギリシャは、為替レートの下落(外需拡大)もなく、緊縮財政により政府の需要も削減され、需要回復への道は全く開けません。


 わたくしが日本国内で「潜在GDPの成長を!」と叫ぶ規制緩和論者、構造改革論者が嫌いなのは、順番を間違えているためです。現在の日本に必要なのは、需要という名目GDPの拡大であり、潜在GDPではありません(建設など、潜在GDPが小さくなっている産業もありますが、全体的には、という話です)。


 そして、日本はギリシャとは異なり、政府主導で需要を拡大することが可能なのです。アベノミクスは、少なくとも金融政策と財政政策は「需要拡大」を目指しています。
 などと色々と考えると、やはりアベノミクスの成功が、ギリシャがユーロを離脱する最大の切っ掛けになるように思えてならないわけです。



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