ソフィア脳

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『TPPの真実(前編)①』三橋貴明 AJER2013.3.12(1)

http://youtu.be/oy6A4APiI0k

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・3月24日(日)第二回震災チャリティセミナー 「日本経済の真実はこうだ~アベノミクスを読み解く~ お申し込みはこちら から
・3月29日(金)紀伊國屋書店  『これが日本経済《世界「超」最強》の仕組み』(ヒカルランド)刊行記念 三橋貴明VS岩本沙弓トークセッション&サイン会「アベノミクスは世界のロールモデル(規範)になり得るか?」
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 自由社「希臘から来たソフィア 」、おかげさまで大増刷が決定いたしました


【お詫びとお知らせ】

 「アマゾン限定特典・ポスター」の抜け落ちにつきまして
 アマゾンより発送された『希臘から来たソフィア 』の一部に、特典のポスターが同梱されていない事故が発生しており、誠に申し訳ございません。
 ポスターが同梱されていなかったお客様には大変御面倒をお掛け致しますが、自由社メールアドレスjiyuuhennsyuu@goo.jp)まで、件名を「ポスター」として、アマゾン注文番号と住所氏名をお知らせ下さい。折り返しポスターを発送いたします。平成25年3月 自由社敬白」


 今週末、3月24日(日)に、昨年に引き続き第二回震災チャリティセミナー 「日本経済の真実はこうだ~アベノミクスを読み解く~」を開催いたします。お申し込みはこちら からお願いいたします。


 本日のタイトルであるソフィア脳とは何かと言えば、もちろん「希臘から来たソフィア 」のヒロイン、ソフィア・ヴァシラキ嬢来日時の思考形態です。分かる人は、ピンときたことでしょう。


 わたくしは、小説の原案の仕事において、キャラクター設定は作家様にお任せいたします。何しろ、わたくしは小説家でも何でもないので、キャラクター作りが滅茶苦茶下手なのです。
 というわけで、ソフィアのキャラ設定はさかき先生にお任せしたのですが、ものの見事な「ソフィア脳」のヒロインを創り上げて下さいました。


 最近、日本で見かけた「ソフィア脳」の方は、このお方。


インタビュー:日本に必要なのは産業政策ではなく競争=楽天社長
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92D05I20130314
 政府の産業競争力会議の民間議員である楽天の三木谷浩史社長は、政府の役割について、日本の産業における勝者と敗者を決めて政策を構築するのではなく、経済成長を促すための最善策として、自由に貿易と競争ができるよう日本を開放することに注力すべきだと語った。 
 13日に英語で行ったロイターとのインタビューで語った。
 産業競争力会議については「(議員の間で)明白な対決があるわけではないし、お互いに怒鳴ったりはしない。しかし、特定の産業の戦略構築や再編について政府がいかに、どこまで関与すべきかという点では異なる意見があると思う」と語った。
 安倍晋三首相は今週にも環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加を表明する見通し。また、6月にはアベノミクスの「3本の矢」のうち、金融緩和、財政出動に次ぐ3本目の矢となる成長戦略を公表する予定。
 三木谷社長は、TPPを安倍内閣が世界第3位の経済を再生するための広範な取り組みの一環と位置付ける。「この市場を開放しなければいけない。国際基準をできるだけ採用する必要がある。それが日本企業にとって世界で戦う力をつけるための唯一の手段で、もしそれができないなら、その産業は日本に残るべきではない」と語った。「日本人は、強いところをさらに強め、弱い産業は断念して他国にまかせることが必要だと気づくべきだ」
 同社長は、経済産業省のエリート官僚がどの産業を促進するかを選ぶ時代はとっくの昔に終わったと語る。「基本的に経産省は、1970年代や80年代に成功した政府主導の産業政策を再現したいと強く願っている。しかし、それは国家資本主義に戻るようなもの」。三木谷社長によると、多くの民間議員が「特定の産業や技術、または企業を選んで公的資金を投入することに反対している」。それでも「官僚は大きな圧力をかけようとしている」という。
 過去にも、さまざまな審議会や委員会が日本の構造改革について提案をまとめたが、多くは実現に至っていない。しかし、三木谷社長は今回は違うと話す。安倍内閣は改革への強い決意を示しているためだ。同社長は「安倍首相は、日本の経済再生と産業競争力の強化のために最も重要なのは規制緩和だと信じていると思う」と話す。そして「規制緩和を推し進めれば支持率が高まることも知っている」とみている。』


 いやあ、見事なまでに典型的なソフィア脳でございます。


 ポイントは二つあります。一つ目は、経世済民(民をすくい、世をすべる)であるはずの「経済」を、弱肉強食として捉えている点です。市場を国家の上位に置き、
「弱い産業は、国家に残るべきではない」
 と、単純な市場原理で切り捨ててしまうことこそ、ソフィア脳の特徴です。


「ゾンビ企業は潰せ」
「TPP加盟で廃業する国民が出ても、それは自己責任」


 などと、国家の政策を経世済民ではなく「ビジネス」として捉えようとするのが、新古典派経済学、新自由主義にかぶれたソフィア脳の典型的な思考形式になります。


 二つ目は、国家の「階層」を無視していること。(この辺の話は「希臘から来たソフィア 」でも書きましたが)


 ちなみに、わたくしは経済産業省の官僚が、
「特定の産業や技術、または企業を選んで公的資金を投入すること」
 については、産業競争力会議の皆様と同じく賛成できません。何しろ、政府が公的資金を注入するとして、「いかなる産業に投資すれば、国家は成長できるか」など、官僚に限らずこの世の誰にも分かるはずは有りません。


 とはいえ、政府が関与すべき産業というものもあるのです。


 例えば、資源(メタンハイドレート)などは、民間が資金を投じにくい(リスクが高いため)上に、国家の安全保障に直結している分野です。あるいは、先進医療やスーパーコンピューターなど、莫大な投資が必要で、やはり民間がおカネを投じにくい分野もあるわけです。


 元々、安倍総理大臣が選挙戦の最中に掲げていた「成長戦略」は、資源、先進医療、スパコンなどにおいて、政府の支援の下でイノベーションを喚起しようという話だったのですが、それを産業競争力会議は「規制緩和」にすり替えようとしています。この話は極めて重要なので、今後もしばらく取り上げます。


 さらに、日本という国家の特性上、安全保障上、政府が「市場」に任せて潰してしまったり、あるいは「お金持ちのみサービスを享受できる」形にしてはいけない「産業の階層」があるでしょう、という話です。具体的には、防衛、医療、教育、建設、農業(特に穀物)、ライフラインなどになります。


 「建設」産業を、なぜ我が国は「その産業は日本に残るべきではない」などとやってはならないのか。もちろん、我が国は世界屈指の自然災害大国だからです。


 自然災害は、いつ、どこで発生するのか誰にも分かりません。他の国はいざ知らず、各地に建設産業が「高品質」に維持されなければ、次なる自然災害の際に国民が生きのびることができません。


 無論、建設産業を政府がガチガチに保護しろという話ではなく、
健全な競争環境の下で、各地の建設企業が生きのびることを可能にする
 ことについて、日本国民、日本政府は知恵を絞らなければならないのです。かつては公共事業の指名競争入札、そして談合により、「ある程度の競争の中で、各社が生きのびる」ことが実現できていたわけですが、新古典派経済学に基づく規制緩和、公共事業削減、談合廃止等により、すでに我が国の建設企業はピークから二割も減ってしまいました。結果、現在は完全に「供給能力不足」に陥っています。


 建設産業を「弱い産業」として、「断念して他国にまかせる」をやってしまったとして、次なる大震災、土砂災害、水害などが発生した時は、果たしてどうするのでしょうか。地域に建設産業が存在しない環境で、日本国民は次なる自然災害を生き延びることができるのでしょうか。


 国家には「他国」に任せてはならない産業もあるという話です。無論、競争に敗北したとき「他国に任せて」も構わない産業もあるのです。この辺りをごっちゃにしているからこそ、産業競争力会議に集った構造改革主義者の方々には全く賛同できないわけでございます。


 そして、本来は何よりも「他国」に任せてはならない分野が、防衛です。


 先日の三橋経済塾(https://m-keizaijuku.com/home )の講義におけるケーススタディでは、以下の課題を出しました。


『貴方はフルブライト留学生としてアメリカのシカゴ大学で教育を受けた日本の新古典派経済学者です。新古典派的、レーガノミクス的、新自由主義的、グローバリズム的な政策を推進する必要があります。「政策」及びそれを実現するための「レトリック」を一つずつ挙げて下さい。』


 ある班が、解答として「防衛産業の民営化、自由化」を掲げ、
「防衛事業を民営化し、グローバルに『最も高品質、最も低価格』な民間軍事組織(PMCといいます)に防衛を委ねる」
 という、(課題の主旨的に)極めて素晴らしい政策を披露して下さいましたが、もちろん「防衛産業の民営化、自由化」については、さすがに賛成する日本国民は少ないでしょう(恐らく)。


 結局のところ、ソフィア脳の方々は、各「産業」について個別に考えようとせず、全てを「市場に任せる」というシンプルな解に頼ろうとしているようにしか見えないのです。特に、過去の日本国民は「水と安全は無料」という、まさに戦後レジームの中核をなす「妄想」に染まっていました(最近はそうでもないのですが)。


 中国に領土を脅かされている以上、日本国民は「防衛」そして「防衛と経済」の関係について、認識を改めなければならないと考えます。というよりも、経済が「経世済民」の略語である以上、「経済の中には防衛も含まれる」のです。しかも、デフレという支出(消費、投資)不足に悩む日本にとって、防衛とは・・・・。


 というわけで、4月10日に中経出版から「目覚めよ! 日本経済と国防の教科書 」が発売になります。


(※表紙のわたくしが妙に偉そうですが、表紙等は出版社任せですので、ご了承ください) 


 本書を皮切りに、「ソフィア脳」の方々に対するカウンターとなる言論を、今後は次々に繰り出していこうと考えています。 
 ちなみに、ソフィア・ヴァシラキ嬢がいかにして「ソフィア脳」から脱したのか。それは、さすがにネタバレになってしまうので、書けませんなあ。


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【3月28日 因島商工会議所後援会「アベノミクスでどうなる日本経済?!」】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_41.html#0328  

【3月31日 下館青年会議所講演会「日本経済の嘘と真実!!」】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#Shimodate
【4月6日 FUNAI MEDIAセミナー「アベノミクスで激変!日本経済はどうなる!?」】
http://www.funaimedia.com/seminars/seminars_main.html?data_id=287


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